超高齢社会に応える事業

事業を通じた超高齢社会への貢献

わが国の高齢化率は2010年に超高齢社会に突入した後も上昇を続け、2017年10月には27.7%に達し、2025年には30%を超えると推測されています。この急速に進む超高齢社会への対応は、わが国の最重要の社会課題の一つとなっています。

当社はこの課題に対応すべく、長年、住宅事業を通じて培った快適な住空間を創造するノウハウを活かし、高齢者に向けた安心・安全な住環境の提供を中心に、いきいきとして不安のない生活を一日も長く続けていただくための様々なサービスを展開し、質・量両面での拡充に努めています。

※ 2018年版「高齢社会白書」より

お客様ニーズに応え、サービスを拡大

住友林業は、2007年12月に住友林業グループとなった連結子会社のスミリンフィルケア社(旧社名:株式会社フィルケア、本社:東京都千代田区)と、2017年4月に株式取得し連結子会社化したスミリンケアライフ社(旧社名:神鋼ケアライフ株式会社、本社:神戸市灘区)を通じて、高齢者向けの介護サービスを提供しています。

スミリンフィルケア社では、2018年5月に16施設目の介護付き有料老人ホームとして「グランフォレスト練馬高松」を開設し、同社の総提供居室数は768室となりました。2016年度以降の3年間で、東京23区内に5施設、神戸市に1施設の介護付き有料老人ホームを新設し、提供居室数は324室増加しました。併せて同社では、デイサービスセンター3施設の運営を行っています。

スミリンケアライフ社では、2020年春の開業を目指して、兵庫県西宮市に総戸数309戸のサービス付き高齢者向け住宅「エレガーノ西宮」の建設に着手しました。エレガーノ西宮には自社運営の介護保険事業所を併設しており、自立している方から要支援、要介護状態の方まで幅広く入居可能で、ケアプランに基づく適切なケアサポートを受けていただくことができます。2018年6月に着工し、同年9月にはVRによる疑似体験ができるモデルルーム併設販売センター「シニアレジデンスギャラリー」を開設。「エレガーノ西宮」が完成すると、既存の3施設と合わせ、同社の提供居室数は998室となります。同社では併せて、訪問看護・訪問介護・通所介護など在宅ケアサービスを提供するサービスステーションを8ヵ所展開しています。

写真:グランフォレスト練馬高松

グランフォレスト練馬高松

写真:施設内の風景

施設内の風景

お客様目線での健康寿命の延伸に向けた取り組み
-ICTを活用した見える化と専門家サポートによる健康維持プログラムの提供-

団塊の世代が全て後期高齢者に到達する2025年以降、要介護高齢者が急増することが予想される中、高齢者のADL(日常生活動作)の維持や健康寿命の延伸に向けた様々な取り組みが注目されています。

スミリンフィルケア社では、2016年度以降に開設した介護付き有料老人ホームの全居室にICTを活用した入居者見守りシステム「ライフリズムナビ※1+Dr.」を導入しています。これにより、ベッドセンサー、人感センサー、温湿度センサーなど複数のセンサーからの情報を解析し、居室内環境や居室内の入居者の睡眠状態や居室内での活動状況を詳細にリアルタイムに把握し、データ化することができるようになりました。

これら「見える化」された入居者データは転倒防止や入居者の状況把握に役立つ他、データに基づく専門医療機関のアドバイスによって、効果的に入居者の健康状態の維持・改善につなげることが可能になりました。さらに、ナースコールと組み合わせて機能させることにより、入居者からの情報の一元管理と職員間の情報共有・連携が強化され、職員の負担軽減効果も期待されています。

同社の「ライフリズムナビ+Dr.」を活用した取り組みは、「リビング・オブ・ザ・イヤー2017」(高齢者住宅経営者連絡協議会主催)において、ICTを活用した先進的な取り組みとしてイノベーション部門最優秀賞を受賞しました。同社では2019年度以降、未導入施設にも、順次このシステムを導入する計画です。

2018年度には、同社はこのような取り組みをさらに進め、毎日の健康をサポートするサービスプログラム「フォレストライフ」を開発し、提供を開始しました。

「フォレストライフ」は、健康寿命を左右する要素として、「質の高い睡眠・快適な居住環境(空気環境)・健康的な食事(えん下機能※2)・適度な運動(歩行機能)」の4要素に着目。入居者の4要素について、ICT技術を活用した状況の「見える化」と、見える化されたデータに基づく医師やリハビリテーション専門職による「指導」を組み合わせて提供することにより、入居者の健康寿命の延伸を図るサービスです。

2018年度に、同社の介護付き有料老人ホーム「グランフォレスト学芸大学」に効果検証のため試験導入し、その結果を踏まえて、次年度から順次、他施設に展開することとしました。

※1「ライフリズムナビ」はエコナビスタ株式会社の登録商標

※2 口の中の食物を胃にのみ下す機能

写真:ライフリズムナビ

ライフリズムナビ

医療連携と多彩なアクティビティプログラムによる、安心でいきいきとした日々の提供

スミリンケアライフ社は、現在、神戸市内に自立と介護の混合型の大規模介護付き有料老人ホーム3施設を展開しています。同社の施設は、介護保険基準の2倍以上のスタッフを配置し、また、24時間常駐の看護スタッフと全施設に併設されたクリニック・協力総合病院など医療機関との連携を背景とした高度なサービスを提供しており、その質は外部機関からも高く評価されています。

また、2020年春の開設を目指している「エレガーノ西宮」では、入居者一人ひとりに、知的で個性的な充実した日々を送っていただくための取り組みとして、外部から入居者の要望に合わせた専門講師を招き、文科系、スポーツ系の多彩な「シニアカレッジプログラム」を提供します。加えて、入居者の健康維持のため、介護・看護スタッフと併設クリニック、外部医療機関の連携に加え、自社のスポーツインストラクター・管理栄養士・ケアマネジャーなどが一体となって、入居者各々の状況に合わせた予防医療・予防支援を提供できる体制を準備するなど、さらに質の高いサービスの提供を目指しています。

写真:エレガーノ西宮外観

エレガーノ西宮外観写真

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