●ステキに子育てLIFE
2018/04/27 公開
裸足で芝生の上を走ったり、手で水に触れたり。子どもの「遊び」には五感を刺激し、からだと心の発達を促す要素がたくさん詰まっています。自宅の庭でもできる、好奇心を引き出すさまざまな遊びを紹介します。
子どもの理解力や思考力をできるだけ伸ばしてあげたいと思うのが親心。0才から通える教室など、乳幼児向けの習い事はたくさんあります。では幼児の知能を育むために大切なことは、一体何でしょうか? 答えは「遊び」です。実際にからだを動かして、五感を働かせた経験が生きる上での知恵や知識になります。
たとえば自然は、小さな子どもにとって未知なる世界。土の中に潜んでいる昆虫や変わった形の葉っぱなど、なにかに興味を持って、見て触って「これは何だろう? 不思議だな」と思う気持ちが考える力の土台となり、頭の成長を支えていきます。
五感を刺激する遊びは自宅の庭や屋外スペースでも十分できます。段差をつけたステップデッキの上り下りは、子どものからだづくりに貢献します。庭に蛇口付きのシンクがあるなら、暖かい季節は水かけやどろんこ遊びなどをして遊ぶのも楽しいでしょう。花壇があるなら食べられる木の実を植えても。自分たちで育てた旬の味を収穫し、味わうことで喜びも深まります。傾斜のついた芝生があるなら、よじのぼったり転がったりすることにチャレンジ。遊びへの自発性を引き出すとともに、脚力やバランス感覚を養うことに役立つでしょう。歩けるようになったころの子どもには、裸足で芝生に触れさせると、いつもと違う足裏の感覚に驚く体験ができるかもしれません。
ただし子どもの性格は千差万別。思いきり遊んでほしいという親の思いとは異なり、どろんこ遊びや水遊びを嫌がる子もいます。濡れるのが苦手な様子ならタオルや着替えを用意しておく、泥に触れたくないようならスコップを使わせてみるなどして、少しずつ慣れさせると良いでしょう。好奇心のあらわれ方も個人差があり、初めて目にするものにどんどん向かっていく子もいれば、安全と認識できるまで慎重に対応する子もいます。いずれにしても子どもの心の中は好奇心でいっぱい。子どものペースに合わせて見守ってあげると良いでしょう。
水遊び用のシンクや砂場、芝生のじゅうたんなど、子どもの庭遊び用に作った仕掛けも子どもが成長すると使わなくなるもの。子どもの遊び場として使わなくなったら、水遊び用シンクはペット用の足洗い場に、砂場は土に取り替えて家庭菜園にするなど、用途に合わせて仕様を変更するのがおすすめです。