●わたしらしさを楽しむ家づくり
2017/07/14 公開
マンションなどの集合住宅やコンパクトな庭を備えた一戸建に住み、ガーデニングを楽しむ人が増えています。広さに限りがある庭やベランダでも、寄せ植えなどのガーデニングは十分に楽しめます。小さい庭ならではの特徴を生かしながら楽しめる庭づくりのコツをご紹介します。
最近では「第2のリビング」と言う人もいるほど、庭にこだわりを持つ人が増えています。庭で家庭菜園を楽しんだり、ウッドデッキやテーブルを置いてリビングのようにしつらえたりするのも素敵ですが、こういった庭づくりは広さがなくても可能です。
庭に広さがなければ、植物を育てるスペースにどうしても限りが出ます。そこで活用したいのが、プランターや鉢植えを高い場所にセットできる「フラワースタンド」。限りあるスペースで、空間を立体的に活用する方法です。庭のフェンスに鉢植えなどをつるすなど、アイデア次第で空間を立体的に活用するワザはいっぱい。DIYができる人はウッドフェンスを取り付け、デザインにこだわってみるのも楽しそうです。
集合住宅のベランダでも可能な「プランター菜園」は、最近大きな注目を集めています。ただ、ベランダの場合は日当たりに左右されやすいのが難点。その点、一戸建ての庭は日照条件が整いやすく、ベランダ菜園より好条件で育てられるケースが多いようです。
プランターでの家庭菜園は、「手軽さ」が最大のメリット。地植えは広い土地が必要なので、それだけ手入れの手間がかかります。また農作物を収穫した翌年、同じものを植えると、収穫量が極端に落ちる「連作障害」も発生します。連作障害を防ぐためには農作物を植える場所を変えたり、土を再生したりする必要がありますが、プランターなら土を入れ替えるのも簡単です。手間をかけずに家庭菜園を楽しみたいなら、むしろ地植えよりプランターがオススメなのです。
プランター同様、小さい庭はお手入れの手間が楽なのも利点。雑草が生える場所や害虫の発生も少ないので、メンテナンスも少なくて済みます。また、芝生の庭は夏の時期に芝刈りがマストですが、コンパクトであればハサミやハンディタイプのコードレス芝刈り機で十分対応できます。広くなるだけ大きな芝刈り機が必要になり、コストも時間も必要です。
庭全体をオシャレにデザインしたい場合も、コンパクトなスペースのほうが簡単です、好きな草花や樹木を植えて、自分好みにレイアウトしてもいいでしょう。ただ品種によっては大きく育ちすぎると、茂みで庭全体が暗くなることもあります。育ちすぎないようこまめに草木を切る「剪定」をしたり、高木より低木、大きい草花より小さい草花を選んだりといった工夫を考えましょう。