●みんなのいえ かぞくのへや
2015/03/31 公開
子どもたちがパパやおじいちゃんと話しをしながら楽しく入るお風呂、一日の仕事を終えたママが一人でくつろぐお風呂。ふたつの家族がいっしょに使うバスルームは、コミュニケーションの場であり、癒しの空間でもあります。二世帯いっしょ……だからこそ、ちょっと広く贅沢な空間にしてみませんか。リゾートのスパのような空間で家族みんなが楽しめるバスルーム。生活の楽しみがまたひとつ増えます。
二世帯住宅を建てることは、家族がそれぞれに「今まで思い描いてきた夢」を叶えるチャンスでもあります。土地の広さや予算に限度はあっても、二世帯住宅だからできる贅沢もあるはず。まずは親世帯、子世帯が集まって自分たちの住んでみたい家のアイデアを出してみましょう。ママにとっては夫の両親、自分の親との生活では暮らし方も変わりますが、どちらの場合でも「二世帯それぞれが別に使う場所」と「共有する場所」を分けて考えてみます。たとえば、キッチン、リビング、ダイニング、そして洗面所もトイレも「二世帯それぞれ」に作るなら、「共有する場」はほんのわずか。そのわずかな共有する場をバスルームにして、予算も多め、スペースも大きめに取ってみます。
親世帯、子世帯それぞれの3階建てをつなぐ「共有スペース」。なかでも一番の特等席・3階に思いきってバスルームを作ったら、毎日のお風呂タイムはこんな風に変わります。
子どもたちは、パパやおじいちゃんと入っていろんな話をしたり、九九を覚えたり。2人で手足を伸ばして入れるよう浴槽も大きめに。浴室のモニターではテレビや映画も見たいし、音楽も聴きたい。浴室や広めの脱衣場には、冷暖房と乾燥機で一年中、快適な温度と湿度をキープし、ミニ冷蔵庫やマッサージチェアを置いてくつろげるスペースに。パーテ―ションやカーテンで仕切りを作ったり、観葉植物、エキゾチックなオブジェを置くと、家のなかでも、リゾートホテルにいるような開放感!楽しさやリラックスするためには空間の演出は欠かせないですよね。忙しいママにとってはもちろん、家族みんなにとっても幸せなひとときです。
夢がふくらむ理想のバスルーム。ただしお風呂に入るために1~3階への階段移動は少し気になる所でもあります。これからの生活に「エレベーター」もプランにくわえておきたいもの。1階の「共有スペース」にエレベーターをつけて、誰もが気軽に3階と行き来できれば、「子どもとおじいちゃんがエレベーター前で待ち合わせていっしょにお風呂へ」なんて、ちょっとワクワクするようなバスタイムにもなります。
1~3階を結ぶエレベータープランのもうひとつのメリットは「洗濯室」「ストッカー」など生活に欠かせないけれど、あまり目立たせなくないものを、すべて3階へ上げてしまう、そんな方法も選べること。買い置きした食料や飲み物、洗剤などの消耗品をしまっておく「ストッカー」は家族が多いと必要になるコーナー。3階にストッカーを作れば、買物してきた重い物はそのままエレベーターで「ストッカー」へ。そして日射しや湿度をコントロールしやすい3階に洗濯室があれば、室内干しそして、タオルや着替えの収納にも便利です。エレベーターがあるとグッと広がる「3階」の使い方、まだまだ活用法は広がりそうです。