猶原 丈雄2007年入社
幼少期から引っ越しが多く各地を転々とする生活を送っていたため、地元に自分の家がある人を羨ましく思っていました。その経験から、「自分の家を建てるならどんな家にしよう」と想像することが多くなり、設計士という仕事に興味を持つようになったのです。大学で建築学科に進学すると設計士への想いがより強くなり、就職活動では住宅設計ができる企業を中心に選考を受け、住友林業へは設計自由度の高さに惹かれました。数mm単位での設計ができ、選べる素材の種類も豊富。理想とする住宅をつくるために、妥協せずに全力を注げると感じ入社を決めました。入社後は主に都内の戸建住宅の設計を担当していましたが、5年、10年と経験を積むうちに規模の大きな案件を担当することが増え、今の部署へ異動となりました。異動に対して不安はなく、むしろこれまで戸建住宅の設計で培ったスキルをどう生かせるか考えると新たな環境が楽しみになりました。
現在は、主に賃貸住宅や事業用建築の設計を担当しています。戸建住宅と賃貸住宅の違いは多々ありますが、特に大きな違いは「住む人と建てる人が違う点」と「法規制の複雑さ」の二つです。賃貸住宅の場合は各部屋にさまざまな方が入居されるため、どのような空間を提供するかオーナー様と一緒に考えていく必要があります。また、賃貸住宅は戸建住宅より建物全体の大きさや立地などに細かな法規制があるため、制約下でいかに魅力的な建物を設計できるかが試されます。非常に難易度は高いのですが、土地の使い道を考える打ち合わせから設計担当も同席するため、規制を考慮した上で何階建てにするか、どのような方に向けた住宅にするかなどを設計担当の視点から自由に提案できます。この点が住友林業の設計担当の醍醐味ではないかと思います。最初の企画段階から携われるからこそ、実際に設計する際は場所の特徴やオーナー様の想いを踏まえ、その土地の可能性を最大限引き出せます。こうした設計に込められた想いをくみ、丁寧に施工を進めてくれる生産担当(施工管理)や工務店、工事店の職人さんには頭が上がりません。
戸建住宅の場合は、おおよそ100㎡から200㎡ほどの広さで設計することが多いですが、集合住宅は戸数が多いため、500㎡から1,000㎡もの広さで設計する必要があります。ちょうど今設計を進めている物件は1,500㎡もあり、これまで手がけてきた中で最大規模のものです。部屋の広さはどうするか、耐震性や耐久性をいかに担保するか、居住者の方々の心を癒やすために何ができるか。多くの方々の暮らしにつながるということを踏まえ、膨大な検討項目を一つひとつ確認していかなくてはいけません。設計図に線を引き、3Dモデルで検証しては何度も線を引き直す。そうした努力を続けた後に施工に進み、建物の構造としてたくさんの木材が使われているのを見たときには「この街に、木造でこれほど大きな建物が建つのか」と感動します。木造の魅力ある建物を、また一つ社会に生み出せたのだという達成感はひとしおです。何十年とその土地に残る木造の集合住宅や事業用建築を増やしていくことで、木の魅力を人々に広めることも、木の価値を未来につなぐことになるのだろうと思います。
大きな目標として、いつか海外での木造建築に携わってみたいという想いがあります。そう思うようになったのは、戸建住宅から集合住宅へと広く経験を積む中で、設計担当としてのスキルの幅が広がった実感があるためです。入社前は戸建住宅を設計したいという想いが強かったのですが、現在は事業用建築の魅力も知り、建築の種類や用途に縛られず、多様な建築の設計を経験したいと考えるようになりました。
そこで、次はどのような案件を経験したいかと自分に投げかけたときに、まず浮かんだのが海外での挑戦です。当社としても海外事業に注力しており、木造建築のマーケットはこれから広がっていくはずです。そして、設計士としてこれまでの経験を生かして、社会に、そして世界に木造建築を普及させていくことが私の使命だとも感じています。当社は幅広く事業を行っているからこそ、経験や興味に合わせてさまざまな分野へチャレンジできることも魅力です。海外での木造建築にチャレンジすることは、日本とは比べものにならないほど大変かもしれませんが、住友林業の設計士としてのプライドを持ち、木造建築の魅力を一人でも多くの方に届けていきたいです。
営業とオーナー様との打ち合わせに同席させてもらい、土地をどう活用したいのか、どんな建物を建てたいのかヒアリングします。
同僚と一緒に、近くの飲食店に行くことが多いです。
オーナー様からいただいた意見に、法規制などを考慮して設計を進めます。線を描き、3Dモデルで確認し、線を描く。納得いくまで何度も繰り返します。
営業や生産(施工管理)、実際に施工を手がける工務店、工事店さんと一緒に、着工前のすり合わせをします。
帰宅後は、英語の学習に力を入れています。コミュニケーションをとるために必要な英語力はもちろん、設計の専門用語も覚える必要があり、毎日奮闘しています。
林 宏樹2012年入社
松田 未由2020年入社
内田 明日花2019年入社
青木 理名2023年入社
西脇 健太2015年入社
市村 直也2007年入社
佐原 健太2017年入社
松岡 頌子2021年入社
猶原 丈雄2007年入社
伊豆 善崇2017年入社
井原 将吾2020年入社
川田 真里亜2020年入社
角 遼太郎2020年入社
鈴木 洸明2017年入社
白井 さおり2016年入社