その担い手たちの横顔 Designers File

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江波戸 浩子 インテリコーディネーター

ラグジュアリーモダンの家

もっと色を楽しみませんか? 思い切って壁や家具に色を使うと、インテリアの雰囲気ががらりと変わります。色は気分を引き立てたり、気持ちを和ませてくれたりします。昔の日本の住まいでも、柿渋や紅殻、群青などの美しい色が巧みに使われていました。私はいつも、色を楽しむご提案をしています。

Work style

  • お好きな色を使い、それを“差し色”で引き立てる
  • 収納を充実させて空間をすっきりと整える
  • 間接照明を有効に使ってやすらぎのある空間をつくる

Design

最近のコーディネート例から

東京都 Kさま邸

ご家族思いの奥さま。仕事先や学校で頑張って帰ってくるご家族を温かく迎える家にしたいという気持ちをお持ちでした。お好きなダークブラウンを基調に、いかにやすらぎのあるインテリアにするか。色づかいや家具のデザイン、照明計画を一つひとつ練り上げていきました。

お好きな色を使い、それを“差し色”で引き立てる

好きな色を使うことこそ、やすらぎにつながります。その色をベースに、それに合った“差し色”をワンポイントに使います。色を使いすぎないことは、心地よいインテリアづくりの基本です。

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奥さまがお好きな色はダークブラウン。床をその色にして、インテリア全体の基調色としました。キッチンの収納扉に選んだのは、あでやかさと落ち着きを備えた鏡面のワインレッドです。

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キッチンの大きな壁面に使う素材と色は、ダイニング・キッチン全体の雰囲気を左右します。ある日奥さまから「素敵な大理石のモザイクタイルを見つけたの、どうかしら?」とのご相談。色合いを伺って「大賛成です!」とお答えしました。

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洗面・トイレは、1階のゲスト用、2階の家族用ともタイルや木など、お好みの素材を活かしてデザインしました。ベースのカラーはもちろんダークブラウンです。

収納を充実させて空間をすっきりと整える

物があふれていては、気持ちのやすらぐインテリアにはなりません。収納計画をきちんと立て、すっきりとした空間にすることがポイント。収納家具は、できるだけ空間のイメージに合わせて造り付けにします。

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素敵な小物やグラスをたくさんお持ちのKさま。すっきりとしたリビングに、キュリオケースや食器棚は置きたくありません。そこでガラス扉を使った収納をデザインしました。

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リビングの大空間を支える柱を利用して扉付の収納棚をつくりました。こちらは床に合わせてダークブラウンに塗装。照明も組み込んでいます。

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ゲストルームは、おもてなしの気持ちを豊かな彩りと木の温かな質感で表現しました。造り付けの収納家具には、暖炉も組み込んでいます。

間接照明を有効に使ってやすらぎのある空間をつくる

照明器具をあまり空間に露出させないことが、インテリアを美しくまとめるポイントです。その中で、ダイニングテーブルの上のペンダントは、逆に照明の“見せ場”となるところ。輝きのあるものを使えば、ラグジュアリーな雰囲気が生まれます。

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ご家族が一番よく集まるのがダイニング。照明はクリスタルでという奥さまのリクエストに答えて4灯のペンダントライトを選びました。落ちついたなかにも華やぎのあるラグジュアリーなダイニングです。

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光源を見せず、天井面全体を光らせる間接照明を使えば、空間はすっきりしたまま明るさが手に入ります。照明で浮かび上がるラインもきれいです。

Photo gallery

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江波戸 浩子 インテリアコーディネーター

コーディネートを終えて 玄関ホールに飾られた抱えきれないほどのカサブランカ。花がお好きで、生け花の心得もある奥さまの、ご家族やお客さまへの暖かな心遣いです。隅々まで美しく整えられた住まいは、ここで過ごす家族の時間を何よりも大切にしたいと考えるご主人と奥さまの、深い想いの結晶。ご一緒にインテリアデザインを進める機会をいただけたことに感謝しています。

江波戸 浩子 インテリアコーディネーター Hiroko Ebato

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