●暮らしのおかたづけ
2016/04/01 公開
本格的な春が到来し、冬物衣料に別れを告げる時期がやってきました。目立った汚れがないとしても来シーズンも気持ちよく腕を通すためにすっきりと洗濯をしてみませんか? 自宅でできる冬物衣料の洗濯技、コインランドリーでできる高温乾燥などの便利なサービスを紹介します。
冬物衣料には「ドライマーク」の洗濯表示がついているものも見られます。ドライマークといえば、クリーニング店でなければ洗えないと思いがちですがこれは誤り。ドライマークは「ドライクリーニングができる」ことを意味していて、このほかに手洗いマークや洗濯機マークがついていれば自宅で洗うことができます。また、洗濯表示には「30」などの数字が入った洗濯表示マークがありますが、これは「30度を限度とした液温で洗う」という意味で、「水温30度で洗わなくてはいけない」わけではありません。
ただ、液温は高いほうが汚れ落ちしやすくなるので、ニットを洗う場合も30度くらいがベスト。ニットの洗い方は意外と簡単で、洗い桶に中性洗剤を溶かした洗濯液を張り、畳んだニットを入れて両手で押し洗いをするだけ。手の向きを変えながら40回程度まんべんなく洗っていきます。洗い終えたらニットを両手で挟みながら軽くしぼり、桶の中に新たな水を入れ、押し洗いの要領で洗濯液の泡がなくなるまですすぎます。すすぎ終えたら洗濯機で脱水すること約30秒。あとはバスタオルの上にニットを広げて乾かすだけでOKです。水分の重みがなくなるまで乾いたら、ハンガーにかけて完全に乾燥させましょう。
丸洗いできるダウンやジャンパーも、同様の押し洗いで全体の汚れを落とすことができます。洗い桶に入らないときは洗濯槽に洗濯液を張ってジャンパーを入れて、洗濯槽のなかで押し洗いしてみましょう。目立つ汚れは、押し洗いする前に中性洗剤をつけた歯ブラシなどで落としておくとピカピカになります。
洗えるタイプの毛布やカーペットは浴槽の中に洗濯液をため、押し洗いならぬ「踏み洗い」できれいになりますが、楽に済ませたいときはコインランドリーへ持っていきましょう。大型の洗濯乾燥機でこたつ布団や羽毛布団、シーツなども洗えます(綿布団は洗えない場合もあるので事前に確認を)。高温で乾燥させるためふかふかに仕上がり、隠れていたダニも退治もできるのがうれしいですね。このほか、除菌機能搭載の洗濯機やシューズウォッシャーが設置されているところもあるので活用してみても。最近はスタッフが在住していたり宅配で利用できたりするなど、コインランドリーのサービスは向上しています。
衣類をきれいにしたらいよいよ収納です。ウールやカシミヤ、毛皮は衣類害虫が好む素材のため、保管するときは防虫剤を使いましょう。なお、クリーニング店から戻ってくる衣類にはビニールカバーがかけられていますが、通気性が損なわれてカビの原因になるため、すぐに外すのが正解。
ほこりが気になる場合は不織布のカバーにかけ替えるといいでしょう。多くのクリーニング店では衣類の保管サービスを行っています。1枚ずつの返却が可能だったり、クリーニング料金によっては保管料が無料になったりと、サービス内容も多彩になって、ますます便利に。毛皮など高級衣料を対象にした保管サービスもあるので、頼ってみると安心ですね。
自宅での冬物衣料の収納をはじめ、部屋ごとの収納のコツは住友林業のカタログ「収納力UP読本セイリスト」がお役に立ちます。ぜひご活用ください。