木がもともと備える優れた調湿機能や断熱性を活かすことで、
腐朽の原因となる湿気をコントロール。
さらに、壁体内に独立した通気層を設けて余分な湿気を放出させる外通気方式により、
壁体内結露を抑え、構造躯体を常に良好な状態に保ちます。
モルタル仕様、サイディング仕様ともに外壁に独立した通気層を持つ外通気工法です。どちらも湿気の浸入を最小限に抑え、万一浸入した場合も、独立した通気層にムラなく排出することで、壁体内の結露を低減。これにより、優れた耐久性を実現しています。
モルタル仕様の場合(きづれパネル下地)
万が一外壁より雨水が浸入しても、きづれパネル外側の「半透明高分子防水シート」の高分子吸収体が水分を吸収し、ゲル化しながら膨張して浸入口をふさぎます。さらに、内側の「透湿防風シート」が湿気を外へ逃がし、木部を長持ちさせるとともに、気流による熱損失を防ぎ、冬温かく夏涼しい住まいを可能にします。
万が一の水の浸入に備える「半透明高分子防水シート」
基礎と土台の間にパッキンを施工して、床下換気を促進する「基礎パッキング工法」を採用しています。この工法は従来の床下換気に比較して2倍以上の換気能力があり、基礎と土台を密着させないため、土台の耐久性が向上するという効果もあります。
地面からは、敷地全体で一日数10リットルもの水蒸気が発生しているといわれます。住友林業では、べた基礎と特殊なフィルムにより、地面からの湿気やシロアリの侵入を防いでいます。
※地域・地盤の状況により、基礎形状および防湿構造は異なります。
防蟻防湿フィルムに加え、柱と土台にはシロアリに強く、耐久性の高い国産檜を使用。さらに耐久性を高めるため、防腐・防蟻処理を施しています。
※北海道仕様の場合、道産材のカラマツとなります。
各所に使用している主要な構造金物には、人体に有害なクロムを含まない表面処理を施しています。表面処理された構造金物は、複合腐食実験や塩水噴霧実験などにより高い耐久性を確認。環境への配慮と高い性能を両立しています。
カッターで鋼材の素地に達するクロスカット(傷)を入れたテストパネルを比較検証。
大雨の降雨量の再現をはじめ、間欠で雨を降らせたり、夏の夕立後の強い陽射しによる乾燥の想定など、さまざまな実験により部材の耐久性を検証しています。