成長見込まれる「中大規模建築」市場で進める
不動産開発プロジェクト。
人口減少などの社会環境の変化を受けて、戸建住宅市場は今後縮小していくことが予想されています。そうした中、住友林業は「中大規模建築物」の市場開拓を積極的に進めています。現在私が所属する「建築事業部」は、「木化」をキーワードに木造・木質化建築物の請負事業や企画・開発事業を複合的に取り組んでおり、その中で私は現在、不動産開発案件を担当しています。ホテル等の開発を進めるにあたり、事業計画の策定、開発許可の取得、ストラクチャー、ファイナンス、建設、売却等、開発の各フェーズにおいて、業務領域は変化していきますが、プロジェクトが計画どおり進捗するよう、マネジメントすることが私の役割です。特に大変なことは、必要な知識が不動産、建築だけでなく、法務、税務、金融など多岐に渡るため、中堅社員となった今でも、若手社員と同様、日々勉強の毎日を送っています。不動産開発案件のやりがいは、ゼロをカタチにできること。企画から始まるプロジェクトは何百・何千という人が建設も含めて関わりますが、多くの方の知恵と努力の積み重なる結晶を最後まで見届けられるのは、特等席だと感じています。
リノベーション事業で突然メイン担当に。
がむしゃらに、考え尽くして行動した。
私はかつて、既存マンションを取得し価値を高める改修によって、新たな住まいとして再生し次のお客様へ繋いでいく、リノベーション事業に従事していました。入社5年目の1月、名古屋エリアを一緒に担当していた先輩が突然長期休養となりました。それまでサブ担当として関わっていた全案件約20億円が、その日を境にメイン担当に変わり、責任とプレッシャーが一気に降りかかってきました。不動産業界の繁忙期は1-3月。決算時期も重なり、リミットは3月末。それまでサブとして先輩の指導を受けていた立場ですから、突然メイン担当になったときに思ったのが、「到底できるわけがない」。しかし自分がやらなければ多くのお客様にご迷惑を掛けてしまう。やるしかない状況でした。ただ、がむしゃらに。
限られた時間を漏れなく遅滞なく進めるために、徹底したのは考え尽くして行動すること。そして無事に全案件を終えたとき、安心よりも達成感と自信を得ることができました。以来、業務を始める前に「限界ライン」は決めないことにしています。
新たな収益源を生み出すというミッション。
次代の住友林業成長の一翼を担っていきたい。
不動産開発の現場は、アセットタイプやエリア、時期、登場人物によって個別性が強く、常に新たな課題に直面します。その課題に対して、これまでの知識や経験を活かし、チームや関係者と議論を重ね、課題を一つひとつ解決してプロジェクトをカタチにしていきます。その例として挙げられる案件が「民泊」です。場所は国家戦略特区に指定され規制が緩和された大阪エリア。私たちは賃貸マンションをコンバージョンし、特区民泊マンションをオープンしました。住友林業として手掛けた初の民泊施設で大きなやりがいを実感しました。私が仕事を進める上で大切にしているのは、チャレンジすることとバランス感覚。目の前の壁が高くともチャレンジし試行錯誤することで、解決策が見えてくることも少なくありません。またビジネスでは、いかに相手方の立場や考えを理解し、その上でどうバランスをとって対応するかを考えることが重要だと思っています。不動産開発を通じた私のミッションは、住友林業の新しい収益源をつくることに他なりません。一つひとつの案件を確実にカタチにしていくことで、次代の住友林業の成長の一翼を担っていきたいと考えています。
私はチャレンジすることを大切にしてきました。そして私流に言えば、本気を出せる局面というのはチャレンジしているとき。そして本気でチャレンジを継続していけば確実に自分や会社の成長に繋がると思っています。かつて就活の際のエントリーシートに「あなたを一言で言うと」という質問がありましたが、「挑戦魂」と書いたのを今でも覚えています。チャレンジし続けるのが私にとっての本気であり、今の仕事も、日々チャレンジングな世界です。