●暮らしのおかたづけ
2015/04/28 公開
シンクやバスルームの蛇口、鏡に白くへばりついているもの――それが水アカです。放っておいたらカチカチに固まってしまうので、超やっかい! スピーディーにクリーンアップできる時短掃除のコツ、そして予防するためのテクニックをご紹介します。
蛇口などの水栓金具、そしてシンクの側面、バスルームの鏡についた白いカピカピ。それが水アカです。これは、水道水に含まれるカルシウムなどの成分が集まって、水分が蒸発して残った状態のこと。最初は半透明で気づきにくいけど、ちょっとお掃除の間隔が空いたら白く固まってきて、スポンジでこすったぐらいでは取れなくなってしまいます。
そんな時、強力な味方になってくれるのが洗剤ですが、その選び方には注意が必要。ガンコな水アカ、浴室用洗剤やカビ取り洗剤で落とすことはできません。「酢酸・クエン酸タイプ」か「クレンザータイプ」をチョイスするのが正解なのです。
まず、「酢酸・クエン酸タイプ」。解説したとおり、水アカの主成分はカルシウムなどのミネラル分です。これらミネラルに酢酸・クエン酸などの酸成分が加わると「酢酸カルシウム」という成分に変わり、水に溶けやすくなります。つまり、水アカが分解されて落としやすくなるということ! 酸には除菌効果もあるので、ニオイやカビにもダブルで対策できます。キッチンまわりにおすすめですね。
次に、「クレンザータイプ」。こちらは「研磨剤」という成分を含んでおり、酸性の洗剤では落ちない超ハードな水アカを物理的にこそげ落とすのがねらいです。シンクに傷がついちゃうのでは? と心配の方もご安心。以前の研磨剤は石英などの硬いものでしたが、最近のクレンザーはカルサイトなどを採用。「水アカよりも固く、シンクなどの材質よりはやわらかい」というベストバランスを実現しています。水アカだけをねらい打ちで落とすことができるのです!
ちなみに、バスルームでは石けんカス、皮脂の汚れが集まって白くなっていたりしますが、こちらの汚れは比較的分解しやすいのが特徴。浴室用洗剤を使えば落とすことができますよ。
洗剤のアシストによって、水アカをガンガン落とせることがわかりました。だけど、蛇口やシングルレバーなどの水栓金具は細かいパーツが主体です。これらのすき間にこびりついた水アカはどうしたらいいのでしょう?
そこで、アイテム活用のご提案。古歯ブラシと古ストッキングを用意してください。汚れがこびりつきやすい蛇口の裏側は、洗剤をシュッとした後、古歯ブラシでこすると効果的です。つけ根部分や継ぎ目なども水アカの温床になりやすいので、欠かさずチェック!
仕上げに使いたいのが古ストッキング。蛇口にかけて両手で持ち、ゴシゴシ磨くと......手が届きにくい裏側まですっきりキレイに! ステンレスは驚くほどピカピカになるのでお試しあれ。なお、この場合、乾いた状態で磨くことが鉄則になります。洗剤などを乾いた布でふきとってから行ってくださいね。
リラックスのためにピカピカをキープしたいバスルーム。鏡のクリアさが生命線の洗面台。そして、清潔が大事なキッチンシンク。おうちの要所をマメにクリーンアップ大作戦を敢行! 水アカをシャットアウトして、快適な生活をおくりましょう。
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