ニュースリリース
(2018年)

PDF表示

2018年10月30日

「ウッドデザイン賞2018」受賞
~“木のある豊かな暮らし”の普及・発展を目指して~

 住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)が提供する技術および建築物が「ウッドデザイン賞2018」を受賞しました。当社グループは第1回「ウッドデザイン賞2015」から4年連続で受賞しています。

 林野庁が後援する「ウッドデザイン賞」は木の良さや価値を再発見させる製品や取り組み、技術で、特に優れたものを消費者目線で表彰し、木材利用を促進する顕彰制度です。応募対象は技術・研究等、木に関するあらゆるモノ・コトで、これにより“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。住友林業グループは、持続可能な社会の実現に向けて、再生可能な資源である「木」を活かし、新たな提案を行うとともに引き続き技術開発を進めてまいります。

 

【受賞の概要】

■技術・研究分野 

路網設計支援ソフト「Forest Road Designer(以下、FRD/ 住友林業㈱

 FRDは航空レーザ計測等で得られた精緻な地形データを活かし、林道や森林作業道などの林内路網※1の線形案を、設計することができる「路網設計支援ソフト」です。2014年より、白澤紘明氏(信州大学)と当社が共同で開発を行い、2017年10月より販売を開始しました。FRDの最大の特徴は、勾配や林道の幅員、掘削費用等の数値を調整することで、設計条件を満たす線形案を自動で設計することが出来る「自動設計機能」です。本機能を活用することにより、誰でも経験に頼らない定量的な路網設計が可能となります。現在、全国14箇所※2の自治体や林業事業体で実務に活用されており、各地で木材生産の基盤となる林内路網の設計に大きく貢献しています。今後も本ソフトの普及・活用を推進することで、全国の林業従事者の業務負担の軽減と路網設計技術の向上を図り「より良い道づくりの実現」、ひいては路網整備推進による「国産材の利用拡大」に寄与します。

※1林内路網とは、森林管理や木材生産を効率的かつ安全に行うために整備される道の総称です。林道は、森林整備の促進を図る目的で整備される一般の車両の走行を想定した道であり、森林作業道は、主として林業機械の走行を想定して整備される道です。

※22018年7月末時点 

<ご参考>Forest Road Designerについて  http://sfc.jp/flrc/service/mountain_frd.html



■建築・空間分野 ライフスタイルデザイン部門

カナイグループ 岸和田事業所 事務所/ 友林業㈱

 木造住宅の建築金物を主に製造するカナイグループの工場内にある事務所棟です。羽柄材や構造材の一部に国産材を使用したほか、内装では桧の壁パネルや、桧間伐材を使用した長繊維木毛セメント板を天井に使用。室名札も桧で製作するなど建物全体に木材を積極的に採用しています。構造金物をはじめ釘やネジに至るまで自社製品を使用し、取り付け作業の一部を従業員が実施したこともあり愛着が持てる事務所棟となっています。


以上

≪リリースに関するお問い合わせ先≫

住友林業株式会社

コーポレート・コミュニケーション部 平川・佐藤

TEL:03-3214-2270