川田 真里亜2020年入社
環境問題への意識が変わったのは、大学3年生のときにフランスに留学したことがきっかけでした。プラスチック削減の意識の違いや、家具や調度品を長く愛用する価値観に触れ、持続可能な社会について深く考えるようになりました。この経験から、持続可能な社会のためにどれほど本気で向き合っているかという視点で企業を探したところ、最も心惹かれたのが住友林業でした。木の苗を植えてから木材として利用できるまでには長い時間がかかります。目先の利益を追わず、50年、100年先の地球のために考える姿勢をすべての事業に貫き、木の循環を促進していることに感銘を受け、入社を決めました。当社の木へのこだわりは理解していたつもりでいましたが、入社後そのこだわりの強さには何度も驚かされています。当社のメンバーと木造建築の視察に行くと、木の柱や壁、床材を見つけるたびに手を当て、「木の温もりをより直接的に感じることができるのはこの加工のおかげではないか」や、「この樹種が使われているからこそ空間が明るく演出されている」などと話し合います。何をするときも木の力を最大化させることを前提に、木の強みと弱みを熟知し、誰もが木をどう魅力的に生かすかを考えています。このこだわりの強さから、一部の海外のパートナーから、親しみの意味を込めて「木のオタク」と称されているそうです。いつしか私も、木のオタクと称されるまでに木の魅力を理解したいと思うようになりました。
私が在籍する不動産開発事業部は、国内外の不動産開発を行う部署で、私は主に国内でのホテル開発を担当しています。主な業務は新規案件の立案や事業方針の策定、事業の推進などです。新しい事業領域のため、社内での提案や合意形成をする機会が多く、経営陣との打ち合わせを行うこともあります。入社5年目にして、当社の大きな意思決定に関わる仕事に携われていることを誇りに思うと同時に、絶対に成功させなければという大きな責任感も感じています。これまで当社が手がけてきた既存の事業を拡大するのとは違い、ホテル開発はゼロからのスタート。もちろんマニュアルはないので、どのような方を対象にしたホテルにするのか、どのような企業と連携すべきかなど、情報をかき集めながら一つひとつ組み立てていく必要があります。社外の方と関わる機会も多いため、毎日が刺激に溢れており、飽きることがありません。ゼロから生み出した事業の成長を一番近くで見守れるという点においても、大きなやりがいを感じています。
ホテル開発を進める上で私たちが大切にしていることは、「木造で建てる」ということです。現在の中高層建築市場では、木造にとってサプライチェーンやコストの課題もあり、都市部での高層ホテルの案件など断念せざるを得ないことも多いです。それでも私たちは木造にこだわり続けています。なぜそこまでして木造にこだわるのかというと、木造建築は鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べてCO₂排出量が少なく、また木は成長段階でCO₂を吸収し炭素として内部に貯蔵するため、その木で建築することは炭素を長期間固定することができ脱炭素社会に貢献することができます。森林や木材との関わりが事業の根幹である住友林業だからこそ、木造にとって未開拓の領域に取り組む使命があるのです。当社が成功例をつくることができれば、当社に限らず国内に木造のホテルを建てる企業が増え、より脱炭素社会に近づくことができるとともに、人々が木のぬくもりに触れる空間を増やすことができます。それはつまり、木の魅力、木造建築の魅力に気づく人を増やすということにもつながるはずです。長期ビジョンである「Mission TREEING 2030」のサブタイトル「地球を快適な住まいとして受け継いでいくために」を体現するためにも、住宅や商業施設だけでなく、ホテルという新たなアプローチに挑戦したと考えています。
今は国内のホテル開発に注力していますが、ゆくゆくは海外のホテル開発にもチャレンジしたいです。当社はすでに世界各国で住宅販売やオフィスビルや商業施設などの不動産を展開していますが、ホテルも事業に加えることができれば、住友林業の魅力を世界に発信するのはもちろん、木造建築ならではの体験価値を世界により届けられるのではないかと考えています。非日常を過ごすホテルだからこそ、住宅や商業施設とは違ったカタチで木の魅力を伝えられるはずです。こうした新規事業を成長させることは、当社の経営基盤をより多くの柱で支えることにもつながります。新規事業を軌道に乗せて基盤を支えられるようになれば、また新たな事業に挑戦することができます。そのためにはまず、ホテル開発事業を長く愛される事業として安定させる必要があります。今はまだ成長フェーズですが、50年後、100年後を見越し、長期的な視点で取り組んでいきたいです。
複数のホテル開発プロジェクトを同時並行で進めているため、進捗や課題などを共有して次のアクションを考えます。
デベロッパーと打ち合わせを行い、土地の情報や昨今の不動産のトレンドについて共有します。
同じチームのメンバーでよくランチに行きます。ゆっくりコミュニケーションをとれる大切な時間です。
進捗中のホテル開発案件について、外資オペレーターと英語でWebミーティングを行います。
当社のホテル開発計画地に取引先をアテンドします。現場では概要説明を行い、ホテルの具体的なイメージを共有します。
退社後は会社の同期や先輩と食事に行くことが多いです。
林 宏樹2012年入社
松田 未由2020年入社
内田 明日花2019年入社
青木 理名2023年入社
西脇 健太2015年入社
市村 直也2007年入社
佐原 健太2017年入社
松岡 頌子2021年入社
猶原 丈雄2007年入社
伊豆 善崇2017年入社
井原 将吾2020年入社
川田 真里亜2020年入社
角 遼太郎2020年入社
鈴木 洸明2017年入社
白井 さおり2016年入社