●ステキに子育てLIFE
2016/07/15 公開
体が小さい赤ちゃんですが、実は汗腺の数は大人と同じ。さらに新陳代謝が活発なので、寝ているだけでも汗をかき、あせもができがちです。あせもを防ぐポイントは、意外にも肌の乾燥を防ぐこと。肌の潤いをキープできるお風呂の入れ方を紹介します。
「赤ちゃん肌」といえば、キメが細かくみずみずしくて肌トラブルとは無縁のイメージがあります。ところが実際には、赤ちゃんは汗やよだれの刺激を受けただけであせも、かぶれを引き起こすことがあります。これは、赤ちゃんの肌のバリア機能が未発達で、刺激に弱いため。赤ちゃんの皮膚は厚さが1~2mmと大人の半分ほどしかない上、皮膚の水分量も少なめです。さらに生後3か月以降は皮膚をコーティングする皮脂の分泌もほとんどなくなります。乾燥すればするほどバリア機能はどんどん低下し、刺激を受けやすくなってしまうのです。
つまり、赤ちゃんをあせもにさせないためには、肌の刺激となる「汗」をなるべく早くふき取ることが第一です。次に、乾燥を防いで肌のバリア機能を正常に働かせ、汗の刺激を受けにくくすることが重要。肌がしっとりしているほうがあせもになりにくいというわけです。肌の乾燥を防ぐには保湿剤を使うことはもちろん、お風呂の入れ方にもコツがあります。さっそく正しい方法を確認してみましょう。
赤ちゃんをお風呂に入れるときのポイントは「汗や汚れだけをきちんと落とす」こと。強くこすると皮脂まで落とし、肌を乾燥させてしまうので注意してください。体を洗う時はガーゼやボディタオルは不要です。低刺激性の洗浄料を使って、刺激を与えないよう手でソフトに洗ってあげましょう。脂肪の多い赤ちゃんは、しわとしわの間によく汗がたまるので、しわの奥まできちんと洗うのもポイント。なかには顔が濡れるのを嫌がる赤ちゃんもいますが、顔は汗、皮脂、涙、よだれ、食べこぼしなどでトラブルになりやすい箇所です。多少嫌がっても、泡をのせてきちんと洗うことが大切。ベビー用の洗浄料には目にしみにくいものもあるので、心配な場合は使ってみてもいいかもしれません。
毛髪の量が少ない赤ちゃんですが、頭皮の汚れや皮脂を落とすためにも泡で毎日きちんとシャンプーしてあげましょう。洗った後は湯船に入らなくてもOK。そもそも赤ちゃんは体が小さいので、すぐに温まります。冬でも湯船に入る時間は5分以内が目安。夏場はシャワーで流すだけで済ませても問題ありません。
お風呂上がりには保湿剤を塗って乾燥を防ぎましょう。夏場はさっぱりした化粧水タイプを使いたくなりますが、水分はすぐに蒸発してしまいます。皮膚をコーティングする意味では油分の含まれているミルクタイプなどがいいでしょう。お風呂上がりは角質層に水分がたくさん含まれるため、吸収率が良い状態になっています。入浴後はできるだけ早いうちに保湿剤を塗ると、本来の保湿効果を得やすいでしょう。
育児は大変なことも多いですよね。便利なサービスもあるので、頼れるところはそういったサービスに頼りながら、家族の時間を楽しんでください。