HIGHLIGHT02 木化事業の推進「木を活かし、木で未来を変える」

木の持つ「ぬくもり」「やすらぎ」「心地よさ」が改めて見直されています。特に、香りによるリラックス効果や、触感を通じた脳の活性化などの効用については、科学的な実証研究も進んでいます。また、木と緑がある場所には人が集まり、コミュニケーションが生まれ、コミュニティの発展に寄与する側面もあります。

住友林業グループでは、建物の木造化や木質化を推進する「木化事業」を通じて、木の素晴らしさや新たな価値・可能性を引き出し、社会に広めています。これは、創業から「木」に携わってきた当社だからこそ果たせる使命であり、役割です。

SDGsアイコン,9,11,16

SDGsターゲット例:9.4

2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術および環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取り組みを行う。

ゴール達成に向けた住友林業の貢献

  • 木化事業の推進
  • 木化事業のための技術開発
  • 新たな「木」の良さ・価値の創出と発信

リハビリ医療 × 木化 = 木の新たな可能性千里リハビリテーション病院・アネックス棟竣工

住友林業グループでは、商業施設や事務所のほか、学校や保育所、老人ホームなどさまざまな施設の木造化・木質化を推進しています。これまで木ではなかったもの、木から離れてしまったものを木造化・木質化し、木の新しい価値や可能性を広く提案しています。新たな挑戦としてリハビリテーション施設に「木化」を取り入れ、2017年9月、大阪府の千里リハビリテーション病院の新棟・アネックス棟が竣工しました。同病院は、国内初の「リハビリテーション・リゾート」をコンセプトとした病院です。

突然の病気で心身に強いダメージを受けた患者様に、生きるための前向きな意欲と身体機能を取り戻してもらうこと。そのために、「実生活に近い環境でのリハビリテーション」を目指して&ldauo;住宅仕様”に近づけた設計を採用し、全てバリアフリーにするのではなくあえて段差や階段を設けることで、最終目的である「自宅に帰って暮らす」ことを意識しました。さらに、絵画・音楽棟、園芸棟を別棟で設置したことで、生きがいやご自身の新たな可能性の発見にもつなげてもらうと同時に、そこへ歩いて行くこと自体が身体のリハビリテーションにもなるよう工夫しています。

香りや手触り、空間に響く音まで、木は五感を通して心地よさや安らぎで人を包み込みます。入院期間中、身体面だけでなく、精神面の治療にも木の良さが貢献しているといえます。木の持つ効果が医療の現場と出会うことで、木化事業の新しい可能性を具現化した例となりました。

千里リハビリテーション病院の新棟・アネックス棟
千里リハビリテーション病院の新棟・アネックス棟
 

「木と生きる幸福。」を実感できるプロジェクトでした。

医療施設に関わる法令や建築基準を前提とした上で、木の良さをどのように活かしていくかという点での苦労はありました。それでも、「無機質で、白く、冷たく、効率を優先した空間から脱却したい」という施主様のご要望から、患者様が治療に専念しながらも、心安らぐ環境で、心身ともにリラックスできる空間づくりを目指しました。

オープンから半年以上がたち、絵画・音楽棟をはじめとする専門棟を中心としたコミュニティができるなど、患者様やご家族からも好評をいただいています。「退院しても、また来たい」とおっしゃる患者様もいるほどです。

突然の病気に落ち込まれている患者様に、新しい生きがいを感じていただける。素敵なことのお手伝いができているなと、大変誇らしく感じています。当社のブランドメッセージ「木と生きる幸福。」を実感できる、意義深いプロジェクトでした。

住宅・建築事業本部 木化推進部 営業グループ 係長 出口 俊

住宅・建築事業本部
木化推進部 営業グループ 係長
出口 俊

 

街を森にかえる環境木化都市の実現へ
W350計画始動

住友林業は創業350周年を迎える2041年を目標に、高さ350mの木造超高層建築物を実現するための研究・技術開発構想「W350計画」をまとめ、2018年2月に発表しました。

この研究・技術開発構想は当社研究開発機関である筑波研究所を中心にまとめ、建築構法、環境技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術開発へのロードマップとし、木造建築物の可能性を広げていきます。

超高層木造建築を中核とした環境木化都市の実現を目指す本計画を通じ、木材需要の拡大による林業再生や、CO2固定量拡大等を通じた気候変動対策につなげ、地域活性化および地球環境との共生に貢献します。

建築概要

  • 高さ・階数:350m(地上70階)
  • 建物用途:店舗・オフィス・ホテル・住宅
  • 建築面積:6,500 m²
  • 設計協力:株式会社日建設計
  • 延床面積:455,000 m²(6,500m²×70階)
  • 木材使用量:185,000m³
  • 構造:木鋼ハイブリッド構造(内部は純木造)
350計画イメージ図
350計画イメージ図

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