●暮らしのおかたづけ
2016/10/21 公開
涼しくなってきたら、いよいよ秋の衣替えシーズン。だけど、浴衣や帽子、サンダルなどのアイテムが多い夏物は、収納スペースに頭を悩ませることも。来年もキレイなコンディションで活躍してもらうために、夏物ならではの収納テクニックを活用しちゃいましょう。
コンパクトな収納を目指しつつ、思わぬデッドスペースの出現にため息をつく。そんな衣替えシーズンがやってきました。浴衣やサンダル、帽子など、サイズも素材もイレギュラーなものが多いのが夏物の特徴です。
まず頭を悩ませるのが、桐ダンスと「たとう紙(畳紙)」(着物を保存するときに包む紙)がベターとされている浴衣の収納です。これは湿気からガードし、衣類の劣化を防ぐ日本古来の知恵。とはいえ、持っている着物は浴衣だけ、専用のタンスを用意するのはハードルが高いですね。そこで提案したいのがスカートハンガーの活用です。浴衣を折りたたんだ状態のままはさんだら、クローゼットやタンスでの吊るし収納も楽々。帯もセットにしてかけたら、翌年の夏も使いやすいでしょう。
帽子の収納は、ホコリなどからガードするためにも、専用ケースに除湿剤と一緒に入れて保存するのがベター。クローゼットの壁に余裕があるなら、ワイヤーラックをセットして壁掛け収納をするのもお洒落です。ただし、形が異なるものを重ねたり、無造作にビニールやプラスチックケースに入れたりするのは型崩れ、カビの原因にもなるので注意しましょう。
汗や皮脂汚れと切っても切れないのが夏物です。翌シーズンに取りだして、思わぬ黄ばみに愕然とした経験をお持ちの方も多いはず。私たちを愕然とさせる黄ばみの原因は、衣類に残った皮脂や汚れです。きちんと洗濯してから収納するのはもちろんですが、襟や脇の下は中性洗剤をなじませてから洗濯する、すでに黄ばみが気になる場合は塩素系漂白剤を使うなど、収納前の洗濯をしっかり行いましょう。
サンダル、ミュール系の靴も汗や汚れ落としに注意したいアイテム。ブラシなどで汚れ、ホコリを落とした上で、濡れタオルで指まわりをしっかりとふきとって陰干しします。除菌、防水のスプレーをしてから、湿気の少ない場所に保存するようにしましょう。ビーチサンダルも、ゴム製だからといって油断していると白地の黄ばみ、ひび割れなどが発生することがあります。汚れを落とすだけではなく、レインブーツ用のクリーナーでお手入れしておくと安心ですね。
夏物の汚れ、皮脂を落としたら、いよいよ収納へと進みます。タンス、クローゼットには除湿剤、防虫剤のセットが欠かせませんが、それぞれ引き出し&ケース用、タンスのつり下げ用がバラエティ豊富。中にはカビの発生を抑えたり、窒素による衣類の黄ばみ防止をうたったりする製品も出てきていますので、ニーズに応じてチェックしてみてください。
多くのクリーニング店では衣類の保管サービスを行っています。衣類の集荷や配達までカバーしてくれるところもあるので、忙しい衣替えシーズンにはお役立ち。クローゼットがシーズンオフの衣類に占拠されるなんてもったいない! という方は頼ってみてもいいでしょう。もっとも、限られたスペースを有効に使うのが腕の見せどころです。今回紹介したノウハウを参考に、クローゼットのフル活用を目指しましょう。
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