取り組み事例04住友林業グループ内で
お客様情報を共有
グループオーナー統合基盤
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基本方針デジタルを活用した業務改革で生産性向上 (自動化・省人化・省力化)
背景
人口減少や少子高齢化により、昨今の新築着工戸数は減少傾向です。住友林業グループとしては、既に接点のあるお客様との長期的なお付き合いを一層大事にしていきたいと考えています。2023年からは住友林業グループの総合力を活かし、お客様のWEB閲覧状況等も参考にしながらニーズやライフステージに合わせたより適切なご案内をメールにて行うための、住友林業グループの「CRM 」かつ「MA」※1 である「グループオーナー統合基盤」を開始いたしました。
- ※1
- CRM は「Customer Relationship Management 」の略で「顧客関係管理」といいます。顧客情報や行動履歴の管理を通し、顧客との関係を向上させることを指します。またMAは「Marketing Automation」の略で、マーケティング施策に関わる業務を自動化・効率化するツールのことを指します。
取り組みの全体像
各社バラバラだった管理情報を一元化し、一生涯の付加価値向上に貢献
住友林業グループのうち、住宅事業本部(注文住宅・分譲住宅・賃貸住宅)では建物単位で、住友林業ホームサービス(不動産仲介)であれば契約単位で、といったように、今までは各社の事業に適した形でお客様情報を管理していました。これは各社での相互活用を想定していないものであったため、住友林業グループとしてお客様へ最適なサービスや情報をお届けすることが難しい状態でした。
そこで、住友林業グループのうち、住宅事業本部(注文住宅・分譲住宅・賃貸住宅)、住友林業ホームテック(リフォーム)、住友林業レジデンシャル(賃貸管理)、住友林業ホームサービス(不動産仲介)、スミリンエンタープライズ(火災保険)で過去に取引実績のあるお客様の情報を一元管理するためのグループオーナー統合基盤を通して、お客様単位での情報管理を行うこととしました。

図1:グループオーナー統合基盤の概要
グループオーナー統合基盤の活用イメージ
グループ各社の業務システムから、お客様情報・契約情報を取り込んで一元化します。従来は把握が難しかったグループ他社との取引状況等を共通のシステムで閲覧できます。住宅展示場に来場したお客様に住友林業グループでの取引実績はあるか、不動産売却の問合せを受けたお客様が注文住宅のオーナーではないかなど、リアルタイムに確認できます。

図2:活用イメージ
取り組みの効果
アナログとデジタル両面での現場支援が可能に
従来通りのリアルな企画・提案だけでなく、デジタルマーケティングのノウハウが加わった新たなモデルが強みになっています。それぞれの事業によるDM(ダイレクトメール)発送等によるご案内だけでなく、MA機能(マーケティングオートメーション)を活用してお客様のニーズを掘り起こし、それぞれの事業を跨って商材やイベント等のメール配信によるご案内ができるようになりました。
グループオーナー統合基盤を活用したメール配信後、紹介情報は前年比1割以上増加
展示場来場数が漸減傾向にあるなか、注文住宅を検討されるお客様の紹介情報は好調で、2024年は前年比1割以上の伸びがあります。これに加え、リフォーム(住友林業ホームテック)や不動産仲介(住友林業ホームサービス)に関する紹介情報もあり効果が出ています。また、住友林業の家のオーナー様がお住まいを売却される際にも住友林業ホームサービスにご相談頂く事案が増えてきており、住友林業グループの総合力を発揮できる環境づくりが進んできています。
今後の取り組み方針
オーナー様により満足頂くための価値提供を進めます。一層のコミュニケーションを図るため、お楽しみにコンテンツや役に立つ情報を「グループオーナー統合基盤」や「クラブフォレスト」上で発信します。その他様々な施策を行います。お客様も住友林業グループもWIN-WINの関係になっていければと考えています。