●みんなのいえ かぞくのへや
2015/11/13 公開
一戸建てといえば二階建て、三階建てを頭に浮かべますが、最近では若い世代の間で「フラットハウス」を選択する人がじわじわ増えています。「フラットハウス」とは平屋のこと。知られざる平屋の魅力をリサーチしました。
昔ながらの住宅というイメージを持つ「平屋」。総務省の「平成25年住宅・土地統計調査」によれば、一戸建ての約80%が二階建てで、平屋は14%ほど。平屋の割合は地域差が大きく、東京に限れば4%とかなり少なくなります。それでも近年、昭和レトロブームやロハス志向の高まりから「フラットハウス」と呼ばれ、注目を集めています。
たとえば平屋のアンティーク物件を洋館風にリフォームしたり、アウトドアダイニングを設けて眺望を楽しんだり。また地方に移住する際、広い土地を確保して庭づくりとセットで平屋の設計を楽しむ人も少なくありません。
一般的に同じ部屋数を確保する場合、階段が不要であったり廊下が少なくてすむ分、面積が小さくなり、二階建てよりも平屋の方がその分建築コストを低く抑えられるといいます。そのぶん、外観デザインに手を掛けたりビルトインガレージをつくるなど、二階・三階建てであれば諦めていた家づくりの希望がかなえられることもあります。
どこか古めかしい印象のあった平屋は過去のモノ。今どきの平屋は「おしゃれ」「自分らしさ」がキーワードになっています。
平屋は階段がなくワンフロアで空間を構成するため、自由に間取りをとりやすいというメリットがあります。たとえばリゾートホテルのように、仕切りのないリビングダイニングを、庭へと続くウッドデッキと一体化させることも可能。ほかにも中庭の緑をのぞむバスルーム、星空を眺める天窓、景色をダイナミックに映し出す壁一面の窓......。平屋ならではの家づくりのアイディアを楽しむことができます。
また生活導線が横で繋がっているため、洗濯物を干しに階段を上り下りしなくていいなど暮らしのうえでの高い利便性も魅力。必要な部屋数だけでコンパクトに構成されているため子どもに目が届きやすく、子どもが小さいうちは育児のしやすさも実感できるでしょう。平屋の特長でもある大きな屋根に太陽光発電をのせれば、光熱費削減にも役立ちます。
上階の荷重のない平屋はリフォームや増築をしやすい建物です。将来的に夫婦二人で住み続けることを考えるならパーテーションや家具などで、ゆるやかに部屋を仕切るのがおすすめ。壁がないため大掛かりな工事をしなくても簡単に間取りの変更ができます。反対に、子どもとの二世帯住宅を考えているのなら、基礎や躯体への負荷を考慮して、あらかじめ平屋→二階の増築を視野に入れた家づくりをするといいでしょう。
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