●みんなのいえ かぞくのへや
2017/01/27 公開
冬は冷え性に悩む女性にとって厳しい季節。体を内側から温めるために、まずは毎日のバスタイムを工夫してみませんか? 普段何気なく使っている入浴剤の成分や効果的なお湯の温度を知ると、より効果的に体を温めることができるようになります。
男性よりも女性の体が冷えやすいのは、体の熱をつくる筋肉が男性と比べて少ないこと、月経で血液の量が一時的に減少し、その影響で体のエネルギー源が不足して冷えることなどが考えられています。また生命を維持するために必要なエネルギー消費量を意味する「基礎代謝」も、体が冷えると衰えてしまい、痩せにくくなるのです。最近は、そんな悩みを解消すべく、体を温め、体温を上げる生活習慣、取り組みへの意識、関心が高まっています。日ごろから体を温めることを意識する「温活」という言葉が生まれるほどです。
寒さで体が冷えてしまいがちな季節、体を温めるためには、全身をお湯につかるバスタイムが大切になります。ちょっとした工夫をして、芯からホカホカに温まった体を目指しましょう。
お風呂で体を温めるための方法として、最もポピュラーなのが「入浴剤」です。店頭には多くの商品が並んでいますが、中でも温浴効果が高いのは「無機塩類系入浴剤」と言われるものです。温泉地の名称がついた入浴剤はほとんどがこちら。主成分は硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム等で、成分の塩類が皮膚のたんぱく質と結合して膜を形成し、身体から熱が放散するのを防ぐため、湯冷めしにくくなります(※)。
錠剤タイプに多くみられる「炭酸ガス系入浴剤」は、炭酸ガスが皮膚から吸収されて直接血管の筋肉へ働きかけ、血流量を増やす効用が期待できます。温かい湯に入ることで血液が体の熱を全身へと運ぶので、身体の芯まで温める効果が期待されているのです(※)。
日本では古くから冬至に「柚子湯」に入る習慣があります。もともと「冬至」は「湯治」、「柚子湯」に入るのは「融通がきく」という語呂合わせにより「融通が利く冬至」や「柚子が効く湯治」というような言葉遊びが由来という説もあるようです。柚子の香りを楽しみながらお風呂に入ることで、気分もリラックスできそうですね。
ちなみに入浴剤の残り湯はほとんどの場合、洗濯水として再利用できます。ただ、つけ置き洗いに使用した際など、入浴剤の色素が衣類に残ってしまうこともあるので、使用の際は入浴剤の注意書きを確かめるようにしましょう。
※出典:日本浴用剤工業会「入浴剤の効果とメカニズム」(参照2017-01-27)
バスタイムを楽しくしてくれる入浴剤の効果を学んだら、次はお風呂の温度にも配慮してみましょう。実は、お風呂は温度によって、身体に及ぼす影響が異なります。交感神経の緊張を促し、体の疲れをやわらげ、活動的な気分を促進するのは、42~44度と熱めのお湯。一方、38~40度のぬるま湯は副交感神経が働き、リラックスや肌の保湿に効果を発揮してくれます(※)。その日の気分や体調などにより、お湯の温度を変えてみるのも良さそうです。
住友林業ホームテックでは、毎日のバスタイムを快適に、贅沢に演出してくれる機能性の高い「システムバス」をご提案しています。バスルームのリフォームを検討中の方は、ぜひホームページをご覧ください。
もっとお風呂の楽しみ方について知りたいという方は、心と体をほぐす、お風呂の楽しみ方もチェックしてみてくださいね。
※出典:日本浴用剤工業会「入浴によって得られる作用」(参照2017-01-27)