●みんなのいえ かぞくのへや
2018/07/20 公開
汗をかくことが多くなり洗濯物が増える夏。好天が続くと洗濯物を干すには好都合ですが、炎天下で長時間干し続けると、タオルなどはカチカチになってしまうことも。そんなトラブルを避けるため、部屋干し、外干し、乾燥機を上手に使い分けるコツを紹介します。
家で毎日使うものといえばタオル類。とくにバスタオルは1枚1枚が大きく、人数分を毎日洗濯するだけでかなりの分量になります。厚手のものは乾きにくいので外干しをする人も多いのではないでしょうか? しかし、バスタオルなどのタオル類は長時間の天日干しに向いていないのです。
そもそも衣服などの繊維は、乾いているように見えても多少の水分を含んでいます。長時間天日干しすると水分がどんどん蒸発するため、しっとり感がなくなりゴワゴワになるのです。このゴワゴワを防ぐには長時間の天日干しを避け、乾かしすぎないことが重要。真夏なら2~3時間干したらすぐに取り込みましょう。風通しのいい日陰や部屋干しにするのも有効です。
一般的なタオルの多くはパイルタオルといって、表面にループ(輪)状の糸がたくさん織り込まれています。この「パイル」がきれいに並んで真っ直ぐ立っているのが、やわらかくてふわふわしたタオルです。パイルが潰れたり、もつれたりするとタオルのクッション機能が低下するのですが、少量の水でたたき洗いするドラム式洗濯機は、このパイルをペッタンコに潰してしまいます。ドラム式洗濯機で洗った場合は、乾燥機にかけることでパイルが立ち上がり元のやわらかいタオルに戻るので、ドラム式にした途端にタオルが固くなったという場合は、洗濯乾燥機にかけてみると良いでしょう。
外干しより部屋干しのほうが適しているものは数多くあります。洗濯物を干すときは、衣類等についている「洗濯表示タグ」をよく確認しましょう。「日陰のつり干しがよい」「日陰の平干しがよい」などの表示があるときは、日陰でもなるべく風通しの良い所に干すようにします。
とはいえ、毎日の洗濯で、表示タグをいちいち確認するのは大変です。手間を省くためにも、外干しに不向きな素材を把握しておくと良いでしょう。
まず、先にあげた「タオル類」。そして、ウール、コットン、麻などの「天然繊維」は紫外線で繊維が傷みやすく、避けたほうがいい素材です。また、紫外線は変色の原因にもなりやすいので、繊維の種類に限らず白や淡色の衣類も部屋干しがおすすめ。逆に、ポリエステルや木綿は紫外線に強いといわれています。
いずれにしても紫外線は繊維を痛める原因になります。外干しをするときは、衣類を裏返して干すのが鉄則。乾いたら、なるべく早めに取り込みましょう。
天日干しは洗濯物が早く乾くということはもちろん、除菌や殺菌、消臭効果といったメリットがあります。しかしながら、できるだけ衣類を傷めたくないという人には部屋干しがベター。湿気が高い日本の夏は、風通しの悪い場所で部屋干しをすると雑菌が繁殖して嫌な臭いが発生するので、風通しの良い場所がないという場合は、扇風機の風を当てて湿気を飛ばすなどの工夫をしましょう。
乾燥機を使う場合は使用できる衣類をよく確認する必要があります。前述した通りタオル類には向いていますが、綿や麻などの天然素材は縮むことがあるので注意が必要です。素材にあった干し方で、お気に入りの衣類をできるだけ長く気持ちよく着たいですね。
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