●暮らしのおかたづけ
2016/09/23 公開
4人家族における1日のごみの量は平均約3.8kg。2日に1回、45Lポリ袋がいっぱいになる計算になります(※)。衣替えの時期は衣類ごみも増えがちですが、ごみを減らすことはものを活かすことにもつながります。あらためてごみの減量について考えてみませんか?
※出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成26年度)について」(http://www.env.go.jp/press/102117.html)(参照2016-9-23)
衣替えを機に、不要な衣料品を一気に処分する家庭は少なくありません。日本では、年間約100万tの衣料品が廃棄されていると言われています。衣類ごみを減量するには、処分する前にいったん、リユース(再利用)やリサイクル(再資源化)ができないかを検討してみるといいでしょう。
近ごろは個人間でモノの売買ができるフリーマーケットアプリ(フリマアプリ)も人気です。状態のいい衣料品なら、引き取り手が現れるかもしれません。また、衣料品の下取りサービスを行っているアパレルメーカーや小売店も多くあります。回収された衣料品は国内外の支援に使用されることもあり、不要だった衣料品が社会に役立ってくれることもあります。
だけど、何より重要なのは衣類ごみそのものを減らすこと。安いからといった理由で安易に購入するのではなく、本当に気に入ったものを選んで、長く大切に使い続けることがごみを減らすことにつながります。
家庭のごみの中で多いのが生ごみです。じつは生ごみは水分が多いので、ぎゅっと絞るだけでも1割ほどかさを減らせますし、悪臭も抑えられて一石二鳥。
そして、生ごみを減らすためには食品を買いすぎないことも意識しましょう。日本では、本来食べられたはずなのに捨てられてしまう「食品ロス」が年間で500~800万tにおよび、その半分は家庭から出ています。自宅の在庫を確認しながら計画的に買い物をする、買ったものは使い切るといったシンプルなルールを守るだけでも、生ごみを減らせるはず。さらに、空腹時に食品を買いに行くと、要らないものにもつい手を出してしまうことがあるので注意したいもの。冷蔵庫や食糧庫は定期的にチェックして、調味料に至るまで食品を無駄なく使うように意識するとベターです。
お菓子や調味料のパッケージ、ちょっとしたメモ用紙など、何かと多く出てくる紙ごみですが、じつは新聞や段ボールと同じように再利用が可能です。うまくひもでくくれない場合は、雑誌やカタログに挟んだり、紙袋に入れたりしてから中身が散らばらないようにひもでまとめることで、出しやすくなります(ごみの出し方は地域により異なるため、詳しくは自治体窓口でご確認ください)。
ごみの分別をスムーズにするには、分別の種類に合わせた数のごみ箱をキッチンに用意すると◎。びん・缶のごみ箱をバルコニーに置いたりすると、次第に捨てるのが面倒になって部屋が散らかる原因に。また、ごみを小さくカットできるように、ハサミをそばに用意しておくと便利でしょう。収納スペースの一部を、古紙など資源ごみのストック場所にしてもいいですね。