CSR情報

木のぬくもりを被災地で活かす
よりエコロジーな住まいづくり

2011年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた地域では、
現在、新たなまちづくりが進んでいます。
住友林業グループは、木化事業を中心に、それを取り巻く林業、
木質資源を利用したエネルギー事業などを通して
新しいまちづくりを支援しています。

近年、木の“ぬくもり”や“癒し”の効果が社会的に再認識され、木造建築物へのニーズが高まっています。
中大規模の木造建築を実現するには、大型建築物を扱う技術と木の特性を活かす技術が必要です。住友林業グループは、この双方を持つ企業として、商業施設や公共施設などを幅広く木造化・木質化する木化事業を推進してきました。
保育園や病院、飲食店など、くつろぎや安心が求められる場所をはじめ、幅広い分野で木の効能を活かした建物づくりを進め、街の活性化や暮らしやすい空間づくりに役立てます。

木化事業の例

宮城県東松島市は、東日本大震災において大きな被害を受けた自治体のひとつです。同時に、環境や高齢化に対応する先進的なまちづくりを目指す「環境未来都市」にも選定されており、震災復興を通して地方創生のまちづくりのモデルとなることを期待されています。
東松島市が環境未来都市構想の具体案として掲げたのが、木材資源を循環活用していく「木化都市」。この構想に対して、東松島市と「復興まちづくりにおける連携と協力に関する協定」を締結する住友林業は、木と住まいに関してこれまでの事業活動で培ってきた知見やノウハウを提供しサポートしています。
また、住友林業は東松島の森、風、太陽を「地域資源」として見直し、サステナブルかつ安全で安心なまちづくりを目指す一般社団法人「東松島みらいとし機構(HOPE)」に参画。HOPEを通して、産官学民がそれぞれのニーズとリソースをマッチさせて東松島市の未来につながる持続可能な施設や産業を実現しています。

東松島地域活性化施設「Harappa」

2016年4月、東松島地域活性化施設「Harappa(はらっぱ)」がオープンしました。この施設は、地域の方々の日々の食を支えるとともに、地場産品の販売を通じて生産者を含むコミュニティの活性化にも寄与することを目指してHOPEの活動の中から生まれたものです。住友林業は、この「Harappa」の施設の設計施工を担当。たくさんの人々が集まるにぎやかで心地良い空間となることを目指して、木のぬくもりに溢れた木造施設を実現しています。
農水産物直売所「yaoya(やおや)」とベーカリー「畑のパン屋さん」からなり、「yaoya(やおや)」に出荷する地元の農水産業事業者は80件を超えました。従業員はすべて地域の住民から採用しており、働く場としての役割も果たして います。

「Harappa」外観

パシフィックコンサルタンツ株式会社
事業マネジメント本部 事業開発部 企画戦略室 室長 
玉岡 秀敏氏

住友林業、日立キャピタルと当社3社が協働することで実現したこの施設は、上部空間に木を感じられる梁や照明吊具があり、商品がならぶ空間とのバランスを生み出しています。
地域の方からも少しずつ認知されてきて、「おしゃれだね」「東松島にもこんなところができたんだ」と、買い物に来たり、出荷してくださる生産者・事業者さんが少しずつ増えてきているのが嬉しいです。買い物だけでなく地域の拠点になれるよう取り組んでいきたいと思います。

玉岡 秀敏氏
人にやさしい木造の公共避難施設

東松島市は、万一の災害発生時に避難者の受け入れや炊き出し、支援物質の保管等の復旧支援活動が行える避難施設を建設しました。これは、東日本大震災当時、本来の避難所ではない本庁舎へ避難した市民が多く、十分な支援が行えない状況が発生したことを教訓としたものです。
住友林業は、被災地の木造応急仮設住宅にお住まいの方からの木の仮設住宅に対する評価の声をもとに、木造建築物をベースにした避難施設を東松島市へ提案。機能性と居心地の良さを兼ね備えた設計を重視し、可動式の間仕切りを設置することで有事の際はプライバシーを確保できる空間を実現しました。また、地震に強い構法や十分な耐火性、冠水対策、バリアフリー設計、自然光を活かしたデザインなどを取り入れています。

公共避難施設イメージ

災害公営住宅の設計・施工

住友林業は、「東松島市東矢本駅北地区災害公営住宅建設工事」の実施設計と施工を担当しました。ここで最初に完成した第1住宅の工事について事業主であるUR 都市機構から、施工体制、施工状況、出来栄えなどが評価され、2015年7月に優秀な工事成績を収めた工事施工者として表彰を受けました。
東松島市での住友林業の災害公営住宅は、外部木調部材により和のしつらえを施した建物が中心となっています。また、建材には、地元東北産の材を柱や間柱、垂木等の羽柄材※1全般に使っています。

  • ※1 構造材を補う材料や下地になる材料で、間柱、垂木、筋違、胴縁、野縁などを指す

建設した災害公営住宅

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