商社の存在価値が問われている。
いかに新しい価値を提供できるか。
「木材建材事業本部」は、住友林業の中で主に木材や建材商品の流通を担う商社部門です。その中で、私が所属する流通営業グループでは全国の営業拠点で床材、ドア、キッチン、バス、石膏ボード、断熱材、サッシ、外装材など幅広い建材商品を販売しています。建材は、一般的に「メーカー→商社→流通店→工務店」という流れで販売されて住宅となり、人々の生活を支えています。今、業界を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。インターネットなどを通じて誰でも情報を取得しやすい環境であり、また商品や価格において、大きな差別化が図れなくなってきています。商社としてお客様に有益なご提案ができなければ、メーカーが流通店や工務店と直接取り引きするケースも出てきます。「いかに新しい価値を提供できるか。」それを考え、具体的な行動に移し、結果が出るまでとことん追求することで、木材建材商社としてのプレゼンスを発揮していきたいと考えています。
お客様の競争優位性を高め、
存在価値を見出す。
「商流変更」の鍵となる信頼。
私たちのお客様は工務店やビルダーに建材を販売する流通店です。重要なポイントは、お客様が求めていることを明確に把握して商品やサービスをご提案し、住友林業と取引することのメリットを理解・納得いただくことです。商品供給元である建材メーカーとの関係性も大切です。流通店のニーズや情報をスピーディーに建材メーカーと共有し、連携することで、より有益なご提案が可能になります。お客様の競争優位性を高め、「住友林業で良かった」という実感を得てもらう。これにより私たちの存在価値が高まると思っています。他の商社から建材を仕入れている流通店にアプローチし、住友林業との取引に切り替えていただくことを「商流変更」と呼んでいます。これは住友林業の存在価値を認めていただけたひとつの証と言えます。私が仕事をする上で大切にしていることは「誠実」「迅速」「丁寧」「行動」です。日々の小さなことの積み重ねでお客様との信頼関係を構築する。「微差が大差を生む」のが商社営業であり、地道な取り組みが仕事の成果、やりがいを生むと信じています。
事務所建て替えで木造建築を提案。
中大規模木造建築を一棟でも多く手掛けたい。
建材の商社営業を担当する一方で、私は中大規模木造建築の普及を商社の立場で推進する役割も担っています。ある時、担当していたお客様が事務所の建て替えを鉄骨造で検討しているという情報を聴き、木造で建築することを1から提案したことがありました。設計会社、木材加工業者、建築会社など多くのパートナーの協力を得て、予算等の課題に対して何度も打ち合わせを重ねて提案を行った結果、鉄骨造から木造への切り替えを了承していただきました。工事も順調に進み、事務所は無事に竣工の日を迎えました。お客様の事務所建て替えに関わる貴重な機会となり、チームでゴールを達成することの喜び、感動の大きさを実感した仕事でした。今後も中大規模木造建築への資材供給を1棟でも多く手掛けたいと考えています。そのための勉強会の開催や提案活動も進めています。将来は、異業種企業とも組み、良質なもの、技術、サービスを世の中に発信していくことで、商社営業の存在価値を高めていきたいと考えています。
時間を忘れるほど目の前の仕事に夢中になることです。
それは、相手に伝わるものであり、自分自身が成長するための原動力にもなると思います。
本気で動くことが、お客様や仲間からの「ありがとう」に繋がると考えています。