HIGHLIGHT 3 共創から生まれる新次元の「木の良さ」 安心・安全で環境と社会、健康に配慮した製品・サービスの開発・販売の推進

千葉県木更津市に2019年秋に誕生したサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS ( クルックフィールズ)」。
これからの人や社会の豊かさを提案する同施設への当社の関わりをご紹介します。

「自然との共生体験」ができる場づくりへの挑戦

クルックフィールズは、約30ヘクタールの敷地に農場や牧場、養鶏場やアート作品などが点在するサステナブルファーム&パークです。とれたての作物や卵などを味わう収穫体験やワークショップなどのアクティビティを通じて、「農業」「食」「アート」を一度に体験できる場としてオープンしました。

住友林業はここで、「ダイニング/ベーカリー」、食肉を加工・販売する「シャルキュトリー」、シフォンケーキを製造・販売する「シフォン」、トレーラーハウスを活用した宿泊施設(タイニーハウスビレッジ)の宿泊者専用のシャワーやリビングスペースを設けた「センターハウス」の4施設の施工を中心に、自然との共生体験ができる場・空間づくりを担当しました。場内の豊かな自然とその恵みを、来場される方々にそのまま届け、感じてもらうことを狙いとしています。

本プロジェクトには、全体コンセプトの検討段階から参画しました。この広大な空間をどう活かし、何を伝え体感してもらうのか、「場や空間づくり」そのものから一つひとつアイデアを出し進めていく、当社にとっても新しいチャレンジとなりました。

「いのちのてざわり」を木から伝える

「いのちのてざわり」──クルックフィールズが掲げる大切なコンセプトの一つです。都会ではなかなか実感することが難しい「いのち」の存在を、「農業」や「食」「アート」を通じて身近に感じてほしいというメッセージが込められています。このコンセプトを活かすため、施工では、「木」をふんだんに使ったり、造りにこだわりました。自然の「いのち」そのものである木に直接触れて、その「てざわり」を感じてもらえる空間にしています。特に、ダイニング/ベーカリー棟では、木造であることに加えて外壁や屋根、床材など、多くの部分に木材を使用。時間が経つにつれて味わいを増していく木ならではの変化も楽しめるようなデザインを考案しました。床材は牛舎の廃材を使用することで、「限りある資源を無駄にしない」という環境への想いも組み込みました。さらに屋根材の一部には、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市の天然スレート「雄勝石」を利用。プロジェクトに関わる人々の、様々な想いが凝縮した建物になりました。

ダイニング/ベーカリー外観(左)とダイニング1F客席(右)

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異分野との共創で発見した新しい木の魅力

本プロジェクトは、音楽家で総合プロデューサーを務める小林武史氏をはじめ、アーティストや建築家、行政、農家や造園家、パーマカルチャーデザイナーなど、多様な専門性・発想を持つ方たちとの「共創」によって生まれました。

異分野のプロフェッショナルたちと共にプロジェクトの全体構想や各施設をつくり上げていく過程では、通常の施工現場とは大きく異なる手法や考え方に接し、学ぶことも多く、そこで得た刺激から生まれたアイデアが多数つまっているのがこのプロジェクトです。

様々な出会いと共創により、住友林業が常にこだわり続けてきた「木」についても、新たな角度からその魅力や価値を発見することができたと考えています。これまで住友林業が提供してきた木化事業の建築とは少し異なる、新次元の「木の良さ」を発信することで、木造建築への関心がますます高まることを期待しています。

センターハウス リビングスペース

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お施主様・総合プロデューサーより

クルックフィールズのコンセプトは、大きく言えば「サステナビリティという方向性」です。そのコンセプトを持って場づくりをしていくのは、さながらSDGsのように多岐に及び更新し進んでいくので、はっきり言って大変です。しかし「僕らはどこから来て、どこへ向かうのか、そしていまどこにいるのか」という問いに向き合い続けていくような面白さがあります。

住友林業にはプロジェクトの最後まで個人の顔が何人も見える形で付き合ってもらい、やり切っていただきました。サステナビリティには、個の自由、思い、ちからが必要だと思っています。いまある権益を、少しずつでもサステナブルな方向に積み上げていかなければ、変わることができないからです。現在住友林業とのプロジェクトはひと段落していますが、次の展開を相談しています。間違いなく、木であり、木材であり、そして森林は、地球と共存していくために欠かすことのできない要素だと思っています。

写真:音楽家 小林 武史 様

音楽家 小林 武史 様

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