●ステキに子育てLIFE
2015/07/07 公開
いよいよ夏休み! 学校や幼稚園が休みだと、いつも以上に家事の手間が増えてママやパパは大変です。それならこれを機会に、子どもにお手伝いをさせてみませんか? 洗濯、風呂掃除、皿洗いなど、お手伝いにも色々ありますが、今回は子どもの成長に合わせた家事の教え方を紹介します。
日中、ママが家にいると家事の負担が集中してしまい、「なぜ自分だけがやらなければならないのか」とイライラしてしまいがち。だけど家事は本来、家族みんなの仕事です。子どもにも家事を教えていくことは、将来の生活力育成に役立ちます。
お手伝いは幼少時から教えるのがおすすめ。とくに好奇心旺盛な3~4歳ごろは、遊び感覚で楽しくお手伝いができるでしょう。小さなうちから手伝いを習慣にしておくと、家事の大切さもわかってきます。たとえば、簡単なトイレの床掃除を小さなうちから手伝わせておくと、大きくなってからも抵抗感なくトイレ掃除ができるようになり、同時にトイレを汚さないで使おうとする心も芽生えるでしょう。
年齢にもよりますが、小学校入学前の子であれば「お皿を下げる」「大人と一緒に食器を洗う・拭く・片付ける」「大人と一緒に洗濯物を取り込む・たたむ」「玄関の靴をそろえる」などができます。小学生以降になると、「ゴミを出す」「風呂掃除をする」「ごはんを炊く」「おつかいに行く」など本格的な家事手伝いが可能になります。
平成26年に発表された、厚生労働省の「第12回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)の概況」によると、やっている子の割合が高かった手伝いは「洗濯物を干したり、たたむ」「部屋やお風呂などの掃除をする」「お米をといだり、料理を作るのを手伝う」でした。どういった手伝いをさせればいいか悩む場合は、上記のいずれかから始めると取り組みやすいかもしれません。
「洗濯物を干す」ことを手伝わせる場合、洗濯機から洗濯物を出してしわを伸ばすまでは親が行い、あとは子どもに任せると、一連の流れがスムーズに。ピンチハンガーなどはあらかじめセットしておくと子どもも作業しやすいでしょう。たたむ場合、家族が多いと時間がかかって手伝いが進まないこともあります。いっそのこと「自分の服は自分でたたむ」を家族のルールにするのも方法。なお小学生未満の子どもは、「干す」よりも親と一緒に洗濯物を取り込む手伝いをさせるほうが、仕事がはかどります。
「料理」は、米とぎなら年齢を問わずにできます。とぎ汁を上手に流すことができないのなら、目の小さなざるで米とぎすれば流す手間もなく簡単。食事の盛り付けは、「汁物でやけどしたら危ない」と考えてしまいがちですが、小学生になれば給食当番ですでに経験済み。やらせてみたら、すんなりできるかもしれません。
「部屋掃除」の場合は範囲が広いので、「この部屋を掃除して」と伝えるだけだと子どもはどうすればいいかわかりません。「テーブルの下の荷物を片づけたら、テーブルといすを水拭きして」など具体的に頼みましょう。作業が細かく決められていると片づけ効果がわかりやすいので、子どもも達成感を感じやすくなります。
子どもにいやいや手伝わせようとすると、お手伝いは続きません。頼むときは、子どもが手伝いやすい時間帯やタイミングを見計らいましょう。たとえば観たいテレビ番組が夕方に集中するのなら、時間に余裕のある朝食後の手伝いを日課にする手もあり。
また、子どもによって得意な家事や苦手な家事は違います。「小学生なのだから包丁が使えるようにならないと」と焦るのではなく、個々のペースに任せるのも大切。子どもの使いやすい便利グッズを用意するなど、道具でサポートしてあげてもいいでしょう。手伝ってもらったら「ありがとう」と伝えることも忘れずに。ときには、ちょっとしたごほうびもあげてもOK。子どものやる気につながります。