出社
午前中は日本・アジア向けの木材輸出業務を集中的に行います。
東京本社および、各拠点の営業担当やサプライヤーとのやりとりを行うことが多いです。
林 宏樹2012年入社
海外で働きたいと思ったきっかけは、大学時代のスコットランド留学です。ヨーロッパはもちろん、アメリカやアジアなど多様なルーツを持つ学生と交流する中で、自分の固定観念に気づかされる毎日でした。さまざまなカルチャーに触れることで、この先の人生も自分の価値観をアップデートさせながら生きていきたいと思うようになりました。そのため就職活動では、海外事業のある会社を中心に志望していました。住友林業への入社を決めた理由は大きく二つ。一つは海外事業に携われるチャンスの多さです。当時、住友林業はグローバル展開に力を入れはじめ、海外案件が増えていた時期。若手社員でも海外を舞台に活躍できるチャンスが多いのではないかと考えました。もう一つの決め手は、社員のリアルな声を聞けたことです。他の企業の面接では逆質問に対し当たり障りのない回答が返ってくる中で、自分の経験に基づいて熱量高く質問に答えてくれたのが住友林業でした。中でもヨーロッパに駐在した経験のある社員に直接話を聞いたことで、入社後のイメージがとてもクリアになりました。駐在員一人ひとりが裁量を持って一から事業を立ち上げていると聞いて、いつか自分もそのメンバーになりたいと、胸が躍りました。
イギリスを拠点とするSumitomo Forestry Europe Limitedにて、木材・建材流通事業と不動産事業を行っており、私は木材・建材流通事業に携わっています。業務の中で大きな割合を占めているのが、木材製品に関するアジア向けの輸出業務です。現地サプライヤーを担当する商社営業として、仕入れ量と価格の交渉や日本のお客様の要望に合わせた商品開発・検品など、木材・建材を日本に卸すための一連の業務を担っています。現在のマーケットを取り巻く環境として、2021年に起こったウッドショックが大きな起点となりました。世界的な木材需要の高まりもあり、木材の需給バランスが崩れ、世界的に木材の値上げが余儀なくされ、今まで通用していた「多くの数量を仕入れることで得られる価格優位の仕組み」が容易ではなくなりました。現地の木材価格が高騰する中、日本国内のお客様への販売価格を簡単に値上げすることは難しい。当社が現地サプライヤーから安易に安く買おうとすれば、当社に対する信頼を保つことは難しく、彼らも新たな市場を開拓するため、当社へ木材を売ってもらえなくなります。そんな時代にサプライヤー側が商社営業に求めることは、現地サプライヤーが不利益を被らない価格設定で購入しつつ、彼らからの信頼を勝ち得ることです。そのためには日本国内のお客様に木材価格をご納得いただくほかありませんでした。世界の木材市場トレンドに関するデータをもとに値上がりの正当性をお伝えしたり、耐震性など建築に影響が出ないよう新たな品質基準をご提案したり、お客様の中には長期契約を行うことにより、双方の納得する価格と数量で契約を行うケースもあります。お客様の利益を最大限考慮しつつ、サプライヤーに寄り添うスタンスが、信頼関係構築につながると考えています。サプライヤーとの信頼関係構築には、輸出の交渉以外に日頃どれだけ彼らの課題を解決できるかも重要です。駐在前に諸先輩方から「サプライヤーのお困りごとには必ずビジネスの種が眠っている」とアドバイスをいただきました。実際に、サプライヤーが端材の有効活用を検討していた際、その材料を探しているお客様を見つけご紹介したり、端材の有効な加工方法をご提案することで新たな価値を生み出すことができました。お困りごとをビジネスチャンスに変え、コツコツと信頼関係も築いていくことは、非常に大きなやりがいにつながると感じられた経験でした。
Sumitomo Forestry Europe Limitedは設立から日が浅く、現在さまざまな現地企業とのネットワークを構築している最中です。その中で、私は「当社の考え方はヨーロッパでも通用する」と確かな手応えを感じています。脱炭素社会に向けて木を循環させるWOOD CYCLEの概念のもと、炭素固定量を増やすために木材の使用量や木造建築を増やしていく。目的とアクションが一貫しているため、当社を知らない企業にもビジョンに納得感を持ってもらいやすいのです。ヨーロッパは石造りやレンガ造りの歴史が長いですが、環境意識が近年高まりつつあり、木造建築が増加傾向にあるため、当社に興味を持ってくださる企業も少なくありません。特に当社として欧州初の木造オフィスビル案件「Paradiseプロジェクト」は、現地企業から大きな注目を集めています。この好機をものにするために心がけているのは、自分の発言や行動がヨーロッパでの住友林業のイメージに直結するという意識を常に持つこと。その意識のもと自分や当社が起点となり、脱炭素社会の実現を目指す機運をここ欧州でも高めていきたいと考えています。
ヨーロッパにおいても日本や他地域と同様に、木を軸とした脱炭素社会の実現という住友林業ならではの価値を創造し、提供し続けていきたいと考えています。そのためにはこれまで以上にヨーロッパでの存在感を強めていくことが必要です。ヨーロッパ全土における住友林業のプレゼンスを高めるためにも、当社の新たな介在価値を生み出していければと考えています。具体的には、当社のグループリソースを使い、木材建材商品を製造する機能と、その商品を使い建築を施工する機能をどのように紐付けてシナジーを創出し、お客様に還元するかなど、視野を広げて新たな事業計画を組み立てているところです。しかし、お客様は何を必要としているのか、私たち住友林業に何ができるのか考えていると、答えに迷走してしまうこともしばしば。そんなときに道標となってくれるのが、「Mission TREEING 2030」です。私たちが目標に掲げる「脱炭素社会の実現」のために、どこに何を投資すべきなのか。利益を出すことやシナジーを生むことだけが目的ではなく、それらはあくまでも「脱炭素社会の実現」の手段なのだと、原点に立ち返らせてくれます。今後も本質を見失うことなく、このヨーロッパを舞台に目標のためにできることにひたむきに取り組みつづけたいです。
午前中は日本・アジア向けの木材輸出業務を集中的に行います。
東京本社および、各拠点の営業担当やサプライヤーとのやりとりを行うことが多いです。
Sumitomo Forestry Europe Limitedのメンバーとお昼を食べます。
打ち合わせは事務所での対面やオンラインで行うなどさまざまです。Paradiseプロジェクトでは現場視察に行くこともあります。
UKおよびEU内の市場調査を行い、取引先とも情報交換を行います。EU市場内の情報や統計データ等を整理し、発信します。当社内の他拠点で働く社員と意見交換も行います。
子どもと一緒にTVでサッカー観戦、カードゲームをしています。子どもの宿題があるときは、隣で見守っています。
自宅から空港に向かいます。午前中に現地へ到着できる飛行機で移動します。
レンタカーで現地サプライヤーの工場に向かいます。
木材商品の検品を行います。またサプライヤーの担当者ともミーティングを行います。
出張時はサプライヤーと会食することが多いです。ミーティングでは話せないことが会食の場では話せることもあります。
出張は少なくとも3日間、長い場合は1~2週間にわたるときもあります。翌日以降も複数のサプライヤーを訪問しますので、話す内容や知りたい情報を事前に整理してから就寝します。
林 宏樹2012年入社
松田 未由2020年入社
内田 明日花2019年入社
青木 理名2023年入社
西脇 健太2015年入社
市村 直也2007年入社
佐原 健太2017年入社
松岡 頌子2021年入社
猶原 丈雄2007年入社
伊豆 善崇2017年入社
井原 将吾2020年入社
川田 真里亜2020年入社
角 遼太郎2020年入社
鈴木 洸明2017年入社
白井 さおり2016年入社