庭とつながるウッドデッキは戸建て住宅の憧れのスペース。でも実際、ウッドデッキがある家でどんな暮らしができるのでしょうか。この記事ではそんな疑問を解消すべく、ウッドデッキのある家のメリットをたっぷり紹介します。あわせてぜひ施工実例もチェックして、理想のデザインや暮らしを見つけましょう!さらに、設置する際に注意した方が良いポイントなど、事前に知っておくべきことも紹介します。
和モダンなデザインの平屋とも相性が良いウッドデッキ
うららかな陽光、庭の木々の香り、さわやかな風を感じながら憩いの時間を過ごしたい。そんな願いを叶えてくれるウッドデッキ。そもそも、どんなものを「ウッドデッキ」と呼ぶのでしょうか?
ウッドデッキとは、建物の前に地面より一段高く設置される木製のデッキのこと。耐候性や防蟻性、耐菌性、耐腐朽性などに優れた天然木材が主に用いられますが、最近では耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ない樹脂を用いたものもたくさん登場しています(素材ごとの特徴は後ほど説明します)。一般的な面積は、3〜6帖程度。家と庭の間に設置されることが多く、LDKの外に設けて室内と戸外をひと続きの空間にし、アウトドアリングとして楽しむのが主流です。
ここではウッドデッキを設置する際に参考となる間取り例をご紹介します。
リビングダイニングの掃き出し窓の外や、家の南側いっぱいにウッドデッキを設置した間取り例。リビングやダイニングとつながるアウトドアリビングとしてはもちろん、各居室と双方向に行ったり来たりできるため、より一層開放的な気分を味わえる縁側スタイルです。
よくあるリビングの延長ではなく、ダイニングやキッチンを囲むようにウッドデッキを設置した例。ダイニングやキッチンからのみ外に出られるプランなので、ランチやバーベキューなど、屋外で食事を楽しむことが中心になりそうです。室内のダイニングキッチンと屋外のウッドデッキスペースの両方を使えば、大人数でのホームパーティーなども満喫できるのではないでしょうか。
水回りとフラットにつながる家事動線が特徴的なスタイル。天気の良い日に洗濯物を干したり、ゴミの一次置き場にしたりと、家事がスムーズにラクになりそうです。
他にもたくさん、ウッドデッキで庭と室内をつなぐ「テラスリビング」スタイル
家の内と外をゆるやかにつなげてくれるウッドデッキがあれば、暮らしの楽しさが広がります。どんなふうに活用できるのか、多彩なメリットを紹介します。さらに各メリットのイメージがもっと膨らむ施工事例ページもぜひチェックしてみてくださいね。
先ほどの通り、ウッドデッキの魅力のひとつが、アウトドアリビングやセカンドリビングになること。リビングの床とウッドデッキの高さを合わせてフラットにつなげることで、開放的で連続したアウトドアリビングとなるでしょう。ワイドオープンのサッシを取り入れることで一体感が生まれ、さらに開放感が増すでしょう。裸足のままサッと外の空気を吸に行けるのもいいですね。
心地よい光や風に包まれ、庭を眺めてリラックスできるウッドデッキは、いわば青空を天井にした非日常空間。家族みんなの憩いの場になります。テーブルや椅子を置いてのんびりお茶を飲んだり、休日のブランチを楽しんだり。調理の煙や臭いが気にならないからバーベキューにもうってつけです。
リビングから裸足のままでも気軽に出られるウッドデッキは、子どもにとって格好の遊び場。ゆったりした広さがあれば走り回って遊べますし、パパやママもリビングから見守ることができて安心です。また、夏はビニールプールを置いて、子どもに思う存分水遊びをさせることもできるでしょう。
ウッドデッキは犬などペットの日向ぼっこにも大活躍。リードをつないでおくフックを設置しておけば安心です。
例えば、2階建ての家で1階に洗濯機やお風呂場などの水回りがある場合、洗濯ものを2階のバルコニーに干すよりも、1階のウッドデッキに干す方が階段の上り下りがなくラク。家事動線がスムーズで家事の効率化にもつながります。ウッドデッキに手すりを設置すれば布団やラグマットなど重たいものも手すりに干しやすくて便利。ウッドデッキの上まで屋根をかけることができれば、雨の日も洗濯物が濡れなくて安心です。
テレワークで自宅にこもっていると、オンオフの切り替えの難しさを感じることも多いのでは? そんなときはウッドデッキに出て一息つくときっと気持ちがいいですよね。フェンスなどで人目や騒音の気にならないウッドデッキにすれば、天気のいい日はノートPCを持ち出して仕事をすることもできるでしょう。心地よい戸外で仕事をすれば、新しいアイデアも浮かびそうです。
ハンモックなどを設置して一人の時間を楽しむのもおすすめ。コーヒーを飲みながら読書に熱中したり、スマホやタブレットで動画を鑑賞したり、お風呂上がりにビールを片手に夕涼みするのも気持ちがいいもの。庭の景色を眺めて癒されるのも良いですね。リラックス効果満点です。それだけでなく、ガーデニングやDIYなど、趣味を楽しむスペースとしても使用できるでしょう。
ウットデッキは庭の一部を占領してしまいますし、設置費用やメンテナンスの手間もかかります。メリットだけでなくデメリットも把握して、本当に必要かどうかを検討しましょう。
屋外に設置するウッドデッキは、常に紫外線や風雨にさらされている状態なので、劣化しやすいのが難点。特に天然木を使っている場合は、定期的に防腐剤を塗布したり、傷みを修繕したりといったメンテナンスが必要な場合も多く、手間や費用がかかることもあります。素材によっても耐久性は大きく変わります。
ウッドデッキは隙間から落ち葉やゴミが落ちやすく、狭い空間で掃除もしづらいため、ゴミなどが溜まってしまいがちです。デッキ下を掃除しやすいように、あらかじめ開口部を設けておきましょう。また、隙間から日差しが入り込んで、床下に雑草が生えたりする場合もあるので事前の対策がおすすめです。
これらのデメリットを知った上で、次の設置するポイントを見ていきましょう。
ウッドデッキを設置したけれど、お手入れが大変、不便であまり使っていない......、なんてことにならないよう、設置する時に一緒に検討しておきたいポイントを解説します。
ウッドデッキでくつろいでいる姿が通りや近隣の家から見えるようだとリラックスできません。まずは、実際に使う場面をイメージして、外からの視線が気になりそうな立地の場合は、目隠しフェンスやパーティションなどを設置しておきましょう。ウッドデッキに高さ1mほどのフェンスをつけると、地面から約1m60cmの目隠しになり、外部からの視線を防ぐことができます。
ウッドデッキの下の空間に雑草が生えないよう、防草シートや砂利を敷くなどの対策を施しておきましょう。雑草防止にコンクリートを打つ手もありますが、その際は水がたまらないよう、傾斜を付けておくことをおすすめします。
ウッドデッキを設置する際は、素材選びも重要です。好みに応じてどのような素材が良いかを見極めましょう。
自然の温もりと心地よい足触りが感じられる天然木は、断熱性があり、日差しの強い夏場でも床が熱くなりにくいのもメリットです。
人工木とは、樹脂と木粉を混ぜ合わせ、押し出し成型した合成木材のこと。天然木のように腐朽の心配がほとんどありません。色褪せしにくく、ささくれが生じにくいのも魅力で、お手入れもラク。ただし、天然木のような温もりや味わいはあまりないかもしれません。また、直射日光が当たり続ける夏場は熱くなりやすいです。
ウッドデッキは庭とつながるくつろぎのスポット。日本の伝統家屋にも縁側文化がありますが、リビングからフラットにつながるウッドデッキは、和室+縁側とはまた違った開放感やリゾート感が味わえます。天気がいい日は日向ぼっこをしながらくつろいだり、お茶や食事を楽しんだり、家族のコミュニケーションも深まりそう。夜は星空を眺めながら夫婦でお酒を楽しむ、そんなロマンチックな使い方も素敵です。
住友林業では、リビングから広がるウッドデッキスペースを"テラスリビング"と呼んで、自然と一体になれる心地いい暮らしができる平屋「GRAND LIFE Terrace Style」を提案しています。
庭を眺めながらブランチを楽しむのもよし、家庭菜園で収穫した野菜を使って友人たちとバーベキューをするのもよし。家の中と外がひとつにつながる空間を作りやすいのも平屋の魅力でしょう。注文住宅での家づくりを検討中の方は、多彩な魅力が詰まったウッドデッキのある家、「GRAND LIFE Terrace Style(グランドライフ テラススタイル)」をぜひチェックしてみてください。
ウッドデッキで庭と室内をつなぐ「GRAND LIFE Terrace Style(グランドライフ テラススタイル)」
住友林業の平屋住宅「GRAND LIFE(グランドライフ)」