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2021/09/30 公開

ガスコンロの掃除方法とは?五徳や天板などパーツ別簡単お手入れ術

ガスコンロの掃除方法とは?五徳や天板などパーツ別簡単お手入れ術

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毎日のように料理をしていると、いつの間にか汚れている「ガスコンロ」。「忙しくて細かくお手入れできていない」「細かいパーツを外してお手入れするのは面倒」という方も多いのではないでしょうか。

汚れは放置しておくとガスコンロそのものの劣化や、害虫が寄ってくる原因に。適切な方法でこまめに掃除をしましょう。

今回は、ガスコンロが汚れる原因と、簡単にできる掃除方法をパーツ別にご紹介します。

ガスコンロが汚れる原因

ガスコンロは、使用後すぐにお手入れをしないと汚れがこびりついてしまいます。主な汚れの種類と汚れる原因を確認しましょう。

油汚れ

油は気化しやすいので、調理中に浮遊した油が飛散して、想像以上に広がってしまいます。飛び散った油は、時間がたつとベタベタに。そこにホコリや食品のカスなどがくっつくと、より頑固な汚れになります。
今回はガスコンロの掃除方法をご紹介しますが、壁や換気扇も油を使った料理をしたあとはこまめな掃除がおすすめです。

焦げつき汚れ

調味料や炒め物の野菜など、ガスコンロには料理で使う食品のカスが飛び散ります。これを放置したまま調理を続けると熱で焦げ付いてしまいます。こうした汚れはとても落としにくく、掃除が大変。

特に、五徳(ごとく:コンロに鍋やフライパンを置くための台)周りは高温で焦げつきやすく、汚れやすいので注意しましょう。

ガスコンロ掃除の注意ポイント

ガスコンロ掃除の注意ポイント

ガスコンロは火を扱うので、掃除方法を一歩間違えるとガス漏れや火事の危険が伴います。安全に掃除するために、以下の点を必ず守りましょう。

ガスの元栓を締める(IHコンロは電源を切る)

掃除中に誤ってツマミ(操作部)に触れてしまうと、ガス漏れや引火を引き起こす可能性があります。元栓をしっかりと締めましょう。

また、IHコンロ(IHクッキングヒーター)も安全装置が付いているとはいえ、天板に鍋以外のものを置くと、誤作動を起こす可能性があります。必ず元の電源を切ってから掃除しましょう。

換気をする

酸性と塩素系の洗剤を混ぜて使用すると、有毒なガスが発生する場合があります。それぞれの注意書きを確認してから使用しましょう。また、洗剤を吸い込むと、むせたり気分が悪くなったりする可能性も。掃除中は必ず換気をしましょう。

ゴム手袋を使う

素手で掃除すると、汚れやにおいが付着するだけでなく、パーツの先端などでケガをする可能性も。また、洗剤によって肌が荒れてしまうこともあるため、使い捨てのゴム手袋などを使って手を保護しましょう。

調理後すぐの掃除は避ける

調理直後は高温のため、やけどをする恐れがあります。調理を終えてしばらく時間を置いてから、安全に掃除しましょう。

6つのパーツごとにガスコンロを綺麗にしよう!

ガスコンロは「五徳」「汁受け皿」「バーナー」「天板(トッププレート)」「排気口・排気カバー」「魚焼きグリル」の6つのパーツに分けて掃除します。汚れやすい五徳から順番に掃除していくのがおすすめ。

それぞれの掃除方法を見ていきましょう。

「五徳」「汁受け皿」の掃除方法

「五徳」「汁受け皿」の掃除方法

五徳に付着した油汚れは酸性なので、重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水など、アルカリ性の洗浄液を使って落とします。

※重曹やセスキ炭酸ソーダは、ホームセンターやドラッグストアや100円ショップで購入できます。

[アルカリ性の洗浄液の作り方]

  • ・重曹
    水100mlに対し、5g(小さじ1)を混ぜる
  • ・セスキ炭酸ソーダ
    水100mlに対し、1gを混ぜる

汁受け皿は、五徳の下に付いている、吹きこぼれなどがガスコンロ内部に入らないように受け止めるパーツで、フラットタイプのガスコンロにはついていません。ご自宅のガスコンロに汁受け皿が付いている場合は、五徳とまとめて掃除しましょう(材質、お手入れ方法、汚れの種類は五徳と一緒です)。

なお、五徳や汁受け皿を浸け置きしている間に、バーナーや天板を洗うと効率的です。

〇用意するもの

  • ・アルカリ性の洗浄液
  • ・スポンジ
  • ・歯ブラシ

〇手順

  • (1)コンロから五徳と汁受け皿を取り外し、洗浄液を吹きかけて5~10分ほど放置する
  • (2)汚れが浮いてきたら、スポンジや歯ブラシでこすりながらすすぐ
  • (3)水ですすぎ、水分を拭き取って乾燥させ、元に戻して完了

それでも落ちない頑固な汚れは、重曹による浸け置きがおすすめです。

〇手順

  • (1)鍋に40℃程度のお湯1Lに対し重曹15g(大さじ1)を溶かした水溶液を作る
  • (2)水溶液に五徳と汁受け皿を沈め、1~2時間放置する
  • (3)汚れが浮いてきたら、お湯から取り出し、スポンジなどでこすりながらすすぐ
  • (4)水分を拭き取って乾燥させ、元に戻して完了

※アルミ製品はアルカリ性のものに反応して変色することがあります。事前に材質を確認しておきましょう。

〔豆知識〕
五徳の由来には諸説ありますが、もととなったのは竈子(くどこ)と呼ばれる3本足の台。上に輪があり、そこに釜や鍋を置いて火にかけていました。これが、安土桃山時代にはじまった茶室にて茶釜を載せる際にひっくり返して使われるように。そこから爪を上にした形が定着しました。そこから、「くどこ」を逆から読んで「ごとく」となり、五徳の字があてられたと言われています。

「バーナー」の掃除手順

「バーナー」の掃除手順

バーナーは、4つのパーツで構成されています。

  • ・火の噴出口である「バーナーキャップ(取り外せるギザギザしたパーツ)」
  • ・点火時の火花を出す「点火プラグ(白く小さいパーツ)」
  • ・温度を制御する「温度センサー(バーナーの中心にある棒のようなパーツ)」
  • ・吹きこぼれなどで火が消えたときにガスを止める「立ち消え安全装置(点火プラグのすぐ横にあるパーツ)」

※バーナーキャップ以外は取り外しできません。掃除の際はバーナーキャップのみ取り外し、手順に沿って適切に行いましょう。

直接火が出る部分のため、油汚れや焦げつきは比較的少ないですが、目詰まりを起こすと点火不良の原因になるので、しっかり手入れしましょう。

〇用意するもの

  • ・中性洗剤(台所用洗剤)
  • ・歯ブラシ
  • ・ふきん
  • ・つまようじ

〇手順

  • (1)バーナーキャップを外し、溝に目詰まりがあれば歯ブラシやつまようじで取り除く
  • (2)表面を中性洗剤で優しくこすり、汚れを洗い流す
  • (3)温度センサーは曲げないように片手を添えながら、水に濡らして固く絞ったふきんで汚れを拭き取る
  • (4)点火プラグ、立ち消え安全装置は乾いたふきんで汚れを拭き取る。こびりついた汚れは歯ブラシなどで優しく取り除く
  • (5)それぞれのパーツをよく乾かし、バーナーキャップを元に戻して完了

※温度センサーを曲げてしまうと点火しなくなる恐れがあるため、取扱説明書をよく読んでから掃除しましょう。

「天板」の掃除手順

「天板」の掃除手順

天板は、油汚れと焦げつき汚れの両方が蓄積しやすいパーツです。汚れ別に複数の洗浄剤を使って綺麗にしましょう。

〇用意するもの

  • ・重曹
  • ・クリームクレンザー
  • ・スポンジ
  • ・食品用ラップ

〇手順

  • (1)五徳と汁受け皿を取り外し、天板に重曹を粉のまま撒く
  • (2)濡らしたスポンジで優しくこする。スポンジの代わりに、丸めて濡らした食品用ラップでもOK。(頑固な汚れの場合は重曹の代わりにクリームクレンザーを使って優しくこする)
  • (3)重曹(またはクリームクレンザー)と汚れを拭き取って完了

※クリームクレンザーには研磨剤が入っているので、コーティングが剝がれる可能性もあります。取扱説明書をよく読んで材質を確認しましょう。

「排気口・排気カバー」の掃除手順

「排気口・排気カバー」の掃除手順

排気口・排気カバーは、コンロの熱や煙を逃がす重要な役割がありますが、あまり掃除されない部分でもあります。他のパーツと一緒に忘れずに掃除しましょう。

〇用意するもの

  • ・アルカリ性の洗浄液
  • ・スポンジ
  • ・キッチンペーパー
  • ・割り箸
  • ・輪ゴム

〇手順

  • (1)排気カバーを取り外し、洗浄液を吹きかけて5~10分ほど放置する
  • (2)汚れが浮いてきたら、スポンジでこすりながらすすぐ
  • (3)濡らしてよく絞ったキッチンペーパーを割り箸に輪ゴムで巻きつけ、排気口の中に入れて汚れを拭き取る(キッチンペーパーが汚れてきたら新しいものに換える)
  • (4)汚れが取れたら排気口と排気カバーをよく乾かし、元に戻して完了

※排気カバーの汚れが頑固な場合は、五徳の浸け置きと同じやり方で掃除してみましょう。

「魚焼きグリル」の掃除手順

「魚焼きグリル」の掃除手順

魚の皮が焦げついたり、油が固まったりする魚焼きグリル。掃除が面倒とつい放置しがちですが、そのままにしておくと嫌なにおいが発生してしまいます。

魚焼きグリルは「焼き網」と「受け皿」の2つのパーツで構成されており、それぞれを取り外して簡単に掃除できるので、使用後はパーツごとにしっかりとお手入れしましょう。

焼き網と受け皿

〇用意するもの

  • ・重曹
  • ・メラミンスポンジ
  • ・歯ブラシ

〇手順

  • (1)シンクに栓をする、または焼き網と受け皿が入る桶を用意し、40℃程度のお湯1Lに対し重曹15g(大さじ1)を溶かした水溶液を作る
  • (2)水溶液に焼き網と受け皿を沈め、1~2時間放置する
  • (3)汚れが浮いてきたら、お湯から取り出し、メラミンスポンジなどでこすりながらすすぐ
  • (4)水分を拭き取って乾燥させ、焼き網と受け皿を戻して完了

グリル内部

〇用意するもの

  • ・アルカリ性の洗浄液
  • ・古布や使い古したスポンジ
  • ・キッチンペーパー
  • ・割り箸
  • ・輪ゴム

〇手順

  • (1)焼き網と受け皿を外した後、グリル内部に洗浄液を吹きかけて5~10分ほど放置する
  • (2)汚れが浮いてきたら、古布やスポンジでこする
  • (3)濡らしてよく絞ったキッチンペーパーを割り箸に輪ゴムで巻きつけ、手の届かない奥から手前にかけて汚れを拭き取る(キッチンペーパーが汚れてきたら新しいものに換える)
  • (4)仕上げに水拭きし、乾燥させたら焼き網と受け皿を戻して完了

「IHコンロ」のお掃除方法

「IHコンロ」のお掃除方法

最後に、IHコンロの掃除方法も確認しましょう。

〇用意するもの

  • ・重曹
  • ・食品用ラップまたはアルミホイル

〇手順

  • (1)汚れのある箇所に重曹を撒き、水で濡らす
  • (2)ラップやアルミホイルを丸めて、こする
  • (3)重曹と汚れを拭き取って完了

※アルカリ性の洗浄液を吹きかけて放置し、時間が経ったらスポンジなどでこすってもOK。

ガスコンロ掃除で意外と忘れられがちなのが「操作部」。火力調節のツマミや換気扇のボタンなどは、油や食材カスなどで汚れている場合があります。放置するとベタベタになるので、スキマ時間を見つけて拭き掃除するよう意識しましょう。

キレイな住まい作りは「ながら家事」と「効率収納」がコツ

ガスコンロの汚れは、すぐに掃除すれば比較的簡単にとれます。ガスコンロを綺麗に保つためには、こまめな掃除を心掛けましょう。

アイテムが多く、片付けにくいキッチンや水回り。S字フックや突っ張り棒でスッキリ見せる方法を徹底解説します!

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