●みんなのいえ かぞくのへや
2017/12/15 公開
冬になると湿度が下がって空気が乾燥し、風邪を引きやすくなります。そこで加湿器を活用する家庭も多いと思いますが、タイプによってメリットとデメリットが大きく違うことをご存知でしょうか? 住まいの環境に合わせた最適な加湿器選びのヒントをお届けします。
夏場から秋には平均70%以上ある湿度ですが、12月以降は平均50%に下がります。さらに1月になると、湿度が10%台の日もある(※)というから驚きです。乾燥すると風邪、肌荒れなどのトラブルを招くので、家庭でも湿度のコントロールが欠かせません。湿度を上げるのに最も有効なのは加湿器。多くの家庭で活用されていますが、3つのタイプがあることをご存知でしょうか? タイプ毎の特徴とメリット・デメリットを紹介します。
※出典:気象庁「2016年 東京都の気象データ(月ごとの値)」(参照2017-12-15)
●スチーム式
蒸気で加湿するタイプです。メリットは即効性があって加湿パワーが強いこと、熱によって雑菌が死滅するのでお手入れが楽なことです。一方、熱によるやけどの恐れも。小さいお子さんがいる家庭では、取り扱いに細心の注意が必要です。また、気化式や超音波式と比べると消費電力が高い分、電気代が高くなる傾向があります(※)。
●気化式(ヒータレス式)
フィルターに含んだ水を気化させて加湿する方法。スチーム式と違って加熱しないため、子どもがいる家庭でも安心して使えます。加湿まで時間がかかりますが、長時間加湿してくれるため費用対効果はバツグン。電気代もリーズナブルです(※)。ウィークポイントは、メンテナンスの手間がかかること。フィルターに雑菌が溜まりやすく、放置するとカビがつくことも。月に1度の掃除が目安ですが、お手入れサインが稼働したら、すぐにお手入れをしましょう。
●超音波式
超音波で水を振動させて微粒子状にし、空気中に噴出して加湿します。稼働装置が小さくすむのでコンパクトでデザイン性の高いものも多数。アロマを入れて楽しむ仕様のものもあり、女性に人気です。電気代が安く済むのもうれしいポイントですが、メンテナンスの手間が気化式よりさらにかかるという点があります。貯水部分にカビや雑菌が繁殖しやすいので、最低でも週に1、2度のお手入れが不可欠です。
どのタイプでもエアコンの風が直接当たらない場所に設置するようにしましょう。
※ 出典:
新電力ネット「家電の電気代 加湿器」(参照2017-12-15)
enepi(エネピ)「加湿器の電気代と節約術」(参照2017-12-15)
加湿器を使わなくても、ちょっとした工夫でお部屋の湿度を上げることができます。たとえば観葉植物は、根から吸い取った水を葉から蒸発させる「蒸散」という働きによって部屋の湿度を上げる効果があります。意外に使えるのが霧吹き。カーテンやカーペットにさっと振くだけです。また、寝ている間の口・喉の乾燥を防ぐにはマスクをして寝るのも効果的です。マスクを少し濡らして装着すると効果もアップするでしょう。
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