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2016/12/02 公開

冬の意外な肌トラブル。急増中の「冬のあせも」予防法

冬の意外な肌トラブル。急増中の「冬のあせも」予防法

夏の肌トラブルが、冬の寒い季節にも起こる「冬のあせも」。最近、乳幼児を中心に増えてきており、過剰な厚着の予防を避けるなどの対策が必須です。大人が考えている以上に暑がりの子どものために、防止策を紹介します。

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寒い季節なのに「あせも」ができてしまうのはなぜ?

寒い季節なのに「あせも」ができてしまうのはなぜ?

「あせも」といえば、汗をかきやすい夏に起こりがち。しかし近年は赤ちゃんや幼児を中心に「冬のあせも」が増えているそうです。なぜ寒い季節にあせもができてしまうのでしょうか? あせものメカニズムを調べると、その理由がわかります。

あせもは、皮膚の中に汗が溜まってしまうことにより起こります。汗が溜まると皮膚の下にある汗の通り道「汗管」から汗があふれ出し、その結果水ぶくれや炎症が起こってしまうのです。たくさん汗をかかなければいいのですが、最近は冬でも汗だくになる子どもが増えてしまっています。その背景には、住宅の省エネ性能や暖房器具の進化がありました。

発汗量は大人以上! 子どもは汗っかき

発汗量は大人以上! 子どもは汗っかき

日本の住宅は省エネ性能が急速に進化しており、高い断熱や気密性により暖房器具に頼りすぎることなく快適な温度が実現できる家が増えています。さらにエアコンやストーブなどの暖房器具の性能も進化し、暖かい肌着も冬の定番となりました。つまり日本の冬は室内なら厚着をしなくても十分快適になりつつある傾向にあるのです。

それなのに、小さい子どもを持つ大人はつい「寒くて風邪を引いたら大変!」と、家の中でもモコモコの厚着をさせがち。お出かけの際もしっかり防寒するのはいいですが、交通機関や車の中、ショッピングモールなどは暖房によりコートがいらないほど暖かいものです。それが防寒スタイルのままだと、体の中はどうなるでしょうか? 言葉が未発達の赤ちゃんは、自分で「暑い」と訴えることができません。その結果体は汗でびっしょりとなり、あせもが発生しやすくなってしまうのです。そもそも子どもと大人は汗が出る「汗腺」の数が同じと言われ、子どもは体の表面積が小さい分、大人よりたくさん汗をかくと言われています。それに加えて平均体温も大人と比較すると高め。そのため子どもの服装は、生後3ヶ月までの新生児以外は「大人より1枚少なめ」が目安とされているのです。足もモコモコの靴下でガードしすぎず、時には室内であれば裸足くらいがちょうどいいでしょう。まさに昔から言われている通り「子どもは風の子、大人は火の子」なのです。

あせもを掻きむしって「とびひ」になるケースも

あせもを掻きむしって「とびひ」になるケースも

では、子どもがたくさん汗をかいてしまったら、どうケアをすればいいのでしょうか?まず一番重要なのは肌を清潔に保つこと。汗をかいたらこまめに拭き、場合によっては着替えも必要です。また冬はついお風呂も「1日くらい入らなくてもいいや」と思いがちですが、できれば毎日お風呂に入って汗を流してあげたほうがいいでしょう。

あせもができてしまった場合は塗り薬などでケアが必要ですが、掻きむしると悪化し、場合によっては「とびひ」(伝染性膿痂疹≪でんせんせいのうかしん≫)になる危険もあります。悪化の兆候が見られたらすぐに小児科や皮膚科を受診し、医師の指示にしたがうようにしましょう。季節にかかわらずできる可能性がある「あせも」。こまめなケアで、すこやかな肌をキープしてあげてくださいね。

あせもを防ぐポイントは肌の乾燥を防ぐこと。肌の潤いをキープできるお風呂の入れ方をチェック!

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