●わたしらしさを楽しむ家づくり
2020/06/12 公開
自宅で、オフィス同様にデスクワークを行うテレワーク。専用のスペースが無かったり、家族の生活音が気になったりして、「やりにくい」と感じるときもあるのではないでしょうか。快適なテレワーク環境を整えるために必要な、いくつかのポイントをご紹介します。
おうちは、主にくつろいだり、食事をする空間。その場所でテレワークをするためには、多少の工夫やレイアウト変更、アイテムの導入が必要です。
長時間座っていると、背中や腰が痛くなったり、肩が凝ったりします。テレワークはダイニングテーブルやチェアで行うことも多く、特に身体に痛みを感じる方も多いのではないでしょうか。
オフィス用チェアは高さを変えて自分の体型に合わせられますが、ダイニングチェアなどではそれは難しい...。そんなときは、クッションや座布団などを使って、ベストな高さに調整してみましょう。一般的に、机の表面から椅子の座面までは25cm~30cmが適当とされています。イスが高く足の裏が床につかない場合は、ボックスなどを足置き台代わりにしてみるのも良いでしょう。
リビングなど、生活スペースの一角でテレワークをする場合は、集中力を切らさないために折りたたみ式のパーテーションなどを設置してみましょう。ビデオ会議をする場合も背景として活用でき、うっかり家族が映り込んでしまった...というトラブルも防げます。
照明についても工夫が必要です。JIS規格の基準では、パソコンを使用する机の上の照度は750ルクス以上と定められています。しかし、家庭のリビングやダイニングは300~500ルクス程度。手元が暗いと感じたら、デスク用スタンドなどを使用してください。
これから家を建てるなら、ワークスペースと生活スペースをゆるやかに区切り、お互いの存在を感じられながらも邪魔をしない、そんな空間づくりを考えてみましょう。
ワーキングスペースと寝室をあえて壁で区切らず、一つの広いスペースを格子デザインのパーテーションなどでエリアを分けるスタイル。適度な開放感があり、家族と「ほどよく」繋がることができます。
夫婦それぞれがテレワークをする場合は、お互いに独立したスペースが必要です。しかし完全に区切られた部屋では、コミュニケーションが不足してしまう恐れも。そのような場合は、各部屋をクローゼットなどの共有スペースでつないでみてはいかがでしょうか。作業環境を維持しつつ、ゆるやかに繋がることができます。
生活スペースとワーキングスペースの間にちょっとした段差を設けたり、床材を変えたりすることで、空間にメリハリが生まれます。また、ワーキングスペースが階上にある場合は、階下の天井を吹き抜けにすることで、窓を通して家族の気配を感じることができます。
日中は使用しない寝室の一角をワークスペースとして区切るスタイルは、空間利用としてとても効率的。門型のスペースなら本棚なども設置でき、スッキリとしたワークスペースを実現できます。
キッチンの横にワークスペースを設置すれば、隙間時間のちょっとした家事もスムーズに行えます。もし子どもが在宅している場合は、目が届きやすくて安心。子どもの学習スペースとしても活用可能です。
さらに、リビングやキッチンのそばにキッズスペースがあれば、仕事や家事の合間に様子を確認でき、親子ともに安心して過ごせます。子どもの家遊びについては以下の記事をチェック。
「家遊び、子どもをどこで遊ばせる?親子がストレスなく過ごすコツ」
効率的なテレワークには、集中力も必要です。なんだか落ち着かない、うまく進まなくてイライラする...そんなときには、「木」の力を借りましょう。
木目の独特なゆらぎ模様には「1/fゆらぎ」というリズムが含まれていて、これが人間の心を落ち着かせる効果があると言われています。実際に小中学生にテストしてもらったところ、白色壁紙より木目壁紙のほうが集中力は高く、また休憩中もリラックスできたという結果になりました。
また、「木質空間」と「白色壁紙の空間」では、木質空間の方が不快な画像を見てもイライラする時間が短くなり、より感情が抑制されるということがわかったそうです。
大人はもちろんですが、子どもは特に集中力が切れやすいもの。子どもが勉強や遊びに集中できる場所を用意してあげましょう。
仕事も家族との生活も、どちらも快適になるように、まずは環境を見直してみてはいかがでしょうか。
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