お客様からの信頼が、
自分自身の成長へつながる
急速な変化が伴う現代、人々の暮らし方はますます多様化しています。このような時代に、私がお客様に提案、提供しているのは「家で過ごす幸せな暮らし」です。お客様が思い描く、理想の住まいの実現のため、プロとしてベストな提案をするよう心がけています。
お客様との出会いは、住宅展示場やネット媒体を使った問合せ、また個人紹介や法人紹介など、多岐にわたります。その中で、家についての夢や、理想、また不安材料をお聞かせいただき、その解決にあたるのが私たちの仕事です。
冒頭でも述べたように、情報が錯綜する現代に、自社商品のアピールばかりをしていても、当然ながら信頼を得ることはできません。住まいのコンサルタントである住宅営業職は、幅広い建築知識や税務知識、そして何より家族の想いにしっかりと耳を傾けるスキルが必要となります。住友林業には、最良の提案ができるよう、お客様ごとに社内でCPM(カスタマープロジェクトミーティング)という仕組みを設けています。そこでは営業担当の考えだけでなく、建築士や先輩社員のアドバイスを取り入れることができ、常に自分自身の答え合わせもできる仕組みになっています。チームの力を結集し、それがお客様の期待と信頼に変わったとき、ご契約という形で私たちに返ってきます。
そしてご契約の後は、着工、上棟、お引渡しと進み、家をつくり上げる一つ一つの工程に、達成感と成長を感じる事ができる仕事です。
思いは信頼に変わる。
デジタル化された時代だからこそ
忘れてはいけないこと。
入社1年目、まだまだ経験も実績もない中で携われた案件について紹介します。
お客様とは住宅展示場で出会い、そこで厳しい敷地条件をお聞きし、新人ながらに「これは難しい建築になるのでは」と感じました。しかし、当時の私は具体的な解決策を導くことができず、その日は次回のアポイントも決まらないまま、接客が終わってしまいました。
何もできなかった悔しさから涙が出ましたが、すぐに何かできることはないかと切り替えて、素直な思いをお手紙で送りました。すると後日、お客様が「誠実な方だからまた相談したい」と、住宅展示場に訪ねて来られました。それから打合せは再スタート、CPMの甲斐もあって、厳しい敷地条件も何とか解決に至りました。しかしその矢先、お客様から「ごめんね、間取りはいまいちだけど、やはり安価な他社で進めることも考えている」と連絡がありました。私はその資料を一緒に見ながら、お客様の想いをしっかり受け止め、精一杯プロとしてのアドバイスをし、気づけばお客様と何時間も話し込んでいました。お客様の家づくりを本気で考え、とことん向き合った結果、最終的にご契約をいただき、お引き渡しの時には感謝の言葉もいただきました。デジタル化された時代で、ほとんどの情報はネットから取得することができますが、そんな時代だからこそお客様と本音で向き合うことの大切さ、そしてそれがお客様からの信頼につながることを再認識した機会となりました。
河野さんだったから。
その言葉に涙が溢れました
私が入社して3年目の話です。6社が競合する中で、住友林業をお選び頂いたことがあります。私が特に、没頭した案件でした。築年数の経った家からの住み替えで、今の家は隙間風が多く、家族皆が快適に過ごせる暖かい家を作りたいというお客様の特別な希望がありました。材料は、北海道で採用している寒冷地向けの断熱材をご希望でしたが、静岡県内では性能が十分すぎてしまう為、前例がほとんどなく、お客様が求めるものを叶えたい一心で本社部門に協力を要請しました。
ただ、解決しなければならない課題が次々にでてきて、なかなか納得してもらえません。
それでも、お客様の新しい暮らしのために、様々な人を巻き込み、繰り返し会社へ思いを伝えることで、何とか希望する断熱材を導入することができました。
ご契約もいただき、無事に建物も完成。冬場ご訪問した際に、「担当が河野さんだったからこんなに暖かい家ができました。ありがとう。」と言われたときには、半年前に尽力した全てのことを思い出し、達成感から涙が溢れました。住宅営業は、お客様の人生で最も高額な買い物に携わる仕事です。お客様の思いも強い分、自分がパンクしてしまいそうな時もありますが、一緒に作り上げた家が完成した時の感動は代え難いものです。今後、出産や育児というライフイベントがあっても、私らしく住宅営業職を続けていこうと思っています。
ほとんどのお客様が、一度きりの、失敗することのできない家づくりです。だから当然、お客様は本気で取り組んでいます。その本気に負けないことが、私にとっての本気です。忙しいとどうしてもルーティン的な作業になりがちですが、それを戒めて、お客様の家づくりは自分の家づくりと捉えています。一度きりの自分の家づくりと考えれば、自ずと本気になってくるものです。