●みんなのいえ かぞくのへや
2017/02/03 公開
北国と違って、突然の大雪に見舞われると大パニックになる都市部。交通網の麻痺や通路の凍結に加え、戸建てに住んでいる人は家の周辺を雪かきする必要もあります。いつ雪が降ってもおかしくないこの季節、対策のための用具や基礎知識を確認しておきましょう。
近年、関東甲信越地域で記録的な大雪に見舞われたのは2014年2月のこと。東京の都心でも45年ぶりに25cm以上の積雪を記録し、交通機関や物流に大ダメージがありました。その後大きな混乱を生じるような大雪はありませんが、当時の混乱をまざまざと記憶している人も多いのではないでしょうか?
今後、同規模、あるいはそれ以上の積雪は大いに考えられることです。しかし、予報を見て備えればよいというわけではなさそうです。気象庁によると、太平洋側の大雪については予報が非常に困難なのだとか。気温のわずかな差によって雨になるか雪になるか、大雪になるかどうかがガラリと変わるそうです(※)。つまり、予報がないからといって油断していると、突然大雪で大混乱ということもありえるのです。いつ大雪になっても対処できるよう、十分な備え、そして対策が欠かせません。
※出典:気象庁広報誌「雪の予報の難しさ」(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/1501/)(参照2017-02-03)
家周りで注意すべきは雪かきです。集合住宅は管理人が雪かき、凍結対策などをある程度行ってくれる場合もありますが、積雪状況によっては住民同士が協力し合って除雪作業を行うのが良いでしょう。2014年の大雪の際は数十cm単位で積もった雪が何日もとけず、都市部の道路でも車や歩行者の通行に支障をきたしました。積雪は、放置しておくと交通の妨げになり、近隣住民の迷惑にもなってしまいます。戸建て、マンションともご近所さんと力を合わせて雪かきができると良いですね。妊娠中や病気などで体を動かすことができない場合は、ご近所で男手のある家にお願いするか、便利屋などを手配して外注するのも手です。
家周りの雪・氷対策としては、ホームセンターなどで購入できる解氷スプレーがおすすめです。車のフロントガラスや鍵穴の氷結といったトラブルを解決してくれるでしょう。そのほか凍結によりワイパーがフロントガラスにくっつく可能性もあります。雪が降ったらワイパーは立てておくか(※)、きちんとワイパーを解凍してから動かすようにしましょう。ホームセンターでは、靴底に貼る滑り止めパッチ、簡易スパイクなど、都市部住民のためのお役立ちグッズも見つかります。
※車の形状や積雪量によってはワイパーを立てないほうがよい場合もあるため、説明書を必ずご確認ください。
しかし、いざ雪かきをしようと思っても、除雪用具を常備していない家庭も多いでしょう。雪国の家庭では除雪専用のアイテムを取り揃えているものですが、都市部でもプラスチック製の軽いスコップがあると役に立ちます。ホームセンターなどで購入できますが、大雪の予報が出ると売り切れることも。用意するなら早めにチェックしておきましょう。園芸用のスコップ、ちりとりなどでも応急的に作業できますが、疲労度や効率面で大きな差が出るのでおすすめできません。
そして意外に困るのが雪の捨て場所。隣近所の邪魔になる場所に捨ててしまうと、トラブルの原因になります。双方が邪魔にならないスポットに積み上げるのが無難ですが、日の当たらない場所だと、なかなか雪が解けずに残ってしまうので要注意。なお、公園など公共的な場所、河川に捨てるのはNGです。
そのほか雪に慣れていない地域でやりがちなのは「お湯をかけてとかす」こと。実は雪にお湯をかけると、とかしきれなかった部分が凍結してしまうため、地面だと翌朝にはアイスバーンになってしまうことも。水をかけても同様に雪は凍ってしまうので注意してください。
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