●暮らしのおかたづけ
2016/11/04 公開
片付けの基本はモノを減らすこと。わかってはいるものの、高価なブランド品だったり思い入れがあったりするファッションアイテムはなかなか処分できないものです。無理に捨てなくても、すっきり整理整頓できる方法を探ってみました。
一説によれば、クローゼットの洋服のうち、頻繁に着ているのはわずか2~3割に過ぎないとか。着ない洋服は思い切って処分すれば片付けが進むはずですが、高価なものだったりダメージが少なかったりすると、なかなか捨てることができないものです。けれど、タンスの肥やしはスペースの無駄遣いという一面も。大掃除や衣替えのタイミングで、思い切って整理してしまいましょう。
片付けを効率的に進めるには、靴下・下着・子どもの靴など、ダメージの度合いがわかりやすく、処分に悩まないアイテムから始めるのがコツ。スピーディーに「捨てる」「捨てない」の判断をつけられるようになってテンポが上がったら、洋服に取りかかります。このときはTシャツなどなるべく価格の安いアイテムから仕分け。コート、バッグ、スーツなど高価で処分をためらいがちなものは後回しにします。「捨てるには惜しい」と思うアイテムが出てきたら、迷わずに保留にしてOK。こうした保留品は、日付を書き入れた段ボールにまとめてしまっておきます。そしてファッションアイテムなら1年など期限を決めて、定期的に中身をチェックし、期限が来たら中身を見ずに処分を。このようなフローを通して、必要なものだけを手元に残せるようになるのです。
昔は好きだったけれど、最近はあまり着なくなった服は、実際にその場で着てみると処分するかどうかの判断をつけやすくなります。丈(たけ)やフィット感などをチェックしてみましょう。手持ちのアクセサリーと合わせてみたら、意外とおしゃれに着られる——そんな掘り出し物がワードローブに復帰することがあるかもしれません。
汚れやダメージが気になってなかなか使えない高価なブランドバッグなら、修理やクリーニングに出してみるという方法も。多くのブランド直営店で生地の張替といったリペアサービスを行っているほか、メーカー問わず受け付けてくれる修理専門店もあります。新品同様に戻れば、使う機会も増えるのではないでしょうか。ジャケットやコートなど、品質は良くても、丈やデザインが気に入らず何年も着ていないのなら、洋服のリフォーム店に持ち込んでみても。ロング丈のコートをショート丈に変えたり、身幅や肩幅をスリムにしたりすることで、再び活躍させることができるかもしれません。何度も着用してぺちゃんこになったダウンジャケットは、羽毛を入れ替れば新品気分で腕を通せます。捨てるのがもったいないアイテムは、復活する方法を模索してみましょう。
帰宅したらすぐに脱ぐアウターは、部屋のクローゼットよりも玄関や廊下の収納スペースにしまったほうが、収納も楽になります。リビングでの脱ぎっぱなし、置きっぱなしが防げるうえ、部屋のクローゼットスペースにも余裕ができるでしょう。ファッションアイテム=部屋のクローゼットに収納と考えがちですが、「生活する上での動線」を第一にした収納計画を立ててみましょう。アウターや帽子は玄関まわり、下着やパジャマはバスルーム、パパのビジネスバッグはリビング……収納すべき場所は自然と見えてきます。モノを家族の動線に合わせて分散収納することで、無理に捨てる必要がなくなり、クローゼットも家の中もきれいな状態をキープできるようになるでしょう。
さらに詳しく知りたい方へ
住友林業のカタログ「seilist(セイリスト)」では、クローゼットをはじめ、シューズクローク、押入れといった収納スペースを隅まで無駄なく有効に使う方法を紹介しています。そのほか、玄関、リビング、キッチン、和室など、エリアごとの整理収納術も紹介しているので、すっきり収納のコツを知りたい方はぜひご覧ください。
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