多くの人にとって、一日のうちで最も長く過ごす部屋が寝室です。大半の時間は眠っているとはいえ、その日の始まりと終わりを迎える場所だからこそ、おしゃれな寝室にしたいと思う方もきっと多いことでしょう。そこで、寝室をおしゃれにするアイデアやレイアウトのポイント、イメージが膨らむインテリア画像をたくさんご紹介します。
《目次》
１．おしゃれな寝室にするインテリアコーディネートのポイント５つ
まずは、寝室をおしゃれにするための、インテリアコーディネートのアイデアをご紹介します。
①ベッドスローやクッションを取り入れる
ベッドの足元をカバーするベッドスローを取り入れると、寝室のおしゃれ度はグンとアップします。また、5〜6個のクッションをベッドに置くことで、おしゃれさに加えてくつろげる雰囲気も演出できるものです。ベッドスローやクッションは眠るときに邪魔にならないよう、ベッド近くにかごを置いて収納場所にすると便利です。かごもおしゃれなものを選びましょう。
②壁の色を一部分だけ変える
壁の色がすべて同じだと単調さが出てしまうので、どこか一部だけ別の色を塗ったり、壁紙を替えてみたりするのもおしゃれな部屋づくりのポイントです。これらはDIYで挑戦してみるのも良いでしょう。賃貸物件ならはがせる壁紙を使うのがおすすめです。壁の色を変えるのが難しい場合は、大きめのアートやファブリックパネルを壁に掛けると雰囲気が良くなります。
県庁東第一展示場（石川県金沢市大友1丁目359 金沢ハウジングセンター県庁東）
③寝具の色使いを考える
シーツも白と紺色では、まったく印象が変わります。逆を言えば、寝具の色を変えれば寝室の雰囲気も変わるということです。
寝具の色は壁の色と合わせることが基本です。寝具は白のほか、淡いピンクやブルーといった控えめな色がよく選ばれますが、ぜひ部屋との調和も考えてみてください。壁やカーテンなどの色と合わせるとおしゃれで整った印象になりますし、ビビッドなカラーを差し色にするのもおすすめです。
花博第二展示場（大阪府大阪市鶴見区焼野一丁目4 OJC花博記念公園ハウジングガーデン））
④照明を工夫する
照明で光の強弱をつけると、寝室に落ち着いた雰囲気を醸し出せます。ただし、光源が視界に入ると眠りの邪魔になるので注意が必要です。間接照明はおしゃれな寝室を演出するのにぴったりですが、もともと備わってない場合はスタンドライトなどの補助照明を利用してください。
美原展示場（大阪府堺市美原区青南台2-1-10 ABCハウジング美原住宅公園(西会場)）
⑤グリーン（観葉植物）やアロマグッズを置く
寝室のグリーンはおしゃれな雰囲気を演出するだけでなく、癒やしのアイテムとしても活躍します。日当たりや風通しが悪い寝室だと、グリーンが枯れたりカビが生えたりする可能性もあるので、フェイクグリーンがおすすめです。最近では上質なものも増えているので、ぜひ探してみてください。なお、葉の形状は細く小さいものより大きい方が、積もったホコリもサッと払えてメンテナンスがしやすいです。
香りにこだわりがある方なら、アロマ雑貨を置くのも良いです。手入れが面倒で使わなくなった......なんてことのないように、できるだけ手間のかからないものを選びましょう。放っておけるアロマスティックや、火を使わずにキャンドルの香りが楽しめるキャンドルウォーマーなどがおすすめです。
２．おしゃれな寝室にするレイアウトのポイント３つ
寝室がすっきり整っておしゃれに見えるのは、快適に過ごすためのポイントが押さえられているからです。ベッドのサイズ選びや家具のレイアウトなど、快適でおしゃれな寝室にするためのレイアウトについて解説します。
アルプわさだ展示場（大分県大分市大字玉沢字小野田73番地 アルプわさだハウジングタウン）
①ベッドのタイプを考える
ひと口にベッドと言ってもタイプはさまざまなので、実用性や好みを考えて選びましょう。
たとえば、寝る前にベッドの上で本を読むなどしたい人は、ヘッドボードがあるタイプのベッドだと、背もたれとして使えて快適です。布張りで高さがあるヘッドボードだと高級感も出るでしょう。
ヘッドボードが棚になった宮付きベッドなら、本や時計などが置けて便利です。ただ、ベッドの奥行き（長さ）が30cm前後長くなるため、部屋の広さを考慮した上で判断することが大切です。部屋の広さが気になる場合は、宮付きベッドではなく、ベッドサイドにナイトテーブルやチェストを置く方法なら、邪魔になったときにすぐ動かせます。
また、下側に引き出しを備えた収納付きベッドもあります。デッドスペースになりがちなベッド下をうまく活用できるので、お部屋がすっきりするでしょう。ただ、収納スペースの中にはホコリのほか、眠っているうちに体を動かしたり掻いたりして落ちた皮膚片なども入ってしまいます。開閉する回数が少ない場合は湿気もこもりがちなので、こまめな掃除を心がけましょう。
このほか、ローベッドやフロアベッドと呼ばれる床からの高さが低いベッドもあります。部屋が広く開放的に見える、転落によるケガの心配が少ないなどのメリットがあります。
新百合ヶ丘展示場（神奈川県川崎市麻生区万福寺4-3-1 tvkハウジングプラザ新百合ヶ丘）
②ベッドのサイズを考える
岡崎第二展示場（愛知県岡崎市昭和町木舟25番地 岡崎中日ハウジングセンター））
ベッドサイズを検討する際は、「部屋に入るか」ではなく、「置いたときにどのくらいのスペースが空くか」をチェックしましょう。なぜなら、たとえ4.5畳の広さでもベッド以外の家具を入れなければ、クイーンサイズ（幅160cm×奥行き195cm）を置くことは可能だからです。これが、「テレビやデスクも置きたい」「座ってくつろぐスペースが欲しい」といった希望を盛り込むとなると、ダブル（幅140cm×長さ195cm）などにサイズダウンさせる必要も出てきます。
また、たとえば夫婦２人の場合、大きいベッドひとつを2人で使うという選択肢もありますが、睡眠の時間が違っていたり、どちらかの寝相が悪かったりすると難しいものです。その場合は、シングルベッド（幅97cm×長さ195cm）を２つ並べて各自が使うといった解決策をとりましょう。
万代八千代展示場（新潟県新潟市中央区八千代2-3-11 万代八千代の杜住宅公園）
小金井府中展示場（小金井市前原町5-7 小金井・府中ハウジングステージ）
メンテナンスのしやすさや移動のしやすさも考慮しておきましょう。マットレスは定期的に裏返したり、上下を入れ替えたりする必要がありますが、大きなものだとかなりの重量なので、動かすのもひと苦労となります。それなら１枚のマットレスを使うクイーンサイズやキングサイズ（幅180cm×長さ195cm）ではなく、シングルサイズのマットを２つ使うワイドキングサイズ（幅200cm×長さ195cm）や、シングルベッドを２つ並べた方が良いという方もいるでしょう。
※ベッドサイズについてはメーカーごとに異なることがありますので購入の際は正確な寸法を購入先にご確認ください
③動線を確保する
千葉（青葉の森）展示場（千葉県千葉市中央区青葉町1249-1 ハウジングプラザ千葉・青葉の森）
２人でひとつのベッドを使う場合に左右どちらかを壁付けすると、１人だけベッドの出入りがしにくくなってしまいます。たとえ２人の就寝・起床のタイミングが同じであっても、どちらかが夜中に目が覚めてトイレに行くこともあるので、それぞれが左右から出入りできるスペースは確保しておきたいですね。こうした動線はシーツを交換したり、マットレスの向きを入れ替えたりするときにも役立ちます。
また、寝室に面したベランダに洗濯物を干す場合などは、干したり取り込んだりといった作業がしやすいように、家事動線と作業スペースを確保しましょう。
姫路展示場（兵庫県姫路市城東町五軒屋40番1 神戸新聞ハウジングセンター 姫路会場）
ベッド以外にも、寝室に置く家具はサイドテーブルやチェスト、ドレッサーなどがありますが、いずれもベッドとの色味と合わせて選ぶことが大切です。配置する際は、動線の邪魔にならない場所に置きましょう。なお、横たわったときに何をするかでも、選ぶ家具は変わってきます。たとえばテレビを観ることが多いなら、テレビボードはロータイプではなく、目線の高さに合わせたものを選ぶようにしましょう。
３.おしゃれな寝室のインテリア画像12選！参考にしたいポイントも解説
ここでは、おしゃれな寝室のインテリア画像を、解説付きでたっぷりご紹介します。もっとおしゃれな寝室のインテリアを見たい方は、ぜひ実例ページもチェックしてください。
①照明を上手に取り入れた事例
品川展示場（東京都品川区東品川4-4-7 品川シーサイド住宅展示場）
天井面に照明を備えていないため、光が直接、目に入らずにリラックスして過ごせます。明るさを補っているのは、ベッドの両サイドに置いたライトですが、あえて左右対称にせずおしゃれに見せています。ベッドカバーやベッドスロー、クッションを黒系にすることで、ヘッドボード側の壁色との共通性も持たせているのもポイントです。
②壁（クロス）の色にアクセントを加えた事例
小倉南展示場（福岡県北九州市小倉南区朽網3914-6 RKB住宅展 小倉南）
写真に向かって左側の壁面のみネイビーカラーとしたことで、空間に変化が生まれています。ベッドカバーやクッション、インテリア小物は寒色系で整えている点もまとまりがあって素敵ですね。天井照明はダウンライトなのですっきりしており、圧迫感はありません。
③窓とベッドの位置関係を活かした事例
ベッドの頭の方ではなく足元の方を窓に向けたことで、眠るときは顔の周りがほぼ真っ暗になり、朝は足元から明るくなって気持ちよく目を覚ますことができそうです。朝日が昇る東側に窓があり、頭を置く方を窓に近づけた場合、早朝から日が入る夏場は早めに目が覚め、ゆっくり寝られないかもしれません。眠りから目覚めまでを賢くデザインしているのがポイントです。
収納スペースも十分で、背が低い方のローチェストはテレビを置くにもちょうど良い高さです。ベッドスローとクッションを同系色にしているのもおしゃれですね。
④クローゼットと寝具の色を合わせた事例
郡山南展示場（福島県郡山市安積町荒井字南千保8-2 ハウジングパーク郡山南）
向かって左側にあるウォークインクローゼットの色に合わせ、グレーのベッドカバーとクッションをチョイスしたことで統一感が生まれています。ヘッドボード代わりの腰壁は引き締め効果のある黒とし、落ち着いた雰囲気を高めているのも特徴です。この腰壁の色が赤や緑ならアクセントとなり、ひと味違ったかっこいい印象を与えてくれます。
⑤落ち着いたカラーでシックに統一した事例
和歌山展示場（和歌山県和歌山市小雑賀781 KTVハウジング和歌山総合住宅展示場内）
家具の色とクッション、ラグにライトブラウンを、ラダーを立てかけた壁の色とシーツにはトーン違いのグレーを使って、共通性を持たせ、まとまりを出しています。眠るときに外したベッドスローを掛けられるラダーは、実用性とおしゃれさを兼ね備えたインテリアアイテムですね。照明を窓際に配置したことで、横たわったときに窓を見ても景色の邪魔にならない上に、眠るときに光源が目に入らないのもうれしいですね。
⑥白とブラウンを基調としたシンプルで開放的な事例
高松南展示場（香川県高松市伏石町2122番地1 未来生活劇場シエスタ21・高松総合住宅展示場内）
色使いを抑え、シンプルで整った印象にまとめた事例です。単調な印象を与えないよう、ヘッドボード側の壁にはアートが飾られています。高い位置にある窓から朝の光が降り注ぐ、心地良く目覚められそうな配置ですね。
⑦素材の異なる壁を組み合わせた事例
佐賀展示場（佐賀県佐賀市兵庫北5-13-43 STSハウジングパークPATIO）
壁色は白をベースとし、ヘッドボード側の一面は異なる素材を合わせています。一面のみ木素材にしたことで単調にならず、おしゃれな印象を与えます。クッションは、床と壁の同系色のものと、ベッドカバーと統一したものと、それぞれ用意したことで、全体をうまく馴染ませる役割も果たしています。
⑧カラフルな壁の色をインテリアでうまくまとめた事例
黄色にモスグリーン、さらには窓付近の黒と、かなり思い切った壁色を採用しています。ひとつ間違えば色味がうるさくなりそうなところですが、棚やイスを黒にしたほか、デスクを明るいトーンにするなど、ポイントを押さえてまとまりを出しています。ベッドカバーをチェック柄とし、モスグリーンの壁に入った黄色い線の格子柄と共通性を持たせているのもポイントです。
⑨照明とグリーンがリラックスした雰囲気を醸し出す事例
ホテルライクな印象を与える間接照明が使われた寝室は、ベッドサイドのグリーンも、落ち着いた雰囲気を演出するのに役立っています。背は高いもののスペースの広さがあるので、窮屈な印象を与えることはありません。葉が丸くて大きく、手入れがしやすいのも良いですね。
⑩多用途に使える和室を寝室にした事例
八王子第二展示場（東京都八王子市大谷町234 ABCハウジング八王子住宅公園内）
散らかりがちなインテリア小物がないため、高級旅館の部屋の一角といった雰囲気を実現しています。他の部屋から見て、すっきり整えられたように見えるのも好印象です。寝具の高さを抑えたことでスペースが広く見えるうえに、ふとんに入ったままでも畳の上でゴロゴロしている気分が味わえます。
⑪作業スペースを設けた事例
札幌展示場（北海道札幌市豊平区豊平1条10丁目 北海道マイホームセンター札幌会場）
デスク&チェアも配置され、個室=寝室となった事例です。窓が大きな部屋は明るい雰囲気になりがちですが、壁の色をダークとしたことで落ち着いた雰囲気を演出しています。ラグやクッションカバーの色も壁と共通性を持たせているほか、チェアにも黒を使うなど、大人っぽい印象を与える部屋です。
⑫壁一面に収納を設けた事例
ベッドカバーとクッションカバー、クローゼットの扉の色に共通性をもたせたことで、統一感が生まれています。壁一面のクローゼットはレイアウト変更がしにくい半面、ふとんや衣類などがすべて収納できて暮らしやすさはピカイチです。寝室自体も広く、ゆとりある生活ができそうですね。
おしゃれな寝室インテリア実例なら、InstagramやYouTubeもチェック
４．寝室がおしゃれだと毎日はもっと楽しくなる
京都南展示場（京都府京都市伏見区桃山町因幡20 桃山六地蔵住宅博）
寝室はリビングのように人目に触れる場所ではないため、整えるのは後回しにしているという方もいるかもしれません。でも、快適な睡眠のためにとても大事な場所です。しかも整ったおしゃれな部屋なら、幸せな気分で眠りにつけて、朝はとても清々しい気分で目を覚ませそうです。
今回は寝室をおしゃれにするコツを紹介しましたが、模様替えではなく家づくりを考えている方は、部屋のつくりや間取りにもぜひこだわってみてください。たとえば開放感もあるおしゃれな寝室にするなら、勾配天井にするという方法もあります。
また、天井などに木の素材を取り入れてみるのもいいでしょう。おしゃれな木の素材や間接照明を取り入れた寝室は、眠りが深くなるという調査結果もあります（※弊社調べ）。
※住友林業 木の家Lab.よりhttps://sfc.jp/ie/tree/lab/relax/
人生の３分の１を占めると言われる睡眠を快適なものにするためにも、寝室をもっとおしゃれにしてみませんか？
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