●みんなのいえ かぞくのへや
2019/07/12 公開
暑い季節になると、ついうっかり窓を開けたまま外出してしまうことも増えてきます。その小さな油断が、大きな被害を招いてしまうかもしれません。侵入窃盗被害の現状と犯行の手口を知り、大切な家族と家を守るための対策をしましょう。
警視庁発表データによると、侵入窃盗全体の件数は年々減少傾向にありますが、それでも平成30年には4,575件の被害が発生。
そのうち約半数の50.1%(2,333件)が、住宅を対象とした被害でした。
では、どこから、どのようにして住宅内に侵入されてしまったのでしょうか。
侵入口として最も多いのは「窓」で56.8%、そのうち最も多いのが「縁側・ベランダ」など外部から見えやすい窓で25.4%。また玄関等の出入り口からの侵入は43.2%でした。
家に誰もいないときに忍び込む、いわゆる「空き巣」の侵入手段は様々ですが、一戸建て住宅へ場合では「ガラス破り」が最も多く、53.3%となっています。
戸締まりをしっかりとすることはもちろんですが、「破られにくいガラス窓」「開けにくい鍵」が防犯の大きなポイントです。
※出典:警視庁「平成30年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」(参照2019-4-16)
被害を防ぐためには、侵入窃盗犯(泥棒)が「嫌がる家」にすることが重要です。
泥棒の嫌がるポイントは、侵入時に「人目につく」「手間・時間がかかる」「光や音が出る」こと。この3点を意識して、対策をしてみましょう。
建物自体の防犯性能を高めるためには、窓や玄関などの建物部品に、防犯性能の高い「CP部品」を使用すると効果的です。
CP部品とは、警察庁等関係省庁と民間団体が結成した官民合同会議において、「工具類などの侵入器具を用いた侵入行為に対して建物部品が有する抵抗力」について試験員が工具を用いて試験行為を行い、侵入可能になるまでの時間が5分以上かかったものです。試験に合格した部品には「CPマーク」の使用が認められます。
(財)都市防犯研究センターの資料によると、泥棒が侵入を諦める時間について「2分以内」が17.1%、「2分を越え5分以内」が51.4%でした。
CP部品を使用していれば、約70%の泥棒が侵入を諦めると考えられます。
※出典:警察庁HP
建物の防犯性能はもちろんですが、それ以上に求められるのが住む人の「防犯意識」です。新聞や郵便物をポストに溜めない、置き鍵をしないなど、日頃から十分に心がけましょう。
ときには侵入者の目線で自分の家を客観的に見て、「侵入しやすそう」だと感じた点を改善することも必要です。
そして、防犯に最も重要なのが地域の「目」。不審者は、近所付き合いが良い、常に人の目がある地域を敬遠します。
同じく(財)都市防犯研究センターのレポートによると、犯行をあきらめる要素として最も多いのが「近所の人に声をかけられたり、ジロジロ見られた」でした。
建物、住民、地域。それぞれの防犯を改めて見直し、家族や家、大切なものたちをしっかりと守ってください。
住友林業では侵入者の侵入経路を予測し、一邸一邸の敷地条件に応じた防犯対策をご提案し、狙われるリスクを最小限に抑えた家づくりをおこなっています。
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