●ステキに子育てLIFE
2017/09/08 公開
いまやたくさんのおもちゃが溢れている時代ですが、昔から多くの人に愛されているのが木のおもちゃ。最近では最年少プロ棋士の藤井聡太四段が幼少期に木製の立体パズルを愛用していたことで、注目が集まっています。木材はもともと情緒性が高く、子どもの遊びに適した素材です。人気アイテムや楽しみ方など、その魅力を調べました。
積み木やけん玉、こま、カタカタ鳴る手押し車など昔からある木のおもちゃ。丸や三角、四角とごくシンプルな形状だからこそ遊び方に制限はなく、子どもの創造性を伸ばしてくれます。
木材は手から熱が流れにくいために持ったときに「温かく」、紫外線の反射も少ないことから目に「やさしく」感じられるのも大きな特徴。表面には微妙な凹凸があるため、適度な乾湿感があり、汗をかいてもべとつかずサラッと持つことができます。快適に遊び続けられ、情緒が安定しやすいのが木のおもちゃの魅力なのです。
キュボロ
おもちゃ屋さんをのぞいてみると、さまざまな木のおもちゃがあることに驚かされます。プロ棋士の藤井四段が子どものころに遊んだことで一気に話題となったのが立体パズル「キュボロ」(上記画像参照)。立方系の積み木の溝や穴を組み合わせてビー玉の通り道をつくり、ビー玉を転がして遊ぶおもちゃです。上から下へとボール転がしを楽しむ「スロープトイ」の一種で、コースは無限大。ビー玉は誤飲の心配があるので、必ず対象年齢をチェックしてから遊ばせましょう。
小さい子どもには動物型の積み木パズルも人気です。動物の形をしたパズルは、バランスを取りながら高く立体的に組み立てることも可能。さまざまな種類の動物がいるので、人形代わりにすれば「ごっこ遊び」も楽しめます。
パズル以外で集中力を養うのが「織り機」。これは卓上サイズの機織り機で、縦に張った糸の間に横糸を通すことを繰り返して布を編んでいきます。針を使用しないので4才ごろから遊べ、コースターからマフラーまで作れるので、達成感も味わえます。
これら木のおもちゃは耐久性が高いので、経年によって独特の味わいも出てきます。子どもが大きくなったらインテリアとして飾ってもいいですね。
木片や割りばし、枯れ木などで組み合わせておもちゃを自作しても楽しいでしょう。自作というと難しいイメージがありますが、木片を木工用接着剤や輪ゴムでくっつけてロボットや乗り物を作成したり木片に絵を描いてパズルを作ったりすることは、子ども1人でもできます。ホームセンターなどで工作用の木材を探してみてもいいかもしれません。
住友林業のオリジナルキャラクター・きこりんの公式サイト「きこりんの森」では、森や林で拾った木を使って作る昆虫の標本模型や木の枝フォトフレームなどの作り方を紹介しています。ぜひお子さんと一緒に作ってみてくださいね。
≫ きこりんの公式サイト「きこりんの森 木の実験・観察研究室」