家づくりにおいて、おしゃれな階段にするためには何が大切なのでしょうか。この記事では、多彩なアイデアが詰まったおしゃれな階段の施工事例をたっぷりご紹介します。おしゃれで機能的な階段づくりのコツもご紹介しますので、ぜひ家づくりに活かしてください。
普段何気なく使っている階段ですが、いろいろな種類があるのをご存じですか? ここでは種類ごとの特徴をご紹介します。
名前の通り、まっすぐに上り下りをする折り返しのない階段となり、ラインの整った直線的なデザインで統一された空間にマッチします。他の階段と比較すると、省スペースで設置できるシンプルな構造も特徴です。
京都南展示場(京都府京都市伏見区桃山町因幡20 桃山六地蔵住宅博)
途中で踊り場を設ける場合や、斜めに角度を付けた階段を設置することで、L字に90度向きを変える階段です。直線階段と比較すると、もしもの落下を最小限に抑えることができ、安全性を高めるメリットがあります。
つくば第一展示場(茨城県つくば市研究学園6-51-12 つくばハウジングパーク)
福知山展示場(京都府福知山市篠尾5番1 ハウジングピア福知山)
段の途中に踊り場を設置して、180度折り返す階段です。踊り場があるのでモノの搬入や上り下りの際に小休止ができ、転倒しても下まで落ちる心配が軽減されます。踊り場に観葉植物や小物を置くなどインテリアも楽しめます。
北24条展示場(札幌市東区北24条東1丁目 STVハウジングプラザ北24条会場内)
多くの住まいで採用されることの多い、箱を積み上げたようなイメージの階段です。階段下を収納にするなど(後ほど事例をご紹介)、空間を有効活用できるメリットがあります。踏み板と踏み板をつなぐ蹴込み板の色を変えたり、デザイン性の高い手すりを選んだりすることで、おしゃれな印象になります。
新居浜展示場(愛媛県新居浜市前田町3番1号 RNB・愛媛新聞住宅展内(ホービス新居浜))
手すり壁や踏み板同士をつなぐ蹴込み板がない構造で、階段の向こうまで視線が抜ける開放感を感じる人気のデザインです。リビング階段にしても圧迫感を感じさせないデザインと言えるでしょう。
万代八千代展示場(新潟県新潟市中央区八千代2-3-11 万代八千代の杜住宅公園)
さまざまな種類やデザインのある階段ですが、踏み板などの素材の使い方で印象は大きく変わります。よく使われる木材でも、色味や質感の違いで印象は大きく変わります。また、スケルトン階段に多く用いられるアルミやスチールなどの金属は、スタイリッシュな見た目と構造の強度を両立します。手すりも木製やアイアンなどさまざまな素材がありますので、自分好みにこだわることができます。
昭和第一展示場(山梨県中巨摩郡昭和町西条130 昭和住宅公園)
壁に埋め込まれた踏み板が続き、まるで宙に浮いているようなデザインがおしゃれです。天井まで伸びたアイアンの支柱もスッキリとしてデザインで、おしゃれでありながら、落下防止の役割も担っています。
姫路展示場(兵庫県姫路市城東町五軒屋40番1 神戸新聞ハウジングセンター 姫路会場)
視線が抜けるようにデザインされたスケルトン階段です。リビングの一角にあっても、空間全体の開放感を損なうことはありません。
大宮第二展示場(埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-264-1 さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場)
玄関に入ると壁一面のタイルの意匠とともに、シンボリックな階段が出迎えてくれます。スケルトン階段にすることで、吹き抜けにある大きな窓の光を遮ることなく届けてくれるため、玄関が明るく開放的です。
豊洲第二展示場(東京都江東区豊洲 6-1-9 豊洲町並公園展示場内)
リビングと階段スペースに段差を設けることで、空間を緩やかに仕切っています。
万代八千代展示場(新潟県新潟市中央区八千代2-3-11 万代八千代の杜住宅公園)
一直線に伸びたシンプルなデザインと木質感がおしゃれなリビング階段です。階段下のスペースにはアクセントとしての家具を配置して空間をさらに有効活用しています。
岡崎第二展示場(愛知県岡崎市昭和町木舟25番地 岡崎中日ハウジングセンター)
窓際に配置した階段をスケルトン階段にすることで、リビング全体に日差しが届きます。
宮の沢展示場(北海道札幌市手稲区西宮の沢4条1丁目1-80 STVハウジングプラザ 宮の沢)
天井や壁の色と合わせて白基調にすることで、圧迫感のない階段をデザインしています。手すりの仕切り板は半透明の素材を用いることで、光を取り入れながらも、視線はうまく隠せるアイデアもおしゃれです。
シックな黒をアクセントに、ベースとなる木目の踏み板でナチュラルな雰囲気になっています。階段と回廊の手すりに透明なパネルを設置することで、外からの光がフロア全体に広がります。
小金井府中展示場(東京都小金井市前原町5-7 小金井・府中ハウジングステージ)
1階と2階をまっすぐにつなぐ階段は、ゆるやかな傾斜に設計することで、ベンチのように座れます。子どもたちが仲良く座って絵本を読む様子が目に浮かぶおしゃれなデザインです。
瀬田展示場(東京都世田谷区瀬田5-20 朝日新聞総合展示場ハウジングプラザ瀬田)
シンボリックな壁を囲むように折り返し階段を設置しています。大きな観葉植物にも、たっぷりの光が届く心地よい空間です。
東熊本展示場(熊本県熊本市東区御領6-8-1 熊日RKK住宅展)
吹き抜けの高さと、折り返し階段の踊り場を活かして、お気に入りの小物や本を置ける飾り棚を造作しています。グリーンも効果的に配置したナチュラルなインテリア空間です。
北24条展示場(北海道札幌市東区北24条東1丁目 STVハウジングプラザ北24条会場内)
LDKからスキップでつながる階段に、フリースペースを併設しています。リビングダイニングとはゆるやかに仕切りながらも、同じ空間で時間を共有できます。
八王子第一展示場(東京都八王子市大谷町234 ABCハウジング八王子住宅公園内)
リビングから階段に続くちょっとした空間を利用してワークスペースを設置しています。壁に本棚を造作して、コンパクトながらもスペースを無駄なく活かした好例といえるでしょう。
hitマリナ通り第2展示場(福岡県福岡市西区愛宕4-21 HITマリナ通り)
大きな窓のそばにあるスッキリした階段で、上り下りが楽しくなる空間が演出されたデザインです。
県庁東第一展示場(石川県金沢市大友1丁目359 金沢ハウジングセンター県庁東)
階段を書斎スペースと馴染む木質感のあるトーンで統一することで、落ち着きのある空間を演出しています。
横須賀展示場(神奈川県横須賀市平成町3-11-1 ハウジングプラザ横須賀)
箱型階段の側面を見せる収納スペースとして、おしゃれなインテリアを実現しています。
浜松西展示場(静岡県浜松市中区東伊場2丁目11番3号 浜松西ハウジングセンター)
和室と一体となるように階段を設計しています。くつろぎの空間と馴染むように、落ち着いたトーンで踏み板や手すりをコーディネートしています。
hitマリナ通り展示場(福岡県福岡市西区愛宕4丁目21番地 hitマリナ通り住宅展示場内)
階段を上がる途中にあるスキップフロアを利用して、アールを描いた壁がおしゃれな多目的スペースを作りました。階下のリビングとゆるやかにつながりながら、ゆったりと読書や映画を楽しめます。
たまプラーザ展示場(神奈川県横浜市青葉区新石川3-15 TVKハウジングたまプラーザ)
料理をしながら目が届く場所に階段を設けることで、家事をしながらでもゆるやかに家族とのコミュニケーションがとりやすいレイアウトです。
仙台駅東口展示場(宮城県仙台市宮城野区榴岡3-1-25 TBCハウジングステーション仙台駅東口)
こちらも、ダイニングテーブルのすぐ隣にレイアウトすることで、家族のコミュニケーションが深まる設計となっています。
春日部展示場(埼玉県春日部市谷原2-2-6 春日部住宅展示場 会場内)
室内に差し込む自然光を遮らない 踏み板と骨組み、アイアンの手すりで構成されたスケルトン階段を採用することで、上階のすみずみまで光が届きやすい空間になります。
神宮東第二展示場(愛知県名古屋市熱田区六野2-1-3 神宮東中日ハウジングセンター会場内)
落ち着きのあるリビングに合わせて、アイアンの手すりでスタイリッシュにデザイン。インテリアの一部としてモダンな雰囲気を演出しています。
幕張第一展示場(千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-7 幕張ハウジングパーク29画地)
吹き抜けでつながる大空間の一体感を損なわないために、シンプルでスッキリとした手すりを採用しています。
階段のおしゃれな事例をたくさんご紹介してきましたが、実際に家づくりを進めるにあたって、階段についてはどのように考えたら良いのでしょうか。ここでは3つのコツをご紹介します。
高知展示場(高知県高知市高須1丁目15番21号 高新住宅総合展示場Lim(ライム)内)
階段は動線の要です。家族のコミュニケーションや家事のしやすさなど、階段を配置する場所ひとつで暮らしは大きく変わります。これからのライフスタイルも考えて、配置する場所を決めましょう。
[ポイント]
・どんな生活を大切にしたいのかを考える。(家族のプライバシーを重視したい、家族のコミュニケーションを深めたいなど)
・そのためには階段をどこに配置するのが最適かを考える。(玄関の前、リビングの中、水まわりなど)
最初に紹介した階段の形状とともに、階段寸法は上り下りのしやすさを大きく左右します。一般的な住宅の場合、階段幅75cm以上、踏み面15cm以上、蹴上げ23cm以下と、建築基準法によって定められています。これはあくまで法が定める最低寸法です。年代や個人差によって変わるので、家族みんなが安全に上り下りできるように配慮しましょう。
[ポイント]
・小さい子どもやお年寄りのいる住まいでは、踏み面を広く、蹴上げを低くして、勾配の緩やかな階段がおすすめ。
・勾配が緩やかになるほど上階に達するための段数が増え、階段スペース自体も大きくなる。
・上下階をつなぐ階段の高さが4mを超える場合は、建築基準法で踊り場を設けなければならない。
踏み外しによる転倒など、階段は家の中でも事故が起こりやすい場所の一つです。安心して使えるように工夫しましょう。例えば踏み面がフローリングの場合、靴下やスリッパでは足が滑り転落する恐れもあるため、踏み面の先に滑り止めを付けるなどの工夫も考えておきましょう。
[ポイント]
・手すりは、フラットなバータイプや丸棒タイプなど、デザインとともに握りやすさとのバランス、握りやすいサイズと高さを考える。
・照明は足元がしっかり見えるように、隅々まで明るさが届く照明を選ぶ。三路スイッチなども動線上に配置するとよい。
今回ご紹介した事例の実物が見たいという方は、ぜひ全国にある住友林業の住宅展示場に足を運んでみてください。きっと写真だけではわからない気づきが得られるはずです。
展示場以外にも、無料で進呈しているカタログや建築実例も必見です。Instagramでもおしゃれな事例をたくさん紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
大津プリンス展示場(滋賀県大津市におの浜4-7-7 大津プリンスホテル住宅博内)