●ステキに子育てLIFE
2016/07/22 公開
暑い国からやって来たスパイス、麺類に欠かせない日本の薬味。ほんのひとさじ加えるだけで、いつもの料理が劇的に変わり、食欲をアップしてくれる効果もあります。夏のレシピのバリエーションを増やしてくれるスパイスを食卓に取り入れてみませんか?
暑さで食欲が減退しがちな夏は、「辛味・酸味・香り」を料理にトッピングできるスパイスが大活躍する季節です。スパイス=辛いものと思いがちですが味のアクセントとして活用することもできるので、夏休みが始まり、昼食のバリエーションに頭を悩ませるママは、スパイスを使って食卓に変化をつけてみては?
まずは、タイ料理・ベトナム料理に使われ、日本でもおなじみになってきたパクチー。パクチーの果実を乾燥させたコリアンダーは、カレーにも入っている定番スパイスですが、旅先やエスニック料理のお店などで食べるうちに葉の部分の独特の風味にハマる人が増え、最近ではパクチー料理の専門店もできるほど。香りが強く個性的な味のパクチーは、麺やチャーハンに少しトッピングするだけで、料理をエスニックなテイストに変えてくれます。暑い夏は南国の味と香りがおいしく感じられる季節。「トム・ヤム・クン」のような酸っぱくて辛い味も、夏はとくにおいしく感じられます。暑い季節とアジア料理の相性が良いのは、この酸っぱ辛さに、スパイスの持つ消臭や解毒、食欲増進のパワーが凝縮されているから。ナンプラー(魚醤)やライムの絞り汁、好みの分量の唐辛子などでドレッシングやタレを作り、酸っぱ辛く味つけすると、いつものサラダもエスニックテイストになります。
ふだんあまりなじみのない南の国のスパイスや薬味をきかせて、いつものメニューをバージョンアップさせてみませんか?
食欲アップのスパイスといえば、唐辛子。カプサイシンがもたらす辛味による適度な刺激が、食欲を増進させてくれます。唐辛子たっぷりの「食べるラー油」がヒットしましたが、このラー油はごま油をベースに、ニンニクや生姜、山椒、木の実などを入れて手作りでもおいしく作れて、辛さも調整できます。そうめんや冷やしうどん、冷奴に手作りのラー油を加えると、いつもとはちがう刺激的な味になります。
炒め物など油を使った料理には「花椒」(ホワジャオ)を使うと、ピリッとした本格中華の味に。麻婆豆腐に欠かせない「花椒」は、日本の山椒に似た味で、舌にピリッとくる中国特有のスパイス。塩と粉状の「花椒」が混ざった「花椒塩」を唐揚げの下味や、オイスターソースといっしょに焼きそばに加えると四川料理の香りが楽しめます。
わさびやしょうが、青じそなど日本の夏にかかせない薬味も、独特の味と香りで料理の味を変身させてくれるものです。臭み消し、解毒作用があるとして使われてきました。たとえばお刺身に必ず添えられている青じそは、殺菌力があってビタミンも豊富。昔から「薬効がある」とされてきた野菜です。魚を煮る時には生姜を入れ、鮎などの川魚に山椒を添えるなど、日本古来の薬味は使い方も味もバリエーションに富んでいます。ちなみに、パクチーの根の部分も、フィンガーボウルの水の中に浸し、エビやカニを食べた後の手の匂いを消すハーブとして使われることもあります。
アジアの国々からやってきたスパイスや調味料は、スーパーでも簡単に手に入るようになっています。夏の食材を風味よく食べるために、暑いアジアの刺激的なスパイスや、薬味を上手に取り入れてみてくださいね。
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