森林は、水源涵養、国土保全、二酸化炭素の吸収固定、生物多様性の保全などの公益的機能を担う重要な役割を果たしており、特に地球温暖化防止については、世界中で大きな期待が寄せられています。一方、
日本の森林資源については、戦後に植林された人工林の本格的な利用が可能となる時期を迎えていますが、近年の木材価格下落や作業道などの基盤整備の遅れ、また、小規模な森林所有者の後継者不足などにより、間伐や手入れが十分に実施されない状況にあります。木材自給率も若干の回復はしているとはいえ、未だ20%台に留まっており、森林の整備や国産材利用の遅れは森林機能の劣化を招き、国内林業の大きな課題となっているのが現状です。
こうした状況を打開するために、住友林業と王子製紙グループは、それぞれがこれまでに培ってきた森林管理に関する技術や各社の川上から川下までの一貫した取り組みを活かし、社有林を活用した「北海道におけるSGEC※認証材の積極的活用」と「愛媛県における森林施業の団地化」という二つのモデル事業に共同で取り組むことにより、日本における最大規模の民間森林所有企業としての社会的責任を果たし、国内林業再生の実現を目指します。 |