●ステキに子育てLIFE
2017/02/17 公開
保育園や幼稚園とは異なり、小学生になると自分のことは自分でこなさなければなりません。1人で学校まで行ける? 時間通りに行動できる? つい心配してしまうのが親心。そこで、新小学1年生が入学前に身につけておきたいことをピックアップしました。
保育園児、幼稚園児と小学生の大きな違いは、子どもだけで登下校すること。集団登下校をする学校もありますが、行っていない場合は、親が一緒に登校する友達を探してあげるのも一つの手です。
そして入学前に一度、実際に親子で通学路を歩いてみます。その際に、危険な場所がないか、交通量が多い場所はどこかなどを一緒に確認。さらに各地域には、子どもが事件や事故などに遭った・遭いそうになった場合に駆け込める「子ども110番の家」という取り組みがあります。「子ども110番の家」のプレートを掲げてある住宅や事業所は、いざというときの避難スポット。場所を教えておくと安心でしょう。合わせて、防犯ブザーの操作方法も練習しておきましょう。
多くの小学校では今も和式トイレが残っていて、なかには洋式トイレよりも和式のほうが多い学校もあります。一方で、一般家庭や園では洋式トイレが主流。そのため和式では用が足せない子も少なくありません。和式トイレの経験がない場合は、公共施設や商業施設で和式トイレを体験しておくと安心です。
小学校では、今まで先生がやってくれた給食の配膳や掃除も子どもたちが行います。教室で配膳や雑巾の絞り方の練習を行う場合もありますが、お手伝いをかねて入学前から練習しておくのがよいでしょう。ただ、初めて体験する子どもにとっては簡単なものではありません。上手にできないからといって叱ってしまうと、苦手意識につながることも。焦らずゆっくり教えるのがポイントです。学校には家庭で練習した雑巾を持たせてあげると、子どもも使いやすいかもしれません。また、給食では箸を使うメニューも出てきます。苦手な場合は箸の練習もしておきましょう。
ひらがなは小学校から習いますが、自分の席やロッカーの場所を覚えるためにも、自分の名前の読み書きぐらいはできていると心強いでしょう。書くのが苦手な場合は、うずまきや波線をなぞる「運筆練習」で鉛筆の動かし方に慣れていくとスムーズに書けるようなるようです。運筆練習から始められるひらがな練習用のドリルも市販されているので、子どものペースを見ながらスタートしてみるのも良いですね。このほか、覚えておくと役立つのがアナログ時計の読み方。授業時間や休み時間は分単位でスケジューリングされています。時計を読めるようになると、次の準備を進めやすくなるでしょう。
小学校の始業時間は8時20分~30分ごろという学校が多いようです。登校にかかる時間を見込んで逆算して起床時間を決め、その時間に起きられる練習をしましょう。朝食を食べて家を出るまで、実際にシミュレーションしてみると親自身も朝の段取りが具体的にわかってきます。
実際に小学校生活がスタートすると、今度は時間割を揃えたり宿題をしたりといったことがはじまります。これもいきなりできるわけではなく、しばらくの間は親のサポートが必要になるでしょう。