マイホームを検討する中で、一戸建てといえば2階建てや3階建てのイメージですが、じつは最近人気を集めているのが平屋住宅。「理想の暮らしを叶えたい」「おしゃれな家に住みたい」という、ライフスタイルやデザインのこだわりを実現した、素敵な平屋がたくさんあります。そこで今回は、おしゃれな平屋を建てるコツや、もっとおしゃれに暮らすためのアイデアなどを紹介します!
注文住宅を建てるなら、やっぱり外観や間取りにこだわりたいもの。まずは平屋の外観や間取りのポイントをご紹介します。
陸屋根の平屋
片流れ屋根の平屋
寄棟屋根の平屋
屋根は、平屋の印象を左右する大きな要素です。
例えば、フラットな「陸屋根(ろくやね・りくやね)」の平屋は、直線的でシンプルモダンな外観を演出してくれますし、勾配の大きな「片流れ屋根(かたながれやね)」を選べば、ダイナミックでシャープな印象に。軒が深い寄棟屋根は、落ち着いたデザインで、自然の中に溶け込むような印象です。
もちろん屋根だけでなく、外壁素材や家の形自体を工夫するなど、おしゃれな平屋を建てるコツやポイントはさまざま。実例もチェックしながら、理想のイメージを固めながら検討を進めましょう。
【実例をチェック】 「斜めの壁」が特徴的。美術館のような外観の平屋
【実例をチェック】 シンプルでスッキリした「箱型」の外観の平屋
2階がない平屋は、上下階で柱や壁の配置をそろえる必要がないため、間取りの自由度が高いのも特徴です。なので、大開口の窓にしたり勾配天井にしたりして、広がりのあるおしゃれなLDKを演出できます。
天井の高さや屋根の広さを生かしてロフトをつくれば、収納スペースやプライベート空間にもなるため、さらに楽しみが広がるでしょう。
2階がない平屋でも、高低差を設けたり床材を変えたりすることで、部屋ごとの違いを生み出し、メリハリのあるおしゃれな雰囲気をつくれます。
せっかくのワンフロアなので、「ドアを少なくして開放感を出したいけど、部屋ごとの区別はしたい」、「子どものおもちゃが散らかりやすいので一段下げたフロアで囲いたい」などといった時にも有効なアイデアですね。
敷地にゆとりがある平屋だからこそ、コの字型やロの字型の間取りで、おしゃれな中庭を取り入れてみてはいかがでしょうか。
コの字型の間取り(4LDK)
ロの字型の間取り(3LDK)
外の人の視線が気になる庭だとくつろげませんが、プライバシーに配慮した中庭なら、のんびりくつろげて開放感もあります。中庭に面した各部屋に大きな窓をつければ、四季の変化も感じられますし、光や風も確保できて快適です。
加えて、家の中に向かって窓を設けることで、外から空き巣が入りづらくなるため、防犯対策の面でもメリットがあります。
理想の暮らしやおしゃれな暮らしは、時間とともに変化するもの。将来のライフスタイルを想定した家づくりを進めることが必要です。
ワイドに広がる平屋の特徴を活かして、テラスリビングを設置するのもおすすめです。リビングフロアと同じ高さにウッドデッキを設ければ、内と外がゆるやかにつながります。「アウトドアリビング」としても「裸足で出られる庭」としても、多彩な楽しみ方ができるでしょう。
在宅ワーク中の気分転換はもちろん、ティータイムや読書、ランチやBBQ、家庭菜園など、想像するだけでワクワクしませんか。家でできることが増えると家族のコミュニケーションも増えて、ますます仲良くなれそうですね。
階段の上り下りが必要ない平屋は、将来年をとってからも生活しやすいのが魅力のひとつ。
でも、子どもがまだ小さいうちはリビングを中心に夫婦の寝室や子ども部屋を設けるといった間取りも、子どもの独立などで徐々に使いづらくなることも。逆に大きくなった子世帯と一緒に住む可能性もあるでしょう。
子どもが巣立ってから夫婦の趣味を楽しむための部屋を設けたり、バリアフリーにしたりなど、リフォームやリノベーションによる増改築の必要が出てきます。
ただし、将来、増改築などをする場合は、あらかじめ新築時にそれらを想定した設計が必要なので、ライフプランを長い目で見てから家づくりを進めることも重要です。
これからの時代、自然と共生するエコなスタイルは欠かせません。
屋根の大きな平屋なら、太陽光発電システムの発電量アップで、地球にも家計にもやさしい暮らしが期待できます。
また、木の配置を工夫する方法もあります。日当たりのいい南側に落葉樹のシンボルツリーを配置することで、夏は葉っぱが日差しを遮りますが、冬は葉っぱが落ちて光を採り込め風通しもよくなるなど、季節ごとの効果が期待できます。
人生100年時代を共に生きる平屋。おしゃれな平屋とは、環境にもやさしくて変化する暮らしに長く寄り添ってくれる、そんな住まいのことかもしれません。
関連キーワード