富士山「まなびの森」プロジェクト

1996年、関東南部を襲った台風17号により、富士山麓に広がる国有林が大きな被害を受けました。住友林業は設立50周年の記念事業の一つとして、約90ヘクタールを「まなびの森」と名づけ、もとの豊かな森の姿を取り戻すために1998年より自然林復元活動をスタートさせました。

自然林復元のための森林づくりボランティア活動や環境教育を実施したほか、NPOなどの団体の活動の場として開放するなど、2017年度は、社内外の延べ1,547名が「まなびの森」を訪れ、1998年~2017年度末までの「まなびの森」への累計訪問者数は26,634名となりました。

森林づくりボランティア活動

1998年のプロジェクト開始以来、社内外の多くのボランティアの力によって進められてきた復元活動も植栽が完了し、森を見守る段階に入りました。

2017年度のボランティア活動回数は8回で、延べ359名が参加しました。また10月には、天然林エリアを含むまなびの森の樹木把握のために、ボランティアによる樹木調査も実施しました。

今後は、より森林に親しみ学べる場所「まなびの森」へとシフトしていきます。

社員参加ボランティア

社員参加ボランティア

住友林業建築技術専門校訓練生参加ボランティア

住友林業建築技術専門校訓練生参加ボランティア

森林再生ボランティアの推移

森林再生ボランティアの推移

環境学習支援プロジェクト

2006年度からはNPO法人ホールアース研究所と連携し、地元小中学校の児童・生徒を対象とする「環境学習支援プロジェクト」を継続しています。活動内容は樹木や野生生物の観察や五感を使ったゲームなどで、これらの自然を見つめ直す機会を通じて自然の大切さを知ってもらい、新しい自然との共存関係を考えてもらうことを目的としています。2017年度は12校1,003名の児童を招待しました。

環境学習支援プロジェクト

環境学習支援プロジェクト

環境教育プログラムの推移

社会貢献活動に関わる寄付の分野別割合(2017年度)

植生モニタリング・鳥獣生息調査

専門家による植生のモニタリング、鳥獣生息などの調査も2000年度より継続しており、地域の生物多様性について把握する貴重なデータとなっています。

森を育てるには悠久の月日が必要で、「まなびの森」も100年の計画です。100年先の未来も継続して行っていけるよう、森づくりや環境活動を通じて、一人でも多くの人に自然の大切さを知っていただく活動を継続していきます。

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群馬「まなびの森」での森林整備活動

住友林業と群馬県は、2012年7月に「県有林整備パートナー事業実施協定」を締結し、県と共同で赤城山山麓の森林整備を進めています。

群馬県は前橋市管内にある赤城の森を保有し、企業・団体と協力して、県有林の整備と保全を進めています。住友林業群馬支店は森林整備活動として「群馬まなびの森」を2017年度も実施しました。これは、ヒノキの苗木の植樹や、地元森林組合の協力のもと間伐などを行う活動で、7月には「住友林業の家」のオーナーの皆様のご家族47名、8月には社員および協力工事店社員とそのご家族など、54名に参加いただきました。

群馬まなびの森

群馬まなびの森

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名木・貴重木を後世に受け継ぐ技術の開発

住友林業は、各地の名木・貴重木を後世に受け継ぐため、所有者からのご依頼により、従来技術である接ぎ木や挿し木に加え、最新の技術であるバイオテクノロジーを活用し、名木・貴重木の花や葉といった性質をそのまま受け継いだ苗木を増殖し、名木・貴重木を後世に受け継ぐことに力を注いでいます。また、樹木のDNAデータベースを構築し、高度な個体識別も進めています。

住友ゆかりの新居浜市市制施行80周年に「口屋あかがねの松」のクローン松を新居浜市に寄贈

住友林業は、「口屋あかがねの松」のクローン松を、市制施行80周年記念として2016年11月2日、新居浜市に寄贈しました。2012年春より新居浜市の協力の下、「口屋あかがねの松」の調査を開始。東日本大震災の「奇跡の一本松」と同じ接ぎ木で増殖・育成を試みてきました。老木のため最適な材料が採取できず、増殖が困難と思われていましたが、2014年、苗木増殖に成功。寄贈したクローン松の苗木は新居浜市とともに「口屋あかがねの松」の横に植樹され、これからも住友ゆかりの地である新居浜の未来へ繋げることとなります。

「長興山しだれ桜」のクローン苗木「仙姫桜」が小田原から仙台に輿入れ

住友林業のバイオテクノロジーの一手法である組織培養でクローン増殖した「仙姫桜」が、4月7日実施の仙台藩四代藩主伊達綱村公の三百年遠忌(おんき)記念植樹式で植樹されました。「仙姫桜」のもととなった、「長興山しだれ桜」は、その優美な枝ぶりから江戸時代には別名「瓔珞桜(ようらくざくら)」と呼ばれ、樹齢は340年を越え、小田原市の天然記念物に指定されています。近年の急激な環境変化で樹勢の衰えが心配され、長興山紹太寺、小田原市、住友林業での3者協議の下、組織培養での後継樹の育成に着手し、2009年に技術開発に成功しました。今回植栽された「仙姫桜」は、小田原藩主稲葉正則の娘、仙姫(万寿寺殿,まんじゅじどの)が、1674年に綱村公に輿入れしたことにちなんで、今回「仙姫桜」と命名されたものです。

環境学習支援プロジェクト

「仙姫桜」の植樹

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高校生に「夢はバイオの花見 木のちからで地球の未来を創る!」をテーマに講義

2017年7月に開催された「第17回 日経エデュケーションチャレンジ」に協賛し、今後の社会を担う高校生に向けて「夢はバイオの花見 木のちからで地球の未来を創る!」をテーマに講義を行いました。本プログラムへの参加により、高校生に向けて 当社の木を軸にした幅広い事業と、筑波研究所の研究成果が事業に直結することを紹介。研究経験と仕事を通して得られる感動、夢、笑顔を伝えました。

講義では、植物の組織培養の研究・技術開発を活かした植林や名木を後世に残してきた研究の中から、京都・醍醐寺にある秀吉ゆかりの枝垂れ桜のプロジェクトについて取り上げ、木が高齢で従来の技術が使えず培養による苗の増殖に挑戦したこと。この桜に合う培養液を探すために何千通りも試し多くの失敗を経て世界で初めて枝垂れ桜の培養に成功したことを話しました。高校生自身も実際に顕微鏡で成長点の細胞を採取する体験に熱心に取り組みました。

成長点の細胞採取について説明

成長点の細胞採取について説明

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SGH指定校 愛媛県立松山東高校への企業研究セミナー実施

2014年からスーパーグローバルハイスクール(SGH)事業の一環として、松山東高校の生徒が住友林業グループ発祥の地である愛媛県新居浜市を訪問し、毎年セミナーを受講しています。

2017年6月実施のセミナーは、新居浜事業所での住友林業グループの事業紹介および海外駐在経験者の体験談などの座学と旧別子のフォレスターハウスでのフィールドワークの2部構成で行い、住友林業の325余年に及ぶ歴史と受け継がれる企業精神が、現在の海外での事業展開に寄与していることを学んでいただきました。

また、2014年度と2015年度はジャカルタ事務所に生徒が訪問し、インドネシアでの当社の事業展開を見聞しています。

一連の活動を通して住友林業は、文部科学省「国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高等学校段階から育成するスーパーグローバルハイスクール事業」に賛同・協力しています。

フィールドワークの様子

フィールドワークの様子

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企業・IR・CSR情報