●わたしらしさを楽しむ家づくり
2016/01/08 公開
野菜や肉・魚、固形ルーなどの材料を朝10分でちゃちゃっと入れておくと、帰ったころに食べごろのカレーやシチューができている! こんな電気調理器が話題です。保温力の高い鍋を使ったあったか料理や、寒い季節のお弁当に一品加えたいメニューなど、「保温の力」を使ったメニューや調理法をご紹介。
家事に仕事に毎日忙しいママたちがフル活用している保温鍋。保温の力で加熱する鍋はさまざまなタイプが出ていますが、なかでも専用のレシピ本が出るほど人気なのが、魔法瓶タイプの鍋。いったん加熱した鍋を火からおろし、あとは専用の保温容器に入れるだけで、真空状態にして勝手に加熱をすすめてくれます。―家事の時短はしつつも「家族にあたたかい夕食を食べさせたい」女性だけでなく料理好きの男性の間でも愛用者が増えています。
人気の秘密は「じっくりコトコト煮込んだおいしさ」を保温の力でやってくれる手軽さ。今までそばで火加減を見ながら作っていた煮込み料理も、朝の10分間に材料を入れた鍋を一度加熱・沸騰させ、鍋ごとステンレス製の保温容器に入れておくと、夕食の時間には野菜や肉が柔らかく食べごろに!(魔法瓶タイプの鍋の場合、カレーやシチューのルーは食べる前に入れ、もういちど加熱することをおすすめします)。
断熱性の高い保温容器に入れた鍋は、ゆるやかに温度が下がりますが、保温の力で加熱をすすめ、そして温度が下がるのと同時に味のしみ込みもすすみます。ゆで豚のようなお肉のかたまり、煮魚、おでん、野菜の煮物など、じっくり味をしみ込ませたいおかず作りには最適のツール。これなら「夕食作りはパパにお願い」も気軽にできます。
機密性と保温力の高さで「保温鍋」に負けないのが、携帯用の保温ポットです。ふつうの水筒とちがうのは、夏でも氷がとけない、冬でも熱い飲物の温度をキープする保温力と、逆さにしても中身が漏れない機密性の高さ。この「真空断熱の力」を生かしたものが「フードコンテナ」「フードポット」とよばれる携帯用の保温ポットで、スープやお味噌汁、シチューなど、朝にアツアツを入れておくと、ランチタイムになっても湯気が立つほど熱いまま保てます。
この保温パワーでインスタントの粉末スープに熱湯を注ぎ、細かくしたスパゲティやマカロニを入れておくと、昼にはスープパスタ、ご飯を入れると雑炊やリゾットに。お雑煮風に薄く切ったお餅を入れておいても柔らかく食べられます。
また、お弁当箱に茹でた麺、フードコンテナに熱いつけ汁を用意しておけば「つけめん弁当」を楽しむことも可能(開口部が直径8~10cmと大きいものもあるので麺も食べやすく、大きめ具材も入ります)。寒い季節のランチタイムはもちろん、がんばる受験生の夜食にもおすすめです。
鍋やポットの保温力にセンサー機能が加わり、自動的に加熱・保温をしてくれるのが「電気圧力鍋」や「電気無水鍋」。材料を入れて加熱・保温・オフを選ぶだけの「煮込み料理専用」タイプや、肉も野菜もカレーのルーもすべて入れておけば、かき混ぜや火加減まですべて自動でコントロールし、食べたい時間に料理ができあがる「全自動」タイプなど、家電メーカーから出ている電気調理機です。
朝、材料を鍋に入れてタイマーをセットし、ピッとボタンを押しておけば、家に帰る頃にはおいしく煮えた料理が待っている、そう考えると気持ちまでホクホクと温まります。家族の夕食をセットして出かける、夜のお出かけも安心して思うぞんぶん楽しめます。この冬は電気調理器をうまく利用して、自分のための時間を少し増やしてみませんか?