TEAK TREE
熱帯地域の深い森の奥。天然のチークは雨季と乾季を繰り返す熱帯特有の気候の中で、長い年月をかけてゆっくりと大きく成長していきます。
チークは、東南アジアの熱帯地域やインドに分布しているクマツヅラ科に属しています。雨季と乾季がはっきりしているモンスーン気候の森で生育し、樹高は40mほどにもなり、直径2mを超える大木に育ちます。落葉広葉樹の仲間であるチークは、雨季に葉を繁らせ、乾季になると葉を落とします。厳しい環境の中で育つこともあり、その耐候性には驚くべきものがあります。ミャンマーには1752年に伐られたチークの原木が記念樹としてそのまま保存されており、260年以上の時を経た現在もほとんど風化していません。木材として加工されてもその特性は変わらず、優れた耐久性を発揮するチークは、まさに世界を代表する銘木と言えます。