●わたしらしさを楽しむ家づくり
2016/03/25 公開
新生活シーズンは子どもの入学、進級などに伴って生活スタイルが変わったりママ自身が仕事に復帰したりして、体力を消耗しがちな時期です。一日の疲れをしっかりとるためには質のよい睡眠が欠かせません。ぐっすり熟睡するためのアイディアをまとめました。
子どもの適切な睡眠時間は「3歳で11~13時間程度(※)」といわれていますが、大人の場合はさまざま。というのも、眠りは個人差が大きく、8時間睡眠が必要な人もいれば5時間以下の睡眠がベストという人もいるためです。つまり、自分の睡眠サイクルを無視して「明日は重要な会議があるから、8時間たっぷり寝なきゃ」と睡眠時間にこだわるのはナンセンス。「寝なくては」とプレッシャーをかけることで不安感が芽生えてしまい、不安感から脳が覚醒して眠れなくなることがあります。
しっかり眠りたいときは、夕方以降にカフェイン飲料を飲むのを避けたり、寝室の室温や湿度を快適に整えたりして物理的に眠りやすい状況を整えることが大切になります。また、睡眠と体温は影響しあっていて、体温が下がると脳の温度もダウンして眠りが訪れます。そのため、眠る1時間くらい前にぬるめのお風呂に入るのも眠気を得るのに効果的。入浴後は照明を落とした部屋でのんびり過ごし、眠くなってからベッドに入るとすんなり寝られるでしょう。
※出典:『National Sleep Foundation』(アメリカ)
安眠を求めるなら眠りを促すグッズに頼ってもいいかもしれません。アロマテラピーではラベンダーのリラックス効果が有名ですが、カモミールの香りも安眠効果が期待できます。カモミールはハーブティーとしていただけるので、眠る前にティータイムを楽しんでも。また、最近ではスマホのアプリでさまざまなリラクゼーションBGMがリリースされているので、探してみるのもいいでしょう。
下着の締め付けや衣類のごわつきで目が覚めてしまうのなら、ナイト用の下着やパジャマを検討してみては? ユニークなものとしては就寝時に「ふんどし」を着用する「夜ふんどし」が数年前から女性の間でじわじわブームになっています。解放感があるほか、冷え性の解消も期待できることから人気を呼んでいます。眠りにつきやすいそうなので、気になる人はチェックしてみても。
寝室づくりも眠りの重要ポイントです。音や光が少ないほうが熟睡できるため、寝室は静かで暗く、落ち着いた環境にするのが理想的。寝室が道路側にある場合は、吸音性・遮音性に優れた防音カーテンを使用したり道路側に家具を配置したりするのも一考。寝室がリビングに隣接している場合は、テレビを寝室の真反対に配置するなど、リビングのインテリアも工夫しましょう。寝室の照明は本人のいちばん落ち着ける明るさに調光すればOK。また、窓から太陽の光が入りやすいと、早い時間に目を覚ましてしまうことがあります。遮光カーテンなどを取り付けて、外からの光をコントロールできるようにしましょう。
睡眠は環境の影響だけでなく、その日の疲労度合いや精神的なコンディションにも左右されます。どれだけ眠りに配慮しても、新生活のあわただしさから気が張ってしまい、熟睡できないときもあるでしょう。眠れないときは眠れないと割り切ることも大切。眠りに執着しないことで、かえって熟睡できることもありますよ。
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