●暮らしのおかたづけ
2018/10/19 公開
秋になると木々がきれいに色づきますが、やがて落ち葉となって降り積もります。イチョウやモミジなどは風情がありますが、家の庭や玄関に積もってしまうと後片づけが大変です。アイテムを活用して、効率的に掃除する方法を紹介します。
秋の風物詩である落ち葉。ふと目を離すと、庭や玄関先にびっしり積もっていた......そんな経験はありませんか? 秋に色づいた紅葉は美しいものですが、落ち葉をそのまま放置しておくと、さまざまな弊害が発生します。
まず、気になるのが「害虫被害」。積もったまま放置した落ち葉は虫にとってのかっこうの寝床になり、大量の害虫が発生する原因に。自分の家だけでなく近隣にもトラブルが及びかねません。
また、高い木からの落ち葉が屋根の雨どいに詰まることもあります。雨どいに落ち葉が詰まると雨水がオーバーフローし、本来流れるべき場所から雨水が流れなくなります。通常、屋根に落ちた雨水は雨どいを伝って雨水枡に流れるように設計されていますが、オーバーフローすることで敷地に雨水が流れ込み、水たまりになってしまうことも。他にも、玄関先など人が出入りするところに落ち葉がたまると、転倒の原因となり危険です。
雨どいの落ち葉掃除は高所での作業となるため、必ず専門の業者に相談しましょう。
落ち葉はためず、こまめに掃除をすることが理想ですが、次々に舞い落ちる落ち葉を掃除するのは大変です。少しでも楽に掃除するには、道具を活用すると良いでしょう。
まず庭や玄関の掃除用としてよく使われるのが「ほうき」。草やプラスチックなどの柔らかい素材で作られた三角形のほうきが一般的ですが、このタイプは落ち葉掃除には向いていません。幅が狭く、毛の素材が柔らかいため、一度にたくさんの落ち葉を集めにくいことや、アスファルトなど地面が固い場所で使うと、ほうきの毛がダメージを受けてしまうこともあります。
落ち葉掃除に向いているのは「竹ぼうき」や「熊手」です。竹ぼうきは硬い素材なので、地面が固い場所で大量の落ち葉を掃除しても強度で負けません。重量がある濡れた落ち葉でも、一気に掃除することができます。熊手は柔らかい土の地面で落ち葉をかき集めるのに有効です。どちらも庭など広い場所を掃除するのに適しています。
簡単に短時間で落ち葉を掃除でき、樹木の間や人が入りづらい狭い場所の掃除にも便利な「ブロワバキューム」という屋外掃除機もあります。送風と吸い取り機能が付いていて、落ち葉を送風で一箇所に集めたあと、バキューム機能に切り替えて吸い取ります。商品のスペックによっては、重さのある濡れ落ち葉を吸い取るのが難しい機種もあるので、濡れ落ち葉があるときは竹ぼうきと併用すると良さそうです。また、作業中の運転音が大きい機種もあるため、昼間に短時間だけ使用するなど、近所迷惑にならないように配慮しましょう。
なお、落ち葉での焚き火や個人での野外焼却は、臭いや煙、有害物質の発生などから現在禁止にしている自治体も多いです。集めた落ち葉は、市や自治体のルールに則って処分するようにしましょう。