「省令準耐火構造の住宅」とは、建築基準法に定める準耐火構造に準ずる
耐火性能を有する構造として、住宅金融支援機構が定めた基準に適合する住宅です。
住友林業の家は、この「省令準耐火構造」に対応しています。
「省令準耐火構造の住宅」は、一般の木造住宅より火災保険料(料率)が優遇されます。
モルタル仕様の外壁を火炎により加熱、壁の構造耐力や遮熱性能などを確認する試験の結果、建築基準法に定められた基準をクリアし、防火構造(30分)の大臣認定を取得しています。また、軒裏には防火構造、屋根には不燃材料等を採用しています。
●遮熱性の基準:屋外より通常の火災による火熱が加えられた場合、規定時間内に加熱面以外の面(屋内側の面)の温度が可燃物燃焼温度として、最も温度が高い部分で200℃、平均温度で160℃のいずれか高い方の温度以上に上昇しないこと(気温20℃の場合)。
※断熱材がない状態で実験した時の温度です。実際に断熱材がある状態では室内側温度は、さらに低下すると予想されます。
壁や天井に使われているせっこうボードは、内部に約21%の結晶水を含んでおり、火災時の熱を吸収しながら水蒸気を放出します。その間、せっこうボードの裏面温度はほぼ100℃に保たれます。この働きにより、壁や天井内部の温度が着火点に到達するのを遅らせ、出火した部屋のみに火災を長時間とどめておくことができます。また、脱水後のせっこうにも熱を遮る性能があり、壁や天井内部の温度上昇を抑え、火災の急激な拡大防止に役立っています。
火災時に火の通り道となりやすい壁内や屋根裏などを構造的に閉じているのがファイヤーストップ構造です。上下階間や各部屋間に燃え広がりにくい構造なので、1ヵ所で発生した火が家全体になかなか広がりません。
耐火性に優れる「省令準耐火構造」なので、一般の木造住宅に比べ火災保険料が割安になります。