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みんなのいえ かぞくのへや

2015/06/16 公開

光と風をコントロールして、湿気をおさえた快適空間

光と風をコントロールして、湿気をおさえた快適空間

家が湿気に包まれる梅雨。その後、高温多湿の夏がつづきます。湿気をコントロールすることで、家のなかは涼しく爽やかに保ちたいものです。風と光を家にいれ湿気や暑さをしのいできた「昔の人たちの知恵」や「現代の家電」を駆使して、梅雨の季節も快適なわが家を目指しましょう。

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庭と木がある日本家屋の快適さ

庭と木がある日本家屋の快適さ

大正から昭和初期に建てられた日本家屋は、広い敷地のなかに庭を作り、家のまわりにも木を植えて、家に入る陽ざしや風をコントロールしていました。低層階の木造の家では広い玄関口や庭に面した窓、床下からも風が通りぬけて家中をめぐり、南向きの窓からそそぐ陽が、温かく乾いた空気も作りだします。夏は家のまわりの木陰で涼しさを蓄え、冬は太陽光で温もりを作る家。築100年を超えるような古い日本家屋の中が今でも驚くほど心地よいのは、家そのものが季節を感じて温度や湿度をコントロールしているからかもしれません。

また、昔からある軒先のすだれや風鈴など"涼をとる"わが国ならではのひと工夫があるように、最近では、苔や多肉植物をガラス容器などに入れ飾ることで"涼"を感じながら楽しむ「テラリウム」が人気です。園芸店や雑貨店などで輸入品のユニークなグラスを選んだり、食器棚で眠っているグラスで楽しんでみてはいかがでしょう。壊れてしまったお気に入りのアクセサリーなどもオーナメントとして取り入れる事ができます。

季節によって変わる太陽の向きや、風の通り道。「涼温房」は、窓の位置や家の周りの緑の配置などで涼風や温かく乾いた風を家にとりこみ、家のなかの湿度もコントロール。日本の気候にうまく調和させて「風と光と緑」の自然の力をとりいれた建築のノウハウです。冷暖房に頼りすぎず、季節を感じる暮らしは、実は、最先端の暮らし方かもしれません。「これから家づくりを」と考えている方はぜひ、ご参考に!

ちょっとしたひと手間で快適に!

ちょっとしたひと手間で快適に!

除湿機能付きのエアコンを使っていると部屋のなかは涼しく快適。でも、高温多湿の日本の夏は思わぬ所に湿気がたまります。光りが入らないクローゼットや押し入れの下段、ベッド下の収納、キッチンの床下収納など、風が通らずに湿気の逃げ道がない場所は、冬でも湿気がたまりカビが生えることも。晴れて湿度の低い日は、収納の扉を開け、乾いた風を通すようにしましょう。

特にこれからの梅雨の季節は「ウエットスペース」と呼ばれる所はこまめに除湿しておきたいもの。お風呂場と脱衣場、洗濯機周辺、キッチンなどの、ウエットな場所ほど大きな窓をつけて光をとりこむ設計にしておきたいですが、窓がない場合は浴室換気乾燥機やポータブル除湿機でこまめに湿気をとり、1日のうち数時間はドライな状態をキープすることをおすすめします。バスマット、タオル、キッチンのふきんなど水分を吸いこんだ布製品は、部屋に湿気を広げ、雑菌の温床にもなるので、乾燥機や日光でこまめに乾かします。

湿気は玄関でくいとめよう

湿気は玄関でくいとめよう

雨の日に外から帰ってきた家族が傘や靴、服に湿気をまとって湿った空気やニオイを運んでくること、ありますよね。こうして玄関に持ち込まれる湿気も逃げ場がなく、そのままこもってしまう隠れ湿気。この隠れ湿気を撃退し、外から入りこむ湿気をくいとめる爽やかな玄関とは?

昔の日本家屋のように広く大きなドアを開けておき、網戸をつけたりすだれを吊って風や光を入れたりしたいところですが、施錠が当たり前の現代の玄関。ドアを南向きにし、ガラス窓をつけ日中は太陽光が入るようにする、ディスプレイを兼ねたガラスのコーナーを設けるなど、設計・建築のテクニックで太陽光をとりこむなどの一工夫がおすすめです。玄関脇の窓、さらに足下だけでも換気乾燥機をとりつけると、玄関の湿度は一変し、ドライで爽やかに。「これから家づくりを」とお考えの方は、湿度をコントロールできる玄関をアイデアに加えてみてはどうでしょう?

生乾き状態の服や靴、傘はしまう前に湿気をとります。強力に水分を吸う珪藻土(けいそうど)を使った玄関マットや傘立は、その場で靴や傘の水滴を吸い取ってくれるので、梅雨の玄関先に取り入れたいグッズ。コートや上着は換気乾燥機付きの浴室で乾かすか、室内物干しに吊り、サーキュレーターや除湿機で湿気をとってからクローゼットへ。濡れた靴には、紫外線照射で水分やニオイ・雑菌を除去する靴乾燥機もおすすめです。

玄関は訪れた人が最初に感じる家の第一印象。湿度をコントロールして明るく爽やかな場所にしておきましょう。

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