●みんなのいえ かぞくのへや
2015/07/21 公開
子どもたちにとって、自由に使える時間が増える夏休み。楽しいイベントも多く、生活のリズムを壊しやすい時期でもあります。正しい生活習慣をキープするのにおすすめなのが、家族そろってできる、たった10分間の朝活! ラジオ体操のおさらいとコツをまとめました。
夏休み前、学校の保護者会で必ず出るのが「生活のリズムを乱さないように」という指導。長い休みの間は子どもだけでなく、家全体がのんびりして、"朝はゆっくり、そのぶん夜更かし"というスタイルになりがちです。夏の夜は楽しいイベントも多く、夕方や夜のお出かけで興奮した子どもが、なかなか寝つかないということもありますよね。
日中は太陽の下でたっぷりと体を動かし、夜はぐっすり眠り、翌朝すっきりと目覚める! そんな生活が理想なのは、大人も子どもも同じ。睡眠障害に悩む人をさかのぼって調べると幼児期や学童期に昼夜が逆転するような"夜型生活"を送っていた人が多く、子どもの頃の生活習慣は、体の成長、学習、大人になってからの生活にまで大きく影響を及ぼすといわれています。
自由な時間たっぷりの夏休み。「生活リズムを乱さないように!」と、はりきってガチガチのスケジュールを組んで守れなくなってしまうよりも、「決まった時間に、毎日決まったことをする」、そんなシンプルな約束を決めてみませんか? 特に、涼しい早朝の短い時間で集中して取りくむことを決め、生活のリズムをキープしましょう。
「毎日決まった時間にできる」「夏休み期間はやり通す」「しかも手軽!」この条件にぴったりなのがラジオ体操。「子どもからお年寄りまで一般の人が行うことができる体操」として今の「ラジオ体操第一」が始まったのは、1951年。毎年7月20日~8月31日は全国43会場を回る夏季巡回が行われ、NHK Eテレ、NHKラジオ第1では6時25分から10分間、体操指導とピアノ伴奏が放送されています。地味に見えますが、13種類の運動で全身の筋肉を動かし、第一、第二の体操を続けて行うと30Kcalと軽いウォーキングと同等のカロリー消費をする機能的な体操です。最近は塾や学校の勉強合宿でもラジオ体操が組みこまれることも多く、気持ちよく一日をスタートさせ、やる気や集中力を高める朝の日課としてあらためて注目されています。
子どもも、おじいちゃんおばあちゃんも、誰でも手軽にできる10分間の「朝活」、ラジオ体操。この夏休みは、家族全員の習慣にしてみてはいかがでしょう?
ラジオ体操は放送時間に合わせ、早朝の太陽光の下で行うのが理想的です。「心のバランスを整える」といわれるホルモン「セロトニン」は、太陽光を浴びると分泌されることが知られています。「幸せホルモン」ともよばれ、幸福感を感じやすくなり、やる気や集中力にも作用するといわれます。この「セロトニン」の分泌が最も活発になるのが、起床した後の30分。朝起きて、屋外やベランダ、窓辺などで太陽光を浴びながら体を動かすことでセロトニンの分泌は活発になり、体と脳をすっきりと覚醒させます。こうして一日をスタートさせ、日中、体や脳を活発に働かせると、日没からは睡眠のためのホルモンが分泌され、質のいい睡眠がとれるようになります。こうしたホルモンサイクルにより、体内から生活リズムを整えることができます。
夏休みは、宿題をしてたくさん遊び、しっかり食べて寝る。子どもの成長に欠かせない生活のリズムをくずさず、この夏休みによりいっそう成長してもらうために、朝の過ごし方を、家族で決めてみてはいかがでしょう?
おじいちゃんもおばあちゃんも誘って3世代でラジオ体操!そんな家族みんなが集まる場所があれば、自然とコミュニケーションが生れ、家族のきずなも深まります。住友林業の「ikiki」では、親世代、子世代それぞれの場所だけでなく、二世帯のつながりを深める共有スペースも大切にした二世帯住宅プランをご提案しています。