●みんなのいえ かぞくのへや
2020/02/14 公開
花粉が気になる季節は、洗濯物に花粉をつけたくない!花粉がつきにくい洗濯のコツや、室内干しをするときのポイントをご紹介します。
ライオン株式会社は、第55回日本アレルギー学会秋季学術大会で「外出時における衣類への花粉対策」において、衣類に花粉が付着する要因の一つに「静電気」があると発表しました。
(参照:外出時における衣類への花粉対策)
身につけている衣類同士の摩擦によって静電気が発生して衣類が帯電すると、花粉が付着しやすくなります。特に静電気が発生しやすいのは、ウールやポリエステル、フリース素材などです。
静電気の発生を抑えるためには、できるだけ衣類同士の摩擦を減らすことが必要。その対策として有効なのが「柔軟剤」です。
洗濯時に柔軟剤を使用すると衣類の滑りがよくなり、静電気が発生しにくくなります。また、着用前や着用中に静電気防止成分が配合された衣類用除菌スプレーなどを使用すると、さらに効果が高くなります。
洗濯物に花粉がつくのが気になるけれど、どうしても外に干したい!というときは、以下の点に注意しましょう。
花粉が飛散するピークは、昼頃と日没後です。
花粉は濡れた衣類につきやすいので、昼までに乾くように早朝に干しはじめ、乾いたらすぐに取り込むようにしましょう。
花粉飛散量は、天気や風の強さ、気温や湿度によって異なります。花粉が特に多く飛ぶ日は、外干しを控えたほうが良いかもしれません。
花粉が少ない | 花粉が多い | |
---|---|---|
天気 | 曇り・雨 | 晴れ・雨の翌日の晴れ |
風 | 弱い | 強い |
気温 | 低い | 高い |
湿度 | 高い | 低い |
毎日の花粉の飛散情報は、環境省花粉観測システム「はなこさん」などでチェックできます。
洗濯物を取り込む際には、衣類一枚ずつ振って、さらに表面を手で払うなどして、できるだけ花粉を取り除きましょう。
ふとんなどは、掃除機や専用クリーナーを使用するとより効果的です。
それでもやはり、花粉の多い日には室内で干すことが一番の対策となります。
その際は、室内のある花粉をできるだけ取り除くことが大切です。まず室内を締め切ってから空気清浄機を作動させます。そうして、室内の空気を清浄にしてから、部屋干しをしましょう。
ただ、室内干しをするとなると、乾きにくさや匂いなどが気になる方もいらっしゃるでしょう。生乾き臭の原因は、湿った状態が長く続くことで発生するカビや雑菌です。そのカビや雑菌を発生させないように、室内干しでしっかり乾かすための3つのポイントを、洗濯家の中村祐一氏にうかがいました。
1:温度は「高め」に
室温が高いと、空気中に取り込める水分量が増えるので、乾きやすくなります。エアコンなどで室内の温度を上げてみましょう。
2:湿度は「低め」に
湿度が低いと、水分が空気中に放出されやすくなるので、乾きやすくなります。除湿機や、エアコンの除湿機能を使用しましょう。
3:空気の「流れ」を作る
扇風機やサーキュレーターなどで空気の流れを作ることで、湿った空気を逃し、乾いた空気を取り込みます。
洗濯物に対して真下、または斜め下から風を当て、空気の流れを作りましょう。
狭い場所にギッシリ干してしまうと、風通しが悪くなり乾きにくくなります。干し方にも一工夫してみましょう。
1:洗濯物の「表面積」を広げる
パンツは裏返して筒状に干す、シャツはボタンを外して襟を立てるなど、洗濯物の表面積をできるだけ広くすることで、乾きやすくなります。
2:洗濯物同士の「間隔」をあける
風通しをよくするために、洗濯物同士の間隔は拳一つ分空けましょう。
180cmの物干し竿であれば、シャツ類であれば15~20枚が目安です。
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